月別アーカイブ: 2010年3月

利尻島中膝栗毛3 人は滑る生き物だ

前回の利尻島旅日記はこちら「利尻島中膝栗毛2 メインはウェルカムパーティーか?それとも昆布作りか?いや、実はミルピスだ。」

6時30分に起きて、朝食。今日は山を歩くので、朝食をしっかりと頂く。荷物をまとめ、スノーシューハイキングの準備をして、バスに乗り込む。今日はスキー班とスノーシュー班に別れて行動だ。僕はスノーシュー班。まずは、荷物を置くために利尻富士温泉に。大きなカバンなどを置いて、さあ、出発だ。

送信者 冬の利尻島2010

スノーシューやスキーのスタート地点までは、少し距離がある。ここでスノーモービルの登場。これに乗って、スタート地点まで運んでもらう。ただ、スノーモービルが人数分ある訳ではない。まずは順番にスノーモービルの後部座席に座る。そして、スノーモービルにつけたソリに荷物を載せる。さらに、ソリに人も乗る。スノーモービルに引っ張られ荷物と人は滑っていく。人は滑る生き物だった。ソリに乗った人々は次から次へと彼方へと滑っていった。

送信者 冬の利尻島2010

さて、みんなスタート地点に到着。スキー班とスノーシュー班は別れて行動だ。スキーの人はスイスイと山の中に吸い込まれていった。軽やかにスキーメンバーは滑っていた。やはり人は滑る生き物なんだ。スノーシュー班は足にスノーシューをつけ、ストックを持っててくてくと歩き出す。スキーの滑りがうらめしい。

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ひっそりとした利尻の山の中へと分け入っていく。トドマツとエゾマツの違いを聞いたり、利尻の森に息づく植物のお話を伺う。そしてキツツキが突っついて削った木々を見て驚く。キツツキはこんなにも激しく木を突くのか!と驚いた。雪に覆われた森の中にも動植物の息づかいが感じられた。

送信者 冬の利尻島2010
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森林限界を目指してどんどん歩いていく。説明を聞きながら山を歩くのは楽しい。自分では疑問に思ってもそれで終わってしまう事を、いろいろと知る事が出来る。そうして知識が増えていくと、また新たな事に興味がわき、世界が広がっていく。これが人生を楽しむ醍醐味のような気がする。そうそう、雨が降って雪がかなり解けてしまっていたけれど、それでも人間の胸の辺りぐらいまでは雪が積もっていた。地上から1メートルぐらい上を歩いている事になる。夏であれば笹などが生い茂って歩けないところを、今は歩く事が出来る。だから、夏には行けない場所にも容易に行く事が出来るのだ。

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しばらく行くと、550メートルぐらいの森林限界に到着。木々が減り展望が良くなった。けれど、曇っており利尻富士の頂上は見えなかった。すると、上からスキー班が滑ってきた。とっても気持良さそうに、スイスイと降りてくる。右に左にと。あんなに遠くに見えたのに、気持ち良さそうに滑ってスノーシュー班の近くまで降りてきている。なんというスピード感、なんという軽やかさ。やはり、人間は滑る生き物だ。今までスキーをやりたいと思った事はほとんど無かったけれど、テレマークスキーを見て、一気に火がついた。俺もテレマークスキーをしたい。いや、絶対にすると。あんなにも楽しそうなことをしないなんて勿体ない。俺も滑る生き物になってやるのだ。

送信者 冬の利尻島2010
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縦横無尽についたスキーの跡を見ながら、人は滑る生き物だとしみじみと感じていた。いや、滑りを楽しむ生き物だ、と。それからみんなで、利尻の主まで歩く。利尻の主とはナラの巨木だ。このナラの木はご神木として利尻島を見守ってくださっている大切な木。お神酒をお供えして、みんなで一口ずついただいた。実に立派なナラの木だった。利尻の主に限らず巨木を見るとありがたく、偉大なる印象を抱くのはなぜだろう。やはり、それだけ長い時間を生きてきたすべてが詰まっているからなのだろう。自分が知らない時間を過ごしてきた生き物を目の前にして、自分が見る事の出来なかった過去を見ているのだろう。

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みんなで、利尻の主に手を合わせ下山。またスキーチームは林の間をスルリとすり抜けて、下っていった。スノーシューチームはゆっくりと歩いて、甘露泉水へ。利尻富士にある自然の水場である。この水場が利尻富士の中では最も高い場所にある水場らしい。登山者はここで最後の水を補給して登っていくと言う。長寿の水ということで、ゴクリと水を飲み干した。お酒好きな方がウィスキーを持ってきており、甘露泉水の氷でウィスキーを飲んでいた。実に、絵になる光景だった。

送信者 冬の利尻島2010
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さて、これで利尻富士ともお別れだ。スタート地点まで戻りスノーシューを脱いだ。スノーモービルでまた滑って、荷物を置いてある温泉まで戻った。服を着替える。すると、今日の飛行機がまた飛ばないかもしれないと言う話しが。確かに空を見上げると怪しい雲行き。もう1泊して遊べる?いや、明日仕事に行けない?どっちにとらえるかは個人次第で、みんなワクワク、ヤキモキしながら、時を過ごす。

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ただ、ヤキモキしていても仕方ないし、もうお昼ということでお昼ご飯に。今日のランチは名取本店で「タコカレー」。読んで字のごとく、タコが入ったカレーだ。ただ、タコだけではない。イカもホタテも入った豪華なシーフードカレー。さらにフライ付き。まろやかな味のカレーを頂きながら、旅の終わりを名残惜しく感じながらみんなで話しをした。そんな時も、外の天気は刻一刻と変わる。雪が舞いはじめ、利尻富士はほぼ見えなくなった。これは怪しい。「飛ぶ」、「飛ばない」、「飛ぶ」、「飛ばない」、そんな風に花びらを一枚ずつちぎっていくような心境だった。

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最後にアザラシが出たということで、海へと急ぐ。始めは2,3頭のアザラシが顔を出していた。しかし、みんなでアザラシを見ているとどんどん増えていき最終的には10頭ぐらいが現れた。アザラシも珍しいものを見るかのように、僕らを眺めていた。いったいどちらが見ているのか分からない関係になっていた(笑)。アザラシにとっても冬の珍客だったのかもしれない。

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飛行機の時間も差し迫り、空港へ。ギリギリまで飛行機は着陸するのか?、それとも着陸できず新千歳空港に引き返すのかを見守っていた。なんとか、飛行機は着陸し、僕らも利尻島を後にする事がきまった。最後は利尻空港の所長さんにも見送って頂いて、最後の別れ。たった3日の旅とは思えないほど、中身のぎっしり詰まった旅だった。本当に楽しかった。利尻島の素敵な方々に心のもてなしをされて、今回ご一緒した旅のメンバーも面白い方ばかりで、充実した時間を過ごす事が出来た。利尻は実にいい島だ。

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帰りの飛行機からは、真ん丸の虹が見えた。

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利尻島中膝栗毛2 メインはウェルカムパーティーか?それとも昆布作りか?いや、実はミルピスだ。

前回の利尻島旅日記はこちら「利尻島中膝栗毛1 まさか、島に渡れない。」

2日目の朝、空を見上げると雲がかなり早く流れていた。そしてどんよりとしていた。もしかして、今日も、、、飛ばない?

北の空
あなたは今日
ほほえむの?

こんな句でも詠みたくなってしまう。そんな天気。札幌で2時間ほどあっても特にやる事もなく、珍しく体調も良くなかったので、ホテルでゆっくりした。それからツアー参加者のmomomoさんと札幌駅に入っているラーメン共和国というテーマパークへ。ここは11時からしかオープンしない。しかし、飛行機の時間があるので11時25分には店を出たいと思っていた。そこで、開店前から並ぶ。どの店にしようか迷った結果、「元祖旭川ラーメン 梅光軒」に。開店と同時に入店し、醤油ラーメン2つ。すぐにラーメンは出てきたけれど、麺が少しダマになっていたのは残念だった。まあまあといった程度のラーメン。

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それから、新千歳空港へ一緒に行くためにaiさんと待ち合わせ。待ち合わせ場所は、百貨店のお菓子売り場。それもお菓子詰め放題コーナーというちょっと変わった場所。こういった変わった場所で待ち合わせをすることは大学時代から好きだ。東京でいえば渋谷のハチ公前とか新宿アルタ前といった待ち合わせ場所よりも、微妙なスポットの方が面白いし、人が少なくていいんじゃないかと思っている。

ちょと話しがずれたが、11時40分の電車で一路新千歳空港へ。40分程で到着。今日はどうやら飛ぶらしい。条件付きの飛行でもないのだけれど、少しばかり疑いの目で見てしまうのは昨日があったから。セキュリティチェックを終えて、ゲート内へ。そして搭乗。今日は無事に飛んだ。北の太陽は微笑まなかったけれど、北の空は一応微笑んでくれたのだろう。

送信者 冬の利尻島2010

すぐに利尻島に着陸した。タラップを降りて滑走路を歩くと強風が全身に当たった。こんな風でも着陸できたのかと思う程の風で、服はバタバタ音をたてるし、髪は風にたなびいた。というのは少しばかりウソで、髪の毛は坊主なのでたなびかなかった(笑)。空港に到着すると、リップちゃんという利尻島のマスコットキャラクターと観光協会の方が迎えてくださった。昨日飛行機が飛ばなくて、急遽プランの変更などもあって大変なのに、みなさん笑顔で迎えてくださった。感謝。みんなで記念撮影。パシャリ。

送信者 冬の利尻島2010

それから、バスに乗り込み利尻島の簡単な説明をうける。なんと冬の利尻島は曇りが多く、利尻富士の頂上が見えるのは月間30時間程度だとか。こりゃ、びっくりだ。もし、頂上が見れたらそうとうラッキーなのだ。ほどなくすると、バスは「ミルピス」の前で停車。なんじゃらほい「ミルピス」って。どう考えても、ミルクとカルピスを混ぜた飲み物でしょと思った。とりあえず、みんなでぞろぞろと古めかしい店内へ。怪しい。抜群に田舎のB級な店。こういうのは大好きだ。ミルピスというネーミングセンス、店の外観、店内のメニューの張り方、全て完璧なB級店。

送信者 冬の利尻島2010
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おばちゃんに「ミルピス」はミルクとカルピスを混ぜた飲み物か確認すると違うと言う。自家製の乳製品だとか。ギョウジャニンニク味だとか、利尻昆布ジュースだとか、怪しいメニュー満載。ただ、今回のところは店名にもなっている「ミルピス」でいこうと決めた。初心者はまず王道だ。瓶で350円という超強気な価格設定もワクワクドキドキさせてくれる。まずは、ひとくち。ゴクリ。ううん。薄めた乳製品の味がする。まずい訳ではないが、美味い訳でもない。ネタ以外で飲む事は無い一品。ただ、ネタのためには絶対に飲む必要がある一品。最果ての島で、ミルピスとの素敵な出会い。

送信者 冬の利尻島2010
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それから海の向こうに礼文島を眺め、おぼろ昆布作り体験。秋元昆布加工場で昆布作りを体験させてもらう。おぼろ昆布ととろろ昆布の違い。それは、おぼろ昆布は昆布を専用の刃物で人が一枚一枚削って作るもので、とろろ昆布は昆布を重ねて機械で削るもの。こんなことも初めて知った。利尻といえば昆布。利尻昆布。それほど有名だ。まずは、おぼろ昆布の作り方を職人さんに教えて頂いて、体験する。これがなかなか難しい。職人さんはいとも簡単に薄くて均一なおぼろ昆布を作り上げていくが、そうは簡単に出来ない。手に力が入りすぎてしまったり、均一に薄く削れない。昆布と格闘しながら、試行錯誤をして削っていく。小さく削れてしまったり、厚さが均一じゃなかったりと。難しかったけれど、とても楽しい経験だった。ツアー参加者の方の中には、本当に初めて?とおもうほど上手におぼろ昆布作りをされる方もいた。

送信者 冬の利尻島2010
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それから、機械で作るとろろ昆布作りを見せて頂く。機械だけあってすごいスピードで削りだしていく。そして、削られた1枚の昆布は空を舞い、どんどん溜まっていく。まるでシルクのような昆布だった。昆布作りのあとは試食させてもらう。これが、うまい。昆布は一回酢につけてから削るので、そのまま食べても味がついていておいしい。酢の味がするので、ついつい手が出てしまう。やめられない、とまらない状態。大きな口を開いて、とろろ昆布をいただいた。スキーとか山とかパラグライダーをして本を書いていらっしゃるitokisyaさんのブログにも小生が登場しています。

送信者 冬の利尻島2010
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それから、ポンモシリ島を眺め、アザラシちゃんを見て、お宿へ。本日の宿はホテル「あや瀬」。新しくて綺麗な宿だ。さらに、ツインの部屋を1人で使えるという贅沢さ。宴会の前に、利尻でガイドをしているにっしーさんに、冬以外の利尻の写真&説明をしてもらった。見れば見るほど夏の利尻に行きたくなった。青い空と利尻富士は美しい。

送信者 冬の利尻島2010
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バスで移動して倉庫へ。なぜ倉庫かと言えば、バーベキューをするからだ。脂ののったホッケ、そして刺身でも食べられるホタテを焼いて頂いた。さらに石狩鍋、ジンギスカン、イカ、おにぎりなどなど、お腹いっぱい。利尻の方に最高のおもてなしをして頂いて、本当にしあわせだった。さらに、ビールに利尻の焼酎、そして日本酒も。おいしい食事だけではなくて、町長さんもいらっしゃってお話をさせて頂いたり、観光協会の方や今回のツアーに関わった方とたくさんお話しさせて頂いた。利尻の楽しみ方から人口減の話しまで、どれも興味深かった。

送信者 冬の利尻島2010
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その後、温泉へ。露天風呂に入りながら、ゆっくりと疲れを取る。やっぱり温泉っていいなー。そんなことをつくづく思いながら、このツアーをどうすればもっと知ってもらえるかの話しで盛り上がった。さて、まだ9時だ。次は、魚勝という居酒屋へ。イカのキモだったり、タコのクチバシだったり、ウニだったりと珍味をたくさん出して頂きながら、利尻焼酎を飲む。焼酎に昆布を入れすぎて、昆布汁になったのはご愛嬌。おいしいラーメンで締めて、みんなにおやすみなさい。

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利尻島中膝栗毛1 まさか、島に渡れない。

「東海道中膝栗毛」で有名な「膝栗毛」とは徒歩の旅行を意味するらしい。膝(足)を栗毛(馬)のようにして旅するという語源のようだ。そんな「東海道中膝栗毛」は様々なアクシデントやら楽しい事を繰り返しながら旅したことを書かれた本である。当時は一世風靡した本だったとか。そんなイメージに近い今回の利尻島の旅は「利尻島中膝栗毛」と名付けた。

送信者 冬の利尻島2010

さて、利尻島に行くきっかけはこちらに書いた通り。利尻の観光協会がモニターツアーを実施したので、安く行けたのだ。まだ、行ったことがない利尻島に行くチャンスだと思って、すぐに申し込みをした。

送信者 冬の利尻島2010

実はツアーというものに参加するのはほぼ初めてだ。さらに、1人でツアーに参加する。どんな旅になるのか想像はつかなかったが、ドキドキしながら楽しくなるんじゃないかとは予想していた。東京ではほとんど知られていない利尻島モニターツアーを見つけて参加する人は、面白い人が多いに決まっていると考えていたからだ。

送信者 冬の利尻島2010

さて、当日。ツアーは無茶な日程を組まない。ありがたや。朝は普通に起きて羽田へ。10時の便で羽田を発ち新千歳へ向かう。その後、利尻へ乗り継ぐ予定だ。ただ、天候が悪いため利尻に飛ばないかもしれないと地上係員に言われた。おお。確かに天気予報は悪かった。どうしようもない事なので、それ以上気にしない。新千歳へは1時間30分弱で到着した。最近は国内線と言えば鹿児島と沖縄ばかりなので、とっても近く感じた。沖縄より北海道の方がずっと近いんだな、と体感。

送信者 冬の利尻島2010

新千歳で昼飯に札幌ラーメン。その後、添乗員さんとご挨拶。とてもやさしい感じの添乗員さん。13時発利尻島への便はギリギリになるまで離陸するか分からなかったが、1時間程前に条件付きでのフライトが決定。飛んでダメだったら新千歳に戻るという条件でのフライトだ。ということで機内に乗り込む。シートベルトをして機内誌を読み、しばし待つ。しかし、飛行機は飛び立たない。静かな機内で時だけが過ぎる。すると、ピンポンパンポンってな音が鳴り、アナウンスが。ああ、ダメか。おそらく乗客のすべてがそう思っただろう。案の定、利尻島の天候が荒れているために離陸しなかった。

送信者 冬の利尻島2010

しかたないので、飛び立たなかった飛行機から降りる。ツアー参加者同士で会話が始まる。「残念ですね。」「今日はどうします?」といった具合に。結果的には利尻へ飛行機が飛ばなかったから、短期間でツアーメンバーの距離が一気に縮まった気がする。ひとつになったというか、運命共同体なんだという意識をお互いにもった感じ。添乗員さんが札幌の東横インをとってくださってみんな宿泊する事に。電車でぞろぞろと移動。札幌の時計台、旧庁舎などを見て回る。札幌の人は薄着だという話しで盛り上がり、市内観光終わり。

送信者 冬の利尻島2010

夜は琴似の「ふる里」という居酒屋まで移動して、残念会。飲むのが好きな人、食べるのが好きな人、話すことが好きな人、旅が好きな人、島が好きな人、スキーが好きな人、そんなツアーメンバーで大盛り上がり。年齢も性別もバラバラな13人だったけど、共通していたのはみんな存分に人生を楽しんでいること。だから何よりも、色々な方と話していて面白い、楽しい。それにしても、山に登っている方が多かった。それも山雑誌のお仕事兼趣味といった感じで。素敵な生き方だ。そんな中に冬の富士山頂からスキー&パラグライダーで滑る方がいると聞いた時は、とんでもなく楽しそうだなと思った。

送信者 冬の利尻島2010
送信者 冬の利尻島2010

料理は石狩鍋、刺身、八角の唐揚げ、いくら丼など、食べきれない程のボリューム。大満足で、店を後にする。さて、札幌に戻って次。ラーメンだ。6人程で札幌の町に。久楽というラーメン屋に。しかし、まずビールとおつまみ。続いてビール、またビール、もひとつビール。とひたすらビールを飲み、最後に半ラーメンで締めるという、清く正しいラーメン屋での立ち振る舞い(笑)

こうして存分に話し、味わった札幌の夜は更けていった。

送信者 冬の利尻島2010

なぜか札幌

利尻島が強風のため、新千歳から利尻島の飛行機が飛ばなかった。
とっても残念。。。
飛行機には搭乗したけど、飛びませんでした。
まあ、旅とはこういうものなんだ。
だから、旅なんだ。

明日のフライトで再度チャレンジ。
今日は札幌です。

ご一緒したみなさんとおいしい料理とお酒で非常に楽しい。
参加されている方も、とっても面白くて、いいたびです。
山に上っている方。
地域の活性化の仕事をしている方。
雑誌の編集をしている方。
写真を撮っている方。
旅が好きな方。
素敵な方ばかりです。

やっぱり、旅は最高。

ちなみに、今日は札幌の東横インです。

明日は絶対に利尻に飛ぶぞ。

アラスカ物語11(最終章) 旅の終わりは誰もいない町で霧に包まれた

前回のアラスカ旅日記はこちら「アラスカ物語10 さて、帰るか。」

朝起きると、宿の前にタクシーが待っていた。真新しいSUV(Sport utility vehicle) をおばさんが運転していた。名前を告げ、フェアバンクス空港までとお願いする。まだ暗い町を抜けて空港に。早く着いたので売店を見てみるけれど、やっぱりお土産は買う気になれない。エスキモーの顔が描かれたアラスカ航空の飛行機を見て待ちぼうけていると、滑走路の向こうから太陽が昇ってきた。やっと、日の出だ。

送信者 ALASKA 2009

アラスカ航空機に乗り込む。数日前に宿のネットで予約をしたのだけれど、今回もベストな座席を確保した。どんなベストかと言えば、デナリを望むのにもってこいの席。フェアバンクスからアンカレッジに南下する。すると右手にデナリは見える。かつ、日照時間が短いこの時期は太陽が出ている時間のフライトでなければならない。もちろん、眺める時に尾翼が邪魔にならない後部座席。こんな条件が整ったフライト&座席で飛び立った。

送信者 ALASKA 2009

窓にかぶりつきながら、外を眺めていた。雲は多少出ているが、全ての景色を覆ってしまう程ではない。それにしても、アラスカの大地はでかい。何にも無い大地が永遠と続いている。山はまっ白な雪に覆われ、蛇行した川は凍っている。朝日を浴びた起伏のある山々を眺めていると、斜め前にひときわ大きな山が目に飛び込んできた。もしかして、あれはデナリ(マッキンレー山)だ!こんなにもハッキリと、目の前でデナリを見たのは初めてだった。大きく鋭い形をした山だ。どんどんデナリに近づいていき、真横にデナリが並んだ。すぐそこに、デナリがある。あの、デナリだ。

送信者 ALASKA 2009

北極圏のコールドフットからフェアバンクスに戻るセスナの中から見たデナリは遠くに霞んでいた。距離が離れていたのもあったが、曇っていたことも大きな理由だった。ただ、今回は違う。デナリの真横を飛んでいる、そして雲はない。ハッキリとデナリの輪郭が見えた。初めてのアラスカで、こんなにも美しいデナリを見てしまっていけないんじゃないかと思うぐらいの雄姿。デナリの真横を通った時は、登山家が登っていたら見えるんじゃないかと思うほどの近さだった。もしかしたら植村さんが見えるんじゃないかと思ってしまう。これだけ近づくと、やはり植村さんの肉体に接近していると生々しく感じた。そして、このデナリに畏怖の念を抱いた。

送信者 ALASKA 2009

そして、デナリは後方へと過ぎ去っていった。顔を窓につけて、去り行くものを惜しむように後ろを見つめつづけた。飛行機の高度は下がりはじめ、海に浮かぶ氷がハッキリと見える。見ただけで凍えそうになる世界だ。旅の終わりはアンカレッジに立ち寄った。デナリはあんなにも晴れ渡っていたのに、アンカレッジは濃い霧に覆われていた。こんなにもすごい濃霧は生まれてはじめてだ。5メートル先が見えないほどだった。さらに、寒いと来たら過酷だ。

送信者 ALASKA 2009

空港に降り立つと、バスがあるはずだった。電車が走っていても良かった。それらを目的に歩いたけれど、どちらも運行していなかった。そう、今日は正月なのだ。空港にも人はまばら。到着した人は自家用車か、誰かが迎えにきている。しかたない、タクシーかと思ったら2,3台とまっていた。アラスカの歴史や文化を見る事が出来る博物館に行こうとしたら、タクシーの運転手が今日は休館日かもしれないと言う。やさしい運ちゃんは、iPhoneで電話番号を調べて、確認してくれた。すると、案の定休み。しかたない。空港でもやることはないので、とりあえずダウンタウンまで連れて行ってもらった。ノードストロームという有名な百貨店の前で降ろしてもらい別れた。

送信者 ALASKA 2009

うん、人がいない。車がいない。店は閉まっている。霧で何も見えない。寒い。腹減った。笑えてきた。なんだこりゃ。アラスカの州都というのがギャグのようだ。アンカレッジはアラスカ州の中で最大の町。といっても27万人だから僕が生まれ育った岐阜市の40万人と比較しても少ない。だいたい徳島市ぐらいの人口なのだ。そうだよな、徳島市に元旦に訪れても何もすることはないだろう。うん、納得だ。さらさらの雪をけりながら、半ばヤケクそ気味で散歩を楽しんだ。

送信者 ALASKA 2009

ノードストロームが入っている大きなショッピングモールをふらつき、フードコートでハンバーガーを食べた。最後にこうなるとは、旅って想像もしない事がおこって面白い。今回は笑える。でも、こんなんで終わらない。オヒョウを食べられる店があるというので、夕食のオープンまで待って行ってみたけれど休み。ガーン。オヒョウは植村直己さんが北極圏1万2千キロ横断の際に釣って食べていたので、一度口にしてみたかったのだけれど。

送信者 ALASKA 2009

もういい。アンカレッジは十分だ。空港に戻ることにした。しかし、タクシーが見つからない。公衆電話も見つからない。とほほ。20分ぐらい待って何とかタクシーをひろいアンカレッジ空港に。
タクシーの運転手に聞いたら、昨日の夜はみんなで飲んでるだろうから、今日は家にいるんだろうね。なんとアンカレッジの国際線は1月1,2日で出発した便は1便のみ。それに搭乗するのだ。もちろん売店もやっていない。空港に人がいない。職員も乗客も。なぜなら出発が夜中の3時。さらに、ニューヨーク発アンカレッジ経由台湾行きの便でアンカレッジから乗り込む人が少ない。

送信者 ALASKA 2009

本も読み終わってしまったし、本当にやる事が無い時間を空港で過ごして、真夜中発の飛行機で飛び立った。台湾に着いたとき、ああ戻ってきたなと実感した。こうして、今回のアラスカ旅を終えた。