特に山が好きな人じゃなかったら、どの山も、木と土と空が見えるぐらいでしょと言われそうだが、新しい山域に行くと楽しい。
確かに、木と草と土と石、時には苔とか滝とか沢とか。あとは、動物や虫なんかが目に入るだけだ。
そう言ってしまえば、そうなんだが、違うのだ。新しい山域に行くと新しい発見がある。ああ、この感じは初めてだなと分かる。
わかり易い例は、海外の山に行くと本当に日本とは違う。そのスケールの大きさであったり、赤茶けた大地だったりと。そこまで差がなくても、国内でもエリアによって森の雰囲気は大きく異なるのだ。
毎回同じ山にばっかり行っていると慣れているから気楽なのだが、新しい発見とか新鮮さがないことが物足りない。
違う山域とまで言わなくても、いつも行っている隣の山でもやはり違いがある。そして、そんな小さな違いにも喜びを感じて、山を駆け出したくなる。跳びはねるように山を走りだす。そんな楽しみがある。
久しぶりのトレランで、大倉から初めてのルートで鍋割山へ行き、ユーシンへ。玄倉からロードを駅まで走ってみて、そんな小さな違いに喜びを感じたのだった。