スカイザバスハウス

石川直樹の写真展をスカイザバスハウスでやっている。
スカイザバスハウスは何かと行くことが多い。

西日暮里に住んでいたころ、上野の芸大まで歩く途中にあった。
その途中に良く立ち寄った。
あの場所、そしてあの大きさと雰囲気もなかなか好きだ。
山手線の北東あたりに住んでかれこれ4年。
本当に色々あったよな。本当に。つくづく思う。
なんか寂しい感じもするが、全ての物事は永遠には続かない。
自分の気持ちは永遠に続く、そう思っている。
ただ物事だったり、時間だったり、自分以外の人に関しては永遠とは言い切れないのだろう。
そんなことをやっと最近になって分かってきた。

話は戻って、スカイザバスハウスの写真展。
北極圏で撮影した写真。
古びたホテル、犬ぞりを操る現地の人、大きな氷河の写真など。
夕日が映った淡いオレンジ色の空と氷河の写真の前に立った。

その瞬間、世界のとらえかたが変わった。
写真に反射する、僕の背中に面した空間。
僕は、何を見ているのだろうか。
この写真を通して、写真を見ているだけではなく、写真を通してまだ見ぬ空間を見ているのだと。
そして、僕の知らないところで、世界は動いているのだと。
写真を僕が見ているのか、写真に僕が見られているのか。
認知と言うか社会の認識、空間の意識が反転した。一瞬そんな錯覚に陥った。

当たり前のことを、突きつけられた。

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