日別アーカイブ: 2010/6/7 月曜日

小学4年生の国語の授業

小学4年生だったと思う。
いや、中学2年だったかもしれない。

記憶では、南校舎の2階の教室。
その時、黒板の一番右側に僕は漢字を書いた。

国語の授業だった。
漢字の問題で、僕は先生に指名され、答えを黒板に書いた。
すると、クラスのみんなはお前の答えは間違っているという声を上げた。
でも、俺は自分が正解の漢字を書いたと自信を持っていた。
みんなが間違っていて、俺が合っていると確信があった。
しかし、クラスのほとんどの人は間違っているというので、不安になり漢字を書き直した。

そして席に戻った。
先生の答え合わせ。

俺が書き直した漢字は間違っていた。
最初に俺が書いた漢字が正しかった。

でも、俺は書き直したから間違った。
自分は正しいと思っていたのに、多くの人の意見に流され間違った。
みんなのせいではなく、自分が書き換えた事に問題はあった。
その時、俺はやっぱあっていただろ、という感情よりは、俺は自分が正しいと思ったら、これからはそれを貫こうと確信した。

他の多くの意見に変更するだけの納得できる理由があったら別だが、自分が正しいと思っているのに大多数の声があるというだけで、自分の意見を曲げるようなことはしないと決めた。
その時から、「己を信ずること」という言葉を胸に抱きつつ、自分の考えは貫くようにして生きている。

ある1日の国語の授業に自分の原点がある気がした。

送信者 ドロップ ボックス