日別アーカイブ: 2016/4/21 木曜日

一度原始的な方法を試してみる

家電製品などが発達した現代社会は便利だ。ホームベーカリーもそうだし、炊飯器、給湯器、電子レンジ、パソコン、スマホ、自動車、洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどなど、挙げだしたらきりがない。非常に簡単で便利だけでなく、自動化されているのでミスが少ない。家電製品のアウトプットは並以上のものが常にできあがる。

ただ、フタを閉じ、スタートボタンを押したらできあがるまでがブラックボックスなのだ。スタートから完成(アウトプット)までの間にどんな行程が行われているのかが分からない。まだ、俺らぐらいの世代は、全自動の物が少なかったので過程を知っているが、今の子供達は生まれた時から家電製品が身の回りに溢れ、かつ全自動のものが多いのでどんな行程が行われているか想像もつかないかもしれない。

ホームベーカリーを手に入れる前に、粉を捏ねてオーブンでピザを作ったりケーキを作ったので、どんな行程があるか分かっているが、ホームベーカリーしか使わなかったら、どんな風にできるか分かっていなかっただろう。だって、はかりの上にホームベーカリーのパンケースを置いて、分量通りの強力粉などを入れホームベーカリーにセットしてスイッチ押せば出来上がっているのだから。いったい何してるの?状態。

これは炊飯器も、自動車の動く原理も、なにもかもしかりだ。自動車だってクラシックカーが多く走っていたキューバでは、誰しもが工具を持って修理をしていた。

そう、一度自動化された機械に頼らず原始的な方法でやってみる。するとどんな原料で、どんな行程で作られるかわかる。どんな風に動いているかが分かる。すると、応用が利くのだ。作り方や材料もアレンジできる。機械を使うときもアレンジできる。そうすると、楽しみの幅が広がるし、いろいろ発展する。

自分の体も同じ行程を経て、人間の体の原理を知り、アレンジできる。トレランとか長距離走るのも、筋肉の動き、骨格の挙動範囲を理解してからだと、効率的に動けるようになったりと。と、まあ、一度原始的な方法を試してみて、原理原則を学び取る。そうすると、応用がきいていいなということ、当たり前だけど常に頭の何処かに。