おんたけウルトラ&御嶽山登山

おんたけウルトラ100キロは砂利道ばかりでつまらないという噂を聞いていた。
でも、UTMBの前に100キロを入れて調整したかったので、走ることにした。

心折れ部も7、8人出る。
その中でも岡野さんはUTMBも出るので、前日に富士山を登りませんかと誘ってみたらOKとのことだったので、ご一緒させてもらった。
今年は、まだ富士山に行ってない。すなわち高所順応ができていないので、早めに行っておきたかったのだ。

7/13(金)の夜、三鷹で待ち合わせて富士山へ。
なか卯で飯を食って、馬返しまで車で行く。
しかし、土砂降り。
すんごい雨。

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車から出るのを躊躇したけれど、とりあえず行ける所まで行くことに。
登山道は滝のように水が流れていた。
走れないので、てくてく歩く。
1号目まで、次は2号目。と言った感じ。
そして、ついに6号目までくると、雨は止んだ。
しかし、雷が鳴り始めたので、危険と判断して下山。
風もそこそこ強くて寒かった。

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下山するころには、空が明るくなりはじめたが、まだこの時間は風呂に入れない。
そこで、諏訪SAに温泉があるので、そこまでいったん移動。

しかし、ここもまだ開店していなく来るまで仮眠。
温泉に入ってさっぱり。
一路、大滝村を目指す。
かなり、山深い所にあり、スーパーなどが近くにないと言うので木曽福島のイオンで夕食とレースの食べ物を購入。

松原スポーツ公園に到着して、受付。
でも、やることがない。

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集まってくる友達と話したり、雨が降るので車で寝たり。
すると、鏑木さんがUTMBの調整で100マイルを急遽走ると言う。

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6時過ぎにイオンで買った夕食を食べ、公民館へシャトルバスで移動。
公民館に荷物を置き、荷物を預けて仮眠。
それから100マイルの選手を見送る。
雨の中、暗い闇の中へと吸い込まれていった。

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100キロのスタートまで仮眠をしたり、友達と話したり。
そして深夜0時、100キロも雨の中スタート。
スタート地点の学校のグラウンドはぐちゃぐちゃだった。

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ロード区間が続く。
本当にこれから100キロ走るのか?と疑いたくなるほどのハイペースで進む。
このままだといつかつぶれると思いながら、ロードをひたすら走る。
おそらく10キロぐらい行ったところで、飽きて来た。
さらに、ヘッドライトがつかない。

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昨日富士山で使って、その後に新品の電池にかえた。
だから、点灯するかのチェックをしていなかった。
しまった。仕方なくハンドライトだけで進む。

単調な道なので、眠くなる。
昨夜も富士山を走っていたので2晩目だ。
UTMFでも2晩目はキツかったように、眠気がおそってきた。
UTMBに向けていい練習ではあるが、なかなかハードだ。

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エイドに到着した。
しかし、食べ物が寂しい。
OSJはエイドがしょぼいと聞いていたが、ここまで何もないとは。
まあ、仕方なし。自分が持っている食料を食べながら走る。

しかし、眠たい。
半分寝ながら歩いていた。
これではスピードが出ない。
どんどん抜かれ、心折れ部の中でも最後尾に。

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途中の分岐でキングとケイイチさんが誘導のボランティアをしていた。
そこで、テラさん、何でこんなに遅いの?と声をかけられたぐらいだった。

こういったロングレースでの一番の敵は睡魔だ。
すくなくとも、俺に取っては睡魔が一番の悪魔だ。

そんな時は、カフェイン入りのカーボショッツやiPodで音楽を聴きながら歌うという対処方法がある。
しかし、カーボショッツを2本しか持って来ておらず、むやみに使えなかった。

そんなこともあり、40キロぐらいまではとろとろ、眠りながら歩いていた。
明るくなりかけ、カーボショッツも飲んだので目が少しずつ冷めて来た。

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するといきなり走れるようになるのだ。
人間の体は不思議なもんだ。

ついでに、ストックの練習もしようとストックも取り出した。
UTMBを目前に控えた、この時期に足を痛めたくはなかったから。

ストックはUTMFでも使ったし、だいぶなれて来た。
UTMBはコースの全てでストックが使えるので、効果的に使いたいと思っている。
引き続き単調な道を走る。
ずっと同じ場所をグルグルと走っているだけじゃないのか?と思えてくる。
真っ暗だし、大雨が降り続いている。
雲が出ているので、砂利と雲と暗闇。
本当に同じ場所にいる気がしてならなかった。
精神修行の域にたっしていた。
まあ、雨のトレランの練習にはなるから良かったが、ただひたすら辛抱の時間。

朝になって明るくなっても雨は続く。
ただ、ただ前に進むのみ。
さいわいにも体は調子が良かったので明るくなり眠気が抜けるとさくさくと走れた。
トイレに行きたくなったが隠れれる茂みがない。
キョロキョロ探して走っていると発見!脇にそれて用をたす。

75キロぐらいから雨が上がった。
青空が見え始め、気温は一気に上がっていった。
これがおんたけのあるべき姿のだろう。

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タイムを見ると気づく。
こんなにたらたら走っていたのに、14時間を切れるかもしれない。
14時間を切ると、100マイルにエントリーする権利を得られる。
走りながら、景色が変わらないコースに辟易していたので、もうでることはないと決めていた。
しかし、「やっている最中に絶対に二度とやらない。そう決めたことの方が終わってからやりたくなる」という人間心理がある。
そのため、とりあえず14時間を切ることを考えて走りはじめた。
最後の1時間30分ぐらいは、本気で走った。
時計と残りの距離をにらめっこする時間が続く。
もう、歩きたいと言う気持が大きくなる。
しかし、周りを見ると同じように14時間切りを狙う人が必死で走っている。
俺も何とか走ろう。今この一瞬を走ればあとからはいくらでも休める。そう言い聞かせて。

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ゴール会場が見えるとホッとしたが、ぐるっと大回り(遠回り)をしなければならなかった。
ちょっと不安になったが、13時間48分で無事にゴール。
ゴールではIBUKIのキングとケイイチさんが待っていてくれた。
ほっと一息ついて、シャワーを浴びる。
仲間のゴールを待つ。
みんな、大雨を乗り越えてのゴール。
本当に純粋な笑顔でゴールする姿を見ると、こっちも満たされた気持になる。

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いったん宿に戻り、風呂に入り、夕食をとる。
それから、ゴール会場へ。100マイルの制限時間ギリギリでゴールする仲間を迎えに。
このレースに勝負をかけていたレオちゃんがゴールに戻って来た。
本気で勝負して、成し遂げた姿がかっこよかった。
うるっときた。そして、来年は100マイルに出たいという気持が沸き上がった。
会場でのパーティーをして、再び宿に戻り就寝。

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翌朝は、かおちんさんやロッシさんなどと御岳山登山。
天気が悪かったので、田の原の登山口に行くだけで帰る予定だった。
しかし、小雨だったのでちょっとだけ歩こうと歩きはじめたら雨はほぼ止み、たまに青空も。
もう少しだけ行こうと話していると、ついに頂上に!
あれよあれよという間に登頂していた(笑)

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下山して、みんなでそばを食べて解散した。

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登山とトレラン大会の両方の荷物を持っていった。特にレース前に体育館で休めるのでエアマットがあると便利だと思った。
旅館に関しては滝旅館がシャトルバスのバス停から近く便利。

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