日別アーカイブ: 2012/9/17 月曜日

八ヶ岳てくてく。満天の星を見上げる野天風呂

モンブランの日記がああるので、このタイミングを逃すと書かなさそうなので、サクッと。(サクッとになるかは、書きはじめの今は不明)

モンブランから戻り、日常の生活へと戻った。しかし、非日常の期間が長くて、非日常が日常となり、日常が非日常になっていた。そのため、一週間が長く少々お疲れモードだったので、3連休は目を覚ました時に、どこに行くか考えようと決めた。3連休は信越五岳トレランレースがあり、心折れ部は15人ぐらいで選手、ペーサー、サポーターで参加していた。俺も去年参加して、とても楽しかったが、UTMBの直後だしエントリーしていなかった。ゆっくり寝たかったので、サポーターも見送り。

で、土曜日に起きて、洗濯をしながら行き先を考える。10時出発で行ける場所。せっかく3日あるので、3日間ぐらいいられる場所。そうだ、八ヶ岳にでも行くか。で、八ヶ岳の地図を見ながら、行ったことのない登山口から入ろうと思って見ていると、本沢温泉という場所を発見。そういえば、いつだか夏沢峠を通った時に見覚えのある名前だった。ココには温泉があって、日本最高所の野天風呂というので、面白そうなので決定。

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小海駅からバスが出ていると言うことだった。最終のバスが13時20分。電車はあるかなと調べたら、阿佐ヶ谷10時13分出発で間に合う。あら、素敵。ということでザックにテントや寝袋など、いつもの縦走道具を詰めて出発。今回は2泊3日なので、食料もそれなりに。

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大宮から新幹線に乗ったが、連休ということもあって満席。デッキで1時間。佐久平から小海線で小海駅へ。バスに乗って稲子湯へ。と思っていたら、みどり池入口の方が登山口に近いので、ここで下車。さて、14時に登山開始と遅いですが、さくさくと本沢温泉まで歩く。最初はちょっと登ったけれど、全体的にフラットなトレイルが多くサクサクと。静かだし歩きやすいし、いい感じ。1時間でみどり池に、2時間弱で本沢温泉に到着。さっそく、テントを張ろうと思ったが、まずは温泉だ。

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野天風呂600円。行ったら、川沿いに風呂桶があるだけ。とても小さくてビックリ。数人並んでいたので、俺も並んで待つ。ちょっとぬるめ。湧き出る湯の量が少ないから、風呂桶も小さかったのだ。脱衣所もないし、底はじゃりなので、本当に野天風呂って感じ。日本最高所の2150メートル。のんびり湯につかって、ほっと一息。なかなか気持がいい。風呂につかりながら考えたのが、夜中と夜明けに来てみようということ。

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テント場に戻り、テントを張り夕食。今日はいつものようにキムチとカット野菜とラーメン。準備ゼロ、簡単だし、うまいし、安いし、ゆうことなし。暗くなったので、早々に寝た。が、意外と寝つけない。疲れていないからだろうw21時過ぎに、テントを開けて空を見上げると満天の星。キタ。チャンス!!ヘッドライトを持ち、向かうは野天風呂。

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もちろん誰もいるはずもなく、おもむろに服を脱ぐ。こんな自然に囲まれた中で、素っ裸になる開放感。そして、あったかい露天風呂を独り占め。さらに、空を見上げれば満天の星空。たまらん、言うことない。もう、幸せ。湯が温いので、長い時間いられるのもいい。時計を持っていなかったから分からないが、1時間ぐらいいたのかな?また、来たいなと思った。テントに戻って、熟睡。

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翌朝起きると朝の5時過ぎ。さて、風呂に向かうか。東の空から太陽が登り、木漏れ陽が射し込むトレイルを歩いていく。野天風呂には誰もいない。よし、入るか。位置の関係で、ご来光は望めないが、東の空が淡い色に染まっている。それを見ながら、ゆっくりと湯につかる。いい、実にいい。これは最高だ。また、30分ぐらいゆっくりして、風呂を出た。服を来ていると数人がやってきた。いいタイミングだった。どうやら、人がいないポイントは山小屋の夕食時間と朝食時間を外すこと。事前に食事の時間を調べておくと野天風呂を満喫できる。それにしても、満天の星を眺めながらの野天風呂は最高だった。また、自分の好きな場所をひとつ発見した。

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で、テントを片付けて、どこに行くかを考える。横岳に登ったことがなかったので、硫黄岳経由で横岳、赤岳に行こうと決めた。そこから赤岳鉱泉へ下るか、権現岳へ行くかは時間次第にすることに。7時45分にスタート。天気は抜群の青空。まずは夏沢峠に8時30分、硫黄岳の山頂に9時20分。この断崖絶壁は見慣れた光景。いつみても、スゴいなーと思う。天気もいいし、連休なので、多くの登山者でにぎわっていた。続いて、10時10分横岳頂上。富士山もキレイに見えた。天気も良くて、最高のてくてく散歩日和。景色最高!!!

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ゴツゴツした岩や、トラバースもあった。トレランするには不向きだな。まあ、何よりもガレ場が多いのが嫌だった。ガレていると、滑ってしまう事があるので嫌いだ。特に、荷物が思いと。11時50分に赤岳の頂上。ここも多くの人。時間が早いので、権現岳方面へ向かうことに。またまた、ガレた道を下って、いると知り合いのトレイルランナーに会う。こんなところで、会うとは。みんな、信越に行っていると思ったら、来週の安達太良山に出るから信越はパスしたとか。

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それにしても、ガレた道は嫌だな。ズルズルと滑って踏ん張りが利かないことがある。意識すると足の筋肉も疲れるし、気持も疲れる。危険なルートでも何でもないけど、ガレ場って言うだけでテンションだだ下がり。特にガレた下り。横岳からのルートはもう来ない。なんだか疲れたので、権現岳へ行く前にあるキレット小屋でテントを張ろうかと考えたが、天気が怪しげ。雲が上がってくるだけでなく、湿りっけがある。このまま、明日は天気が悪くなりそうだった。そこで、権現岳を越えた所にある、青年小屋まで行くことに。ココまで行けば、雨が降っても樹林帯を下れば下山できるから。ということで、権現岳へ。14時20分に頂上。そして、青年小屋に15時に着。このまま下山できないこともない時間だったが、まあ、ココまでこれば明日は雨でも問題ないので、テント泊。

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夕食は早ゆでのパスタとミートソース。パスタを200グラム食ったら、腹一杯になった。よく動いたし、昼は行動食でちょっと食べただけなので、まあ太らないだろうと祈るばかり。どんどん風は強くなり、ガスもハンパナイ。やっぱり、ここまで来といて良かった。翌日のルートを確認して、早々に寝た。しかし、風が強くてテントがバタバタ音がうるさく、何度か起きた。そして、3時前ぐらいから雨が降り始めた。テントに雨が叩き付けられている。まあ、どうしようもないので、5時過ぎまで寝る。

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明るくなって、起きても雨も風も止まない。編笠山まで30分だったが、この天気で行っても何も見えないので、行くのをやめて、そのまま下山することに。テントの中で荷物準備。雨に濡れないように、ビニル袋や圧縮袋、ジップロックにいろいろと詰める。雨対策。さらに、レインウェアも来て、ザックに荷物を入れ、ザックにレインカバーを。行動食とビニールに入れた地図と防水のコンパクトデジカメをポケットに入れて、テントの外に。風に飛ばされないように手際よくテントを片付ける。風で飛ばされるので、張っているテントを畳んで、骨組みだけに。それから、フライとテント本体を片付け、ペグなども回収。けっこう手際よく出来た。

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最近は、晴れが多かった。晴れていると何も考えない。考えなくても片付けられる。でも、雨と風が強いと段取りなどを真剣に考える。たまにはこういった雨もいいもんだ。それにしても、テント登山で雨に振られたのは4年ぶりぐらいだろうか?それから、青年小屋を7時にスタートし観音平経由で下山。観音平からは自然歩道ハイキングコースとマップに書かれていた。バスもないので、小淵沢駅まで歩くことに。しかし、これが甘かった。自然歩道ハイキングコースというのは名ばかり。ハイキングってのは、小さい子どもを連れたファミリーがすることだと思っていた。しかし、この道はほぼ誰も通っていないらしく、俺の背丈以上の雑草が。。。さらに、その周りは鬱蒼とした木々。トレースもわずかに分かるかなっていう程度。たまに張り紙でツキノワグマ注意!というのが何カ所か。雨だし風吹いているし、薄暗いし、一人だし。。。ビビる。熊が怖い。。。

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すると、雑草がザワザワ。マジか、熊か。と思ったら、小鳥が飛んでいった。ホット一息。熊が出たらどうするかをひたすらシュミレーションしながら、地図を見て、あとどれぐらいかと考える。すると、また音が。大きいぞ。茶色い。もしかしたら。と思ったら鹿が飛び跳ねていった。もう、勘弁して遅れ。で、そこを抜けて右に曲がる。しかし、こちらの道も自然歩道ハイキングコースとはほど遠い。雑草。デコボコでぐちゃぐちゃな道。おそらく、ハイキングをした人は未だかつていないだろう。そもそも、ここをハイキングしても何も楽しくない。。。小走りで抜けて、やっと道路に。ホッとした。

こういう時に車だと便利なんだろうな。と実感。その後の道も地図だと、怪しい道を勧めていたが、自動車の通る大きな道を行くことにした。てくてく歩いて、10時に小淵沢駅到着。ずぶぬれ登山終了。阿佐ヶ谷まで帰る。甲府とかぐらいから、青空が。東京に近づくにつれ、さらに天気が良くなっている。あれ、もしかして天気よかったのか?もう少し、ゆっくりスタートすれば編笠山に行けた?とも、思ったりもしたが、まあ、それは結果論。何よりも、濡れたテントやシュラフが乾かせて、洗濯も完了できたのがうれしい。やっぱ晴れっていいね。

そして、満天の星を眺めながらの野天風呂は最高だということ。今回はこれにつきる。

1日目
14時 みどり池入口
15時 みどり池
16時 本沢温泉 テント
本沢温泉 日本最高所の野天風呂 21時過ぎに満天の星を見ながら風呂は最高

2日目
朝風呂(小屋の朝飯時間が狙い目)
7時45分 本沢温泉スタート
8時30分 夏沢峠
9時20分 硫黄岳山頂
10時10分横岳頂上
11時50分赤岳頂上
14時20分権現岳頂上
15時   青年小屋

3日目
7時 青年小屋スタート
10時小淵沢駅

行き

阿佐ヶ谷駅10:13 – 10:24 新宿駅JR湘南新宿ライン 快速 宇都宮行10:28 -10:55 大宮駅 JR長野新幹線 あさま あさま517号 長野行11:10- 12:09 (59 分、 5 駅)佐久平駅(長野) JR小海線 各停 中込行12:22 – 12:32 中込駅(長野) JR小海線 各停 小淵沢行12:39 – 13:13 (34 分、 10 駅)小海駅(長野)

小海駅13時20分発 バス みどり池入口14時着

帰り
小淵沢駅まで歩き。10時の特急あずさ、東京には12時20分ぐらいに着

持ち物
いつもの

雨具、ビニール袋が役に立った。ガレ場はストックがあると便利だったかな。