日別アーカイブ: 2009/3/15 日曜日

まるでパン食い競走のようなフルマラソン

荒川市民マラソンを走ってきた。

今回は3回目のフルマラソン。
天候にも恵まれ、楽しいランだった。

ただ、走る前は良くない条件が揃っていた。
・3回目で少しばかりマンネリ化。練習する気が起きない。
・花粉症の時期で練習も本番も走りたくない。
・マラソンの前は1週間禁酒のはずが、金曜から土曜の朝5時まで飲んだ。(飲むつもりはなかったが、冷静に判断して飲んだ方が今後含め色々メリットが多いと判断した場だったから。このへんはしたたかな判断をします 笑)

と、まあ、悪いことだらけでした。実際に練習で走ったのは、大会前の3週間。それも週に1回ずつ5キロだけ。それでも、天気が良さそうだったし、せっかく申し込んだから大会へ行った。朝6時に起きて、蓮根駅へ。そこから徒歩15分の荒川土手。前回の北マラソンと同じようなコース。会場に着くと人だらけ。会場アナウンスによると1万5千人ほど。恐るべき、マラソンブーム。

着替えて、荷物を預け、スタート位置に並ぶ。天気もよくて気持ちがいい。スタート位置は1万5千人の中で真ん中辺りで、スタートのピストルが鳴ってから、しばらく動き出せなかった。常に回りには人が走っていて、抜く事も簡単ではない。まあ、タイムを狙ってないし、マイペースで走った。すると、天気もいいし、川とその奥のビル群、そして青空。なかなか景色がいいなー。と思いながら走る。水や食料のエイドも十分あるし、トイレの設置も多い。大会運営がしっかりされているなーと思いながら、景色を見て、青空を楽しみながら、走った。20キロを越えるぐらいまでは、本当に楽しく走った。これがFun Runってやつなんだろう。

前回出た、北マラソンは同じ場所を走る大会だったが、大会運営がダメダメで水や食料のエイドがなくなっていた。それで、最後はハンガーノックになり意識がもうろうとしながら走った。その教訓もあり、たくさん食べた。オレンジ、レーズン、パン、おにぎり、シャーベット。もちろんスポーツドリンクも。走っていると、うまいのでついつい食べ過ぎる。すると、トイレに行きたくなる。自然の摂理だ。

本当にたくさん食べたのだが、その中でもパンの量は多かった。あんぱん、クリームパン、チョコパン。手で鷲掴みにして、口に放り込む。それを何度も繰り返す。まるでパン食い競走をするかのようだった。25キロ過ぎて、少し足が痛み始めたが、4DMのアドバンスロングタイツをはいていたからか、走るのが無理という程ではなかった。

35キロをすぎても、いつものように「限界だー」という感じにはならない。ロングタイツのおかげと、最初の辺りで飛ばす事なく、一定のペースで走っていたからだろう。ついでに、足を蹴り上げすぎず、早歩きのような走り方をしたのも、走り続けられた理由だろう。

35キロをすぎ、40キロをすぎる。同じぐらいのペースの人はだんだん見慣れてくる。この人とはずっと抜きつ、抜かれつだなーとか思いながら走る。たぶん、相手もそう思っているのかもしれない。たまに、目の見えない人が伴走者と走っていたり、夫婦で一緒に走っていたりした。フルマラソンをどちらかが、相手のペースにあわせて走るって相当な強者だなーと感心する。

あと2キロ、1キロ。おお、ゴールが見えた。なぜだか、ゴールを見るとパワーが湧いてくる。パワーが湧いてくると、足の痛みも気にならなくなる。不思議なもんだ。最後はスピードを早めゴール。04:26:47ぐらい(参考タイム)。一定のペースで全く歩くことなく、快晴の荒川を眺めながら楽しく走れた。楽しかった。天気、食料、トイレなどの運営、さらに綺麗な風景。フルマラソンを楽しんだのは初めてかもしれない。以前は、4時間を切ると気合いが入りすぎたり、初めてのマラソンだったりと楽しむところまでは至らなかった。マラソンは楽しい遊びだ。

そうそう、ゴールタイムは04:26:47ぐらい(参考タイム)。なぜ「ぐらい」かと言うと、大会の運営は本当にすばらしかったのだが、唯一その場で記録賞がもらえないのは微妙だった。正確なタイムはウェブで後日確認するんだとさ。とはいっても大会運営は良かったです、前回と同じ場所を走る大会なのに、ハコは同じでも運営次第でこんなに違うのかと、運営と言うことの大切さを実感。

走りながら思いついたことがある。この3年間は毎年フルマラソン出ている事に気づいたのだ。それで、これからは1年に1度はフルマラソンに出ようと決める。一年に一度フルマラソン!来年はどこにしようかな。

毎年走っているフルマラソンだが、走っていると4時間以上やる事がない。走る事にはそんなに意識を使う事はないから、色々考える。この時間というのがいい。東京で慌ただしくしていると、脳に空白の時間を作れない。それが、マラソンをすれば4時間以上空白の時間が作れる。家でも空白の時間は作れるが、だらだらしたり、寝てしまう。すると空白の時間ではなくなる。この空白の時間に色々と考えるのがいい。普段は考えないことや、俯瞰した自分についてなど考えられる。こういった理由からも、これからも走り続けたい。でも、より刺激が欲しくて、走りながらウルトラマラソンとかトライアスロンに出たいなーとも思った。

最後に今回の収穫は一定のペースで走り続けられたこと。そして、村上春樹の言い方を借りれば、「少なくとも 最後まで 歩かなかった。」

送信者 いろいろ

マラソンの起源はこれなんだろうね。

荒川市民マラソン
http://www.tasm.jp/
ゼッケン:7852
追記:4時間18分21秒
5km 0:27:53
10km 0:55:46(0:27:53)
15km 1:25:09(0:29:23)
42.195km 4:18:21(2:53:12)

おまけに、こういった大会に出ると思うけど、面白い商売があるなーと、
マラソン大会などスポーツの大会専用の申し込み請け負いサイト。(2台巨頭がランネットスポーツエントリー)。
そして、走る選手たちの姿を写真に撮って、それを大会後にウェブサイトで売る商売。(allsports.com)

帰りは蓮根駅と言えば、「植村直己冒険館」にもちろん寄りました。DVD見て、北極圏1万2千キロの映像で「コッツビュー」に着くシーンでまたしても涙ぐんだ。

◆マラソン服装
4DM・アドバンスロングタイツ・サーモ
4DM シャツ(ハセツネ完走記念品のシャツ)
マラソンシューズ(アシックス)
マラソン帽子
靴下
時計

◆持ち物
キャメルバック(モンベル)
ダウン(LoweAlpine)
フリース(ユニクロ)
アウトドアパンツ(LoweAlpine)
エアーサロンパス

iPod
VAAMウォーター
アミノバイタルジェル

◆朝食
おにぎり2個(ノリ無し。海苔は消化が悪いため)
スティックパン2本
アミノバイタル ドリンク

◆マラソン中のエイド

ザバス(スポーツドリンク)
バナナ
パン(あんこ、チョコ、クリーム)
レーズン
塩おにぎり
オレンジ
エナジータブレット
シャーベット