月別アーカイブ: 2014年6月

怒ってばかりいると、人は近寄ってこない

怒りは時に大きなエネルギーになる。
屈辱も時に大きなエネルギーになる。

好きなことや夢とか、使命といったものも強い動機だが、それらと同様に。

俺はあまり怒らない性格だと思う。

でも、怒ることがある。
最近は怒ることがおおくて、客観的に見ている自分がよくないなと思うときがちょくちょくある。

で、自分が怒るときはどんなときか。
そう考えると、理不尽なときだ。
相手が私利私欲とか、エゴに基づいて判断して、周りに迷惑をかけても平気でいる。
私利私欲という表現には、めんどくさいから放置とか、そういった怠慢も含んでいる。
それなのに、自分のこととして捉えず、他人の責任にしたりする。

さらに、自分が権力を持っている人、立場を利用してそんな我田引水なことをすると許せない。

しっかりやれよ。
そんなら、ぶっつぶしてやる。

まっとうな意思決定をして、まっとうなことをやっていく。
別に、ルールが好きなわけでも、お固いことが好きなわけじゃない。
どちらかというと、人なんて多様だし、なにをしてもいいと思っているし、秩序なんてないカオスの方が面白い考える。

でも、大きな組織だったり、そういった規律のもとになりたっている組織、またそういったルールで運営がなされると決まっているなら別だ。そのルールに従わないと、組織は動かない。そのルールがおかしいと持ったら、ルールを変えてから、好き勝手にやるべきだ。

まあ、正義感が強いのか、そういった不公平が許せない。
こそこそして、抜けがけして、評価だけされようとか言語道断。

私利私欲を捨て、周囲を含めた全体としてベストな意思決定をしていく。
そういう思想を持たずに動いていると、許せない。
それで人に迷惑をかけても意に関せずとか。

そんなときに怒ってしまう。
ただ、怒ってばかりいるとよくない。
幸せが遠のいていく、楽しいことが近づいてこない。
怒っている人に、人は近づいてこないからだ。
笑っている人には引き寄せられても、怒っている人にどんどん近づきたい人なんていない。

自分一人では何もできないし、自分一人では生きていけない。
だから、協力してくれる人がたくさん必要だ。
そう、怒っていると人が離れていく、すなわち物事がうまくいかなくなる。
笑っていれば、うまくいく理由はここにある。こんな風に思っている。

まあ、怒らないといけないときもあるけれど、怒ることが続くと、怒るのが習慣になり、怒りっぽくなる。
周りの人にも、そういう風に見られ、認知されてしまうとろくなことがない。

徳を積んで、すべてを受け入れる。
どんな時も笑っていられるような人間になりたいと思うし、そう慣れるように日々精進したいと思う。

送信者 イラン

【場を作る新しい旅0】ワクワクすること年にひとつ。場をつくる。

何かどうしてもやりたいけれど、今の自分には無謀なことを思いついて、いろいろ調べて、準備して。だいたい半年。それぐらいの期間が自分にはいい。

そして、冷静さを保ってると思い込んで、でも、がむしゃらに挑んで。

何らかの結果に、舞い上がり、落胆し。ほとぼりが覚めるまで、少しの時間が必要で、言葉や写真で記録に残すのにまた半年。

そう思うと、一年に一回ぐらい、熱をおびることがあるのが、自分にはあっている。

最近は山とか、スポーツとかだったけど、それは学問でも、家を建てるでも、空を飛ぶでも、旅でも、場をつくることでも、プログラミングでも、楽器でも、絵でも、ビジネスでも、地域のことでも、なんでもよくて。

最近は、それを一人じゃなくて、志を友にする仲間とやっていたい。

いつも、それが生きるエネルギー。

っさ、今までとは全然違う、けど、昔からやりたかったことの、第一歩になりそうなことを7月ぐらいから始めれるかな。

空間、場、そんなものを作りたかった。
ネットも好きだけど、実際に存在する場。
スペインを旅したときのバル、岐阜で言えばオルガンのオフィス、徳島のカフェオニヴァもそうだった、山小屋もそうだろう。
そんな空間を作りたい。

外に出て、新しい世界に飛び込んで、いろいろなモノや人や発想、価値観、場に出会う。
外に出ることによって、その好きなものが増え、家というか自分のHOMEスペースにも好きなものが増える。
内(HOME)の多様性&居心地も増していく。
そんな空間は、HOMEに戻れば好きなものに囲まれた生活。

究極は自分で家を造ってと思っているが、まだまだそこまでは道のりがあるし、いきなりやっても空間プロデュース能力が低いので、まずは小さなところからやってみたい。

送信者 ドロップ ボックス

【地球の裏のその先へ14】地響きとともに崩れ落ちる氷河、悠久の時間の流れ

【地球の裏のその先へ13】フィッツロイとの出会い

送信者 Aconcagua&Patagonia

目を覚まし、ログハウスで朝食をとる。窓ガラスから差し込む光。パンとオレンジジュース。なんとも心地よい時間。しあわせな時。木のぬくもりを感じる生活とはいいもんだなと、改めて感じた。いつかこんな家に住めば、、日々の生活が豊かに感じられるようになるんだろう。型は行動を規定し、行動は人を規定する。

送信者 Aconcagua&Patagonia

バスが宿の前まで迎えにきてくれた。Hielo&Aventuraという会社。バスにはけっこうセレブそうな人ばかり。ファミリーや年配の人たちが多かった。一人旅は2、3人と言ったところだろうか。カラファテの宿を回りながら、ピックアップして氷河へと向かう。今日も残念ながら曇り空。ただ、湖畔を走っていると、雲が何層にもなって、美しくもあり、ちょっと不気味な空だった。

送信者 Aconcagua&Patagonia
送信者 Aconcagua&Patagonia

バスは氷河の展望台で停車。山と山の間に真っ白く大きな固まりが見える。あれが、氷河か。想像しているよりも遥かにおおきな氷河。山の上で見る氷河とは、また違った氷河だった。それから、再びバスに乗る。こういったツアーはあまり好きではないが、今回のように時間がなくて、一人では入れないエリアだと仕方ない。。。

送信者 Aconcagua&Patagonia
送信者 Aconcagua&Patagonia

バスを降りて、船に乗る。氷河に近づいていく。どんどん氷河が大きくなり、近づいてくる。これは、ものすごい迫力。自然の大きさを感じる瞬間。氷河を目の前にすると、あまりにも高くそびえ立つ高層ビル群のようだ。大きく真っ白な塊が鎮座している。揺るぎないもののようで、恐ろしさすら感じる。

送信者 Aconcagua&Patagonia
送信者 Aconcagua&Patagonia
送信者 Aconcagua&Patagonia

ゴウォーン、ドォーン、ざっぶん。音が聞こえた瞬間に、目をやったが、水しぶきがあがるところしか見えなかった。氷河が崩れ落ちたのだ。地球は生きている。有給の時の流れ。ずっとずっと昔にできた氷河が、今この瞬間に崩れ水になる。永遠に続くということは、こうして形を変えていくことなんだ。お腹の底に響いてくる、地鳴りのような氷河の崩落。どこか、クジラが水面に頭を出し、しっぽを跳ね上げて海に潜る、あの悠々とした動きに通じる時間の流れを感じた。

送信者 Aconcagua&Patagonia
送信者 Aconcagua&Patagonia

その後も時折、氷河が崩れ落ちていく。その度に、心とお腹に伝わる振動。そして鼓動が止まるような瞬間。陸地に降り立ち、アイゼンをつけて、愛すトレッキング。氷河の上を歩く。白く美しい標が。そして、どこまでも続く、白い氷。形も様々で、その曲線が美しい。池のような水たまりの青は、力強く青く、どこまでも透き通っている。自分が氷河の上にいることが不思議でならない。

送信者 Aconcagua&Patagonia

氷河の氷を砕いて、ウイスキーを飲んだ。いったいどれぐらい前に凍ったのだろう。その瞬間から今までの間、この世界では何が起きていたのだろう。この氷の周りでは、何があったのだろう。この氷はいつの時代の空気を内包し続けていたのだろう。大地を体に取り込むと、どこか自然と分かり合えたような、一心同体になれたような気がする。その土地でうまれたもの体内に取り込むと、大地とつながる。地産地消ということばの原点な感覚。

送信者 Aconcagua&Patagonia
送信者 Aconcagua&Patagonia
送信者 Aconcagua&Patagonia

氷河を見ながらランチを食べて、また船に乗り、バスに乗り、ペリトモレノ氷河へ。ここの氷河もでかい。圧倒的な大きさだ。幅も奥行きも、なんでこんなものができるのか、想像すらつかない。いったいどれぐらいの時をかけて、これだけのモノができたのだろうか。想いを巡らしても、巡らしきれない。そんな巨大な氷。

送信者 Aconcagua&Patagonia

いつか行ってみたいと思っていたパタゴニア。でも、日本からは少し遠いし、くる機会に恵まれなかった。パタゴニアに行ったら、フィッツロイとペリトモレノ氷河。この二つ自分の目で見て、体で味わいたいと思っていた。そんな場所に、ひょんなことから、偶然流れ着いた。パタゴニアの風に吹かれて。

送信者 Aconcagua&Patagonia

なんだかんだ、この旅も、もう終わり。早かったような、長かったような。仲間と最高の時間を共にした前半。想像もしない結末でアコンカグアを降りた。その後の辛いメンドーサでの日々。そして、年越しはパタゴニア。想像もしない旅になったけれど、いい時間だった。辛い時間、辛い経験も含めて、いいたびだった。それも、すべて企画して誘ってくれたタクジさん、そして一緒にアコンカグアに挑戦したハラペコ登山隊の仲間のおかげ。ただただ感謝。

送信者 Aconcagua&Patagonia
送信者 Aconcagua&Patagonia

そんな旅の締めくくりだったので、アルゼンチンの肉の塊にかぶりつき、珍しく一人で店で飲んだ。いろんなことを思い出しながら。行くと決めてから、打ち合わせと称した飲み会を表参道のタイ料理屋で重ね、装備チェックをし、チケットを購入し、一緒に富士山にトレーニングに通い、ついにやってきた出発、そして、この3週間弱におよぶ旅路を。この半年を噛み締めながら、うれしくて、ありがたくて、涙が出そうになったので、お会計を済ませ、宿に戻ってすぐに眠りについた。

送信者 Aconcagua&Patagonia