基準は無意識のうちに一瞬で換わっている

基準は無意識のうちに一瞬で換わっている。

寒い暑いという感覚。
高い安いという感覚。
速い遅いという感覚。
うまいまずいという感覚。
危険か安全かという感覚。
出来る人出来ない人という感覚。

例えば、冬の夜に寒くて温かい風呂に入ろうとする。

服を着て部屋にいたときは寒いと思っていたのに、服を脱いで風呂に向かう時は、寒さが倍増するわけではなかったりする。
どう考えても部屋の気温は同じママだから、服を脱いだ時の方が圧倒的に寒いのに、裸だと寒いものだと言う無意識の基準変更が行われ、一時的に寒いはずなのに、感覚としてはそこまで寒くない。
意識的ではないが、脳が判断して寒さの基準を換えていると思う。

このように基準が変わるということは順応と言うか、適応能力と言うか、人間の大切な能力のひとつだと思う。
環境変化、社会変化に馴染んでいきながら、生き延びるためにはこうしたことが絶対に必要なんだろう。

人間と言う生き物は、こうして勝手に基準を変えている。
しかし、当の本人はその基準が変わっていることに気づかず、新しい基準のもとで判断を進めていく。
そういうことがある、ということだけ脳の片隅に置いて意思決定なり、冷静に自分を見てみると面白いと思う。

送信者 ちょっとした旅行

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