アコンカグアへの想い

別にアコンカグアに強い思い入れがあるわけじゃなかった。
アラスカのデナリ(マッキンリー)の方が比較にならないほど強い気持ちがある。

でも、アコンカグアに興味はあった。
それが絶妙な存在だからだ。

同じ大陸最高峰でも今回がアフリカのキリマンジャロであれば、みんなと一緒に行っていない。
なぜなら、キリマンジャロは簡単な山すぎるのだ。
素人でも登れる大陸最高峰はいくつかあって、そのひとつがキリマンジャロである。
キリマンジャロは最も容易なのだ。
続いて、モンブラン。これは昨年挑戦したが、悪天候で敗退している。

その先にあるのが、アコンカグアだ。
この山も技術的な難易度は高くはないが、標高が大陸最高峰の中ではNo.2だ。
そのため、高所順応がポイントになるため、難易度が上がる。
でも、登れない山じゃない。
この絶妙なラインが、僕をワクワクさせた。
届きそうで届かない。
届かないようで届く。
そのぎりぎりのライン。
もちろん鍛錬を詰めばの前提条件があるが。

一番大きな理由はココだ。
そして、一緒に行く仲間がとても陽気で楽しい。
この仲間と一緒に練習をして議論して出発を迎える。
その先にある3週間弱の登山を共にしたら、楽しいんだろうなと。
そして、7000mの世界って、どんな世界で、どんな空気で、どんな空の色なんだろう。
いつもそこには尽きることのない好奇心がある。

==

振り返ってみると初めてアコンカグアを知ったのは、たぶん小学生か中学生ぐらいのとき。

お笑い芸人のココリコ遠藤が「アーコン カグアを知ってるか?ウホホーイ、ウホホーイ。」と踊っていた。
おおそらく全くメジャーなギャグではなく、今ネットで検索しても出てこないほどのw
そのときに気になった。そして調べた。それが、アコンカグアを知ったきっかけだ。

そのとき、まさかアコンカグアへ登りにいくなんて考えてもいなかった。

それから、南米を旅した。
22歳のとき。
エクアドル、ペルー、ボリビア、チリと。
時間があれば、パタゴニアへ、そしてフィッツロイ、アコンカグアなんかも見たいなと思っていた。
時間がなくて、あきらめたことを覚えている。

2、3年前に友達がエクアドルに住んでいて、会いにいくついでに雨期のウユニ塩湖とアコンカグア登山をしたいと思ったけれども、自分を突き動かすほどのエネルギーはわき上がってこなかった。

時は流れていった。
今年の6月友達がアコンカグアに行かない?と誘いをかけてくれた。
トレランは夏のPTLで一区切りと考えていたので、登山がいいなと思っていた頃だった。
そして、年末は休みが取りやすい日付の並び。

チャンスというものは2度やってくることはない。
もう一度チャンスが来ると思っていると、チャンスを失う。
そういう思いから、お金と仕事の犠牲を少しばかり払いつつ、そんなんをはるかに上回る時間を味わいに行こうと思う。

送信者 アコンカグアに向けて富士山トレ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。