60億キロの旅

7年間の長い旅。
60億キロと言われても正直ピンとこない。
地球と月の往復8000回分と言われてもなお、想像がつかない。
けれど、夜空を見上げて想い描いたことしかない「宇宙」を旅して戻ってきたというだけで、夢を見るには十分な気がする。

送信者 いろいろ

(撮影:KAGAYA氏)

長旅にはアクシデントがつきものであるのが常であるように、はやぶさも苦労をしたようだ。
2003年5月に地球を出発して、同年11月に地球から3億km離れた小惑星「イトカワ」に着陸した。そして、砂などの採取を行ったようだ。けれど、離陸後に燃料漏れで制御不能になり、通信も完全に途絶えた。なんでか分からないけれど、旅では「必然のような偶然」や「出会い」、「奇跡」が良くあるように、はやぶさにもそれが起こった。そして2007年に地球への帰路についた。今回3年遅れの帰還になった。

月よりも遠い小惑星にたどり着いて、地球に軟着陸したのは史上初だったようだ。なんだか、遠い宇宙の夢を持って帰ってきたようで、ワクワクする。オーストラリアの砂漠で回収され、日本に帰ってくる。遠足は家に帰るまでが遠足であると言われるように、日本に戻ってきて興味深い発見があればと思う。

地球に帰還する瞬間はustreamで生の映像を見ていた。その時、真っ暗な夜空に閃光が走った。生中継をしている人たちのワクワクしている声、準備に戸惑う様子、ハヤブサが大気圏に突入し光を放ったときの歓声、見ている僕も興奮した。今夜はなんだか希望に満ちあふれた夢を見れそうだ。

送信者 いろいろ

JAXA撮影(無事に地球に戻ってきた)

送信者 ドロップ ボックス
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6 thoughts on “60億キロの旅

  1. 和歌山大学の宇宙教育研究所の中継ではやぶさ帰還の瞬間を観てたズラ。
    夜空が光ったときはさすがに両目からキセノン噴出。
    はやぶさが燃えながら撮影した最後の写真も泣けたわ。
    いい夢見ろよ >はやぶさ

  2. まさに燃え尽きて、そして、地球に届けたものは……。
    最近、燃え尽きるほど体力を使い切ったこともなければ、何かに打ち込んだこともない。
    新しい目標を見つけねば、この映像を見ながら、胸が熱くなりました。

  3. teratownさん、こんにちは。

    ただの機械なのに感情移入しちゃうよね。
    健気にも7年間、1人で宇宙を飛んでいたんだなあ…。

    3億キロの距離というと、地球から太陽までの倍だよね。
    100キロマラソンが300万回か。

    大気圏に突入したとき、
    はやぶさ君はやっと務めが終わったとホッとしたのかな、
    それとももっと飛んでいたいと残念だったのかな。

  4. Mr.プリンス さん

    同じく和歌山大学の宇宙教育研究所の中継を見ていた。
    夜空が光った瞬間、本当にうるっときた。
    なんだか、俺がこうしている瞬間に宇宙を旅して戻ってきた、この時の流れを感じた。

    ちなみに、夢でハヤブサを見た。光って地球におりたち、その後オーロラが揺らめいた。

  5. mira47 さん

    果たして、何を届けたんでしょうね。
    とても気になります。

    はやぶさ、ワールドカップ日本代表を見ていて、ここまでひとつに情熱を注ぎ込めるのはいいなと。
    僕も、そんな物を見つけたいと強く思いました。

  6. momomo さん

    7年の宇宙旅ってすごいですよね。
    それで、地球に戻って来れるって。
    本当に機会に対して感情を抱いてしまいます。

    100キロマラソンが300万回という表現はいいですね。
    考えつきませんでしたけど、自分の経験が軸になるとしっくりきます。

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