月別アーカイブ: 2014年4月

鎌倉家族旅行

東京に住んでいると鎌倉で宿に泊まるってことはない。
別荘を持っている人が周りに何人かいるので、そこにお邪魔したり、住んでいる友達の家で飲み会の時はあるけれど。

そんな人生でまたとないできごとは、家族旅行で。

去年の夏に実家の岐阜で家族そろって、夕食の後に長良川の花火をふらっと見に行った。
別になんてことはないんだけれど、こうした時間も貴重でいいもんだなと思った。

普段はなにもしてあげられてないのと、心配をかけているので、たまには家族旅行でもと。
まあ、何が親にとって良い子供なのかは分からないし、他人と比較して良いってのもないとおもうけど、何十年か前の一般論では、東大に行くこと、安定した大企業に勤めること、結婚して孫を見せることぐらいだったんだろうと思う。

ただ、時代はどんどん変わっていき、社会環境も変化が著しい。この生活が良いという概念なんてなくなったに等しい。だからといって、親が自分をここまで大切に育ててくれて、今があるのだけはまぎれもない事実で、その感謝の気持ちで。

送信者 鎌倉家族旅行

横浜駅で集合して、駅で食事。そこからバスで三渓園へ。みんな自分のペースで見て回る。まあ、うちの家族っぽくていい。このスタイルがあったからこそ、自分の性格があるのだろうと思いながら、見て回る。

送信者 鎌倉家族旅行
送信者 鎌倉家族旅行

電車で由比ケ浜へ。初めて江の電に乗ったが、小さな雰囲気のある電車だった。駅近くのかいひん荘 鎌倉に宿泊。もっとボロい宿かと思っていたら、中もきれいで部屋も広くていい宿でよかった。自分はせっかちだが、たまには明日行く場所をああだこうだとみんなが話している姿を見ているのもいいもんだ。

送信者 鎌倉家族旅行
送信者 鎌倉家族旅行

家族全員そろって夕食というのもなかなかない。ましてや、旅館で。そもそも、個人ではいろいろなところに行くが、家族で旅行となるとめっきり機会が減る。お酒はツールでしかないと思っているので、友達やビジネス上でしか飲まない。だから実家とかでもお酒を飲まないが、一緒にビールを飲んだ。見た目も味もおいしい料理を食べながらの時間。風呂に入ってすぐに寝た。

送信者 鎌倉家族旅行

朝は、父と母と3人で由比ケ浜を散歩。朝の散歩がこの3人というのも、うなずける。10年前でも20年前でも、10年後でも何年経っても同じメンバーだろう。やはり、人間の基本的な特性は変わりづらいものなんだろう。わかめを干しているおばちゃんと話したり。

送信者 鎌倉家族旅行

朝食を食べ、大仏見学、円覚寺、建長寺、鶴岡八幡宮などを見学して、姉が一足先に帰った。まあ、これも毎度のことだし、姉らしいなと思う。鎌倉駅の近くで昼ご飯を食べて、お土産を買って今回の旅行はおわり。新横浜駅まで見送って、俺は東京へと戻った。

送信者 鎌倉家族旅行
送信者 鎌倉家族旅行

元気って何だ?

何年か前、フェリーで中学生の合宿と一緒になった。
みんな、走り回って、はしゃいでいる。元気だ。
鬼ごっこなのか、みんな走り回って、キャッキャと騒いでいる。
元気そうだなーと思う。
エネルギー有り余ってるなと思う。

そんな中学生を見ながら、正直、今の俺にはあの元気はないと感じた。
たぶん、俺も昔はあの元気に近かった気がする。
これって、なぜだろう。

大人になってから運動を始め、子供の頃よりも体力はついている。
これは確実なことだろう。
なのに、子供たちのような元気はない。なぜだ?

不思議でならない。
子供の元気って何から来ているんだ?

そもそも、肉体の問題か気持ちの問題なのか?

乳酸がたまらず疲れをしらないからか?確かに昔は疲れる(疲労)って概念が俺もなかった。
気持ちの問題なのか?
大人だからはしゃいじゃいけないとか?
先のことを考えてキープするようになったからか?

まあ、具体的に定義されない何かなのかもしれない。
死ぬことも同様に、何らかの現象の積みかさねかもしれない。

老いを悲しむだけじゃなく、若さとは逆に、老いなければうまれてこないものもあるという救いがある。

送信者 ドロップ ボックス

完璧な冬空の西穂高

3月24日25日で西穂高へ。
以前から行きたいと思っていた。
というのも、北アルプスでは珍しく、通年で山小屋が開いているから。
しかし、遠いということもあり、行かずにいた。

そんなとき、同期と3人で飲んでいて、西穂高に行こうと!もちろん、みんな山に登っているメンツ。

送信者 西穂高岳20140323-24

天気予報を見ながら、最終的に24,25で行くことに。
23日の夜中にアキトが車で迎えにきてくれて、新穂高ロープウェイまで5時間弱ぐらい。
もう3月も終わり、道路の雪は溶けていた。
9時のロープウェイまで、仮眠。

目を覚ますと、完璧な青空が広がっていた。
この空を見ると、ワクワクがとまらない。

ロープウェイに行くと、観光バスもたくさん来て、観光客であふれた。

送信者 西穂高岳20140323-24

2本のロープウェイを乗り継いで、西穂高口駅に。
ここから、西穂山荘まで歩く。樹林帯の中だが、ときおり木々の間から穂高の勇姿が見える。
ああ、あの頂に登るのかと。

送信者 西穂高岳20140323-24

それにしても、青い空と白い雪。
気持ちがいい。
いや、暑いぐらいで汗が出る。
半袖でもいいぐらい。

送信者 西穂高岳20140323-24

山荘には1時間ちょっとでたどり着く。
まずは、テントを張って、荷物をデポする。
時間的に、西穂高独標までは行けそうなので、装備を軽くして出発。

送信者 西穂高岳20140323-24

特に難しい所はなく、どんどん青い空に近づいていく。
それにしても、気持ちがいい。
風も強くなく、最高の1日。

送信者 西穂高岳20140323-24

西穂高独標の手前の急登を超えると、西穂高独標に到着。
ひとまず、西穂高独標を制覇。
ここで、少し休憩しながら、お茶をして、景色を眺める。

送信者 西穂高岳20140323-24

西穂高独標までは、簡単だが西穂高岳の山頂はテクニックがいる。
明日の天気次第で、西穂高岳まで行くか決めようと話し手下山。

送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24

急登を降りる方がやはり慎重になる。
1歩1歩、足場を確かめるように。
登りの方が比較的簡単だ。

送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24

そして、テントに戻り夕食。
テント場でしか自炊ができず、テントの中で3人キムチ鍋。
うまかった。たっぷり食べて、大満足。

送信者 西穂高岳20140323-24

仲間と話しながらテントで鍋とビールは最高のひととき。
山頂で最高の晩餐。

暗くなり、それぞれのテントに戻って寝ることに。
8時かそこらには、眠りについていた。

送信者 西穂高岳20140323-24

目を覚ますと夜中の0時ぐらい。
テントから顔を出すと、満点の星空。
写真でも撮るかと想い、防寒着を着てテントから這い出る。
星空を見上げながら、何枚か写真を撮っていると、山肌がオレンジ色になり始めた。
あれ、あんなところに山小屋があるのか?
いや、山火事か?

送信者 西穂高岳20140323-24

と思ったら、月だった。
濃いオレンジ色の半月が登ってきた。
この世界は、驚きに満ちあふれている。
この世界は、偶然に満ちあふれている。
この世界は、ただただ美しい。

送信者 西穂高岳20140323-24

チリの砂漠で見たムーンライズ、中国の奥地で見たムーンライズ、アラスカ北極圏で見たブルームーンのムーンライズ、ボリビアのラグーナで見たムーンライズ。どれにも負けないぐらいの月だった。

月が昇ると、星は次第に見えなくなっていった。写真でも撮ったが、あの世界はその場でした味わえないものだった。

送信者 西穂高岳20140323-24

この興奮を押さえきれず、夜の西穂高を一人で1時間半も空を見上げていた。
そして、またシュラフに潜り込んで音楽を聴きながら眠りについた。
自然のサイクルと人間のサイクルは同じかと思うほど、日の出前に目が覚める。
外をのぞくと、うっすらと空が白んできていた。

送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24

テントの中で暖かいコーヒーを入れて朝食。
そして、すぐに外に出て、丸山まで登って日の出を見ることにした。

送信者 西穂高岳20140323-24

だんだんと空は明るくなり、オレンジ色に染まっていく。
西の空は、淡いオレンジ、水色のグラデーション。
そして、白く勇ましい北アルプスの山々。
朝の静かな時間はキリッと身が引き締まる。
ご来光を見て、テントに戻り片付け。
ザックに荷物を入れて、軽くして西穂高岳山頂を目指す。
ルート状況が分からないので、危険だったら引き返そうといった感じで。

送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24

登り始めると、コンタクトはずれた。。。マジか。10分ぐらい苦闘して、なんとか入った。
独標までは昨日の通り、一度行っているので慣れた感じだが、慎重に。
独標を超えて、いったん下る岩と雪のミックス急斜面を慎重に。そんな登りを降りを何度か。やはり下りの方が怖い。

送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24

ピラミッドピークに着くまでが一番の難所だった気がする。そこから、西穂高岳山頂へ。まあ、いろいろな所をくぐり抜けて、最後の急登をよじ上るとそこは頂上。ついに、西穂高岳に登頂。風も強くなく、人も多くなく。まあ、月曜だったのが功を奏した。頂上で、記念撮影。高いところからの眺めは違う。独標とは見える世界が違う。遠くは富士山の姿まで見えた。

送信者 西穂高岳20140323-24
送信者 西穂高岳20140323-24

ここで、休憩して、堪能して下山。下山も慎重に。でも、登りの方がどきどきしたかも。帰りはけっこういいペースで。山荘手前はシリセードで、滑り台のようにスーーッと。そして、荷物をピックアップして、下山。本当にいい山だった。温泉に入り、レンタカーの返却に間に合うように急ぎ足。アキト、池さんありがとうございました。

送信者 西穂高岳20140323-24

◆思ったこと

アタックザックはあると便利

テントの中は霜がすごい。

シュラフカバーがあると暖かい

日焼け止めは必須だが、凍るので気をつける

靴ひもが緩むので、定期的に結び直す

天気予報(ヤマテン)はあたるので、晴れの日に行く

テントで調理することを考えて、コッヘルを置く板があると良い

NIshihodaka at EveryTrail
EveryTrail – Find hiking trails in California and beyond

NIshihodaka


EveryTrail – Find hiking trails in California and beyond

◆ウェア
 【上着】
  ・ファイントラック アクティブスキン
  ・Tシャツ
  ・キャプリーン4
  ・薄手のフリース(アディダス)
  ・R2
  ・インナーダウンジャケット(ロウアルパイン)
  ・レインウェア(モンベルトレントフライヤー)
  ・DASパーカー(パタゴニア)

 【下着】
  ・パンツ
  ・cap4タイツ
  ・インナーダウンパンツ
  ・厚手のズボン(ロウアルパイン)
  ・ゴアの防水ズボン(ロウアルパイン)
  ・サスペンダー(ズボン落ちない異様に)

【靴下】
  ・DRYMAXなど速乾性靴下×4
  ・ネオプレーンソックス(ノースフェイス)
  ・超厚手の靴下(パタゴニア)

【シューズ】
  ・アルパインクルーザー3000(モンベル)
  ・アイゼン(グリベル)
  ・スノーシュー(モンベル、×前のバックルはクロスに閉めると落ちない)
  ・ベースキャンプかハイキャンプ(5900m)まではトレランシューズOK(しかし、靴下は厚手!)
  ・クライミングシューズがあると遊べる
  ・サンダルもあると便利
  ・ゲイター
  ・象足

【手袋】
  ・速乾性手袋(ファイントラック)
  ・ライナーグローブ(スマートウール、ブレスサーモなど濡れたとき用にライナー手袋の予備)×2
  ・フリースグローブ(BDのソリストのインナー?ソリストも持っていく。)
  ・防水アウターグローブ(ISUKA)
  ・ダウンミトン(マウンテンハードウェア)
  
【眼鏡】
  ・眼鏡はNGでコンタクト(コンタクトは凍るので、常に胸ポケットに!)
  ・眼鏡ケース
  ・コンタクトの鏡
  ・サングラス
  ・ゴーグル(AXE)

【バラクラバ】
  ・速乾性バラクラバ(ファイントラック)
  ・フリースのバラクラバ(cap4のフーディーで代用可能)
  ・ヘルメット
  ・ネックゲイター
  ・バフ
  ・ニット帽(マムート)

◆装備

【ストック系】
  ・ガレ場が多いので、がっちりしたストック
  ・ピッケル(グリベル)
  ・スリングとカラビナ

【ザック系】
  ・トリコニ75L (ウェアを脱ぐ可能性があるので、大きなザックをぺちゃんこで登る)
  ・ダッフルバッグ(120L グレゴリー)
  ・町中で使う小さいザック
  ・ザックカバー

【地図系】
  ・GPS(ガーミン)下山の道迷いがない
  ・ビーコン
  ・地図
  ・ガイドブック
  ・コンパス
  ・腕時計(高度計)

【ファーストエイドキット】
  ・基本的な薬やファーストエイドキット
  ・ニューハレ少し
  ・ホッカイロ
 
【シュラフ】
  ・シュラフ(モンベル ULスーパースパイラルダウンハガーEXP)
  ・シュラフカバー(SOLのエマージェンシービビィ)
  ・エアマット(マウンテンイクイップメント)

【テント】
  ・モンベル ステラリッジ
  ・ステラリッジ 冬用フライヤー
  ・冬用のスノーペグ
  ・スコップ

【電気系】
  ・ヘッドライト
  ・ハンドライト
  ・iPhoneを5回充電できる充電器Amazonで買える
  ・iPod
  ・携帯電話
  ・充電器
  ・充電ケーブル(カメラ、携帯用)
  ・一眼レフ(PENTAX)
  ・コンデジ
  ・GoPro
  ・予備バッテリー(カメラ、携帯用)
  ・電源の変換プラグ

【食料系】
  ・折り畳みコップ
  ・食器(コッヘル、フォーク、スプーン)
  ・ライター
  ・バーナーヘヘッド
  ・ガス缶を現地で買う
  ・ライター(バーナーつかない時)
  ・テルモス×2
  ・プラティパス×2
  ・ハイドレ
  ・ナイフ

 
【その他】
  ・歯ブラシ
  ・トイレットペーパー
  ・筆記用具、ノート
  ・時計
  ・財布
  ・安全袋(パスポート入れ)
  ・防水袋(圧縮袋)
  ・ビニル袋たくさん
  ・ジップロック
  ・黒い小さな袋(うんこ用)
  ・ホッカイロ
  ・エマージェンシーシート SOL
  ・眼鏡ケース
  ・ウェットティッシュ
  ・本
  ・保険証(旅行保険、山岳保険)
  ・入山申請書類
  ・細引き
  ・カラビナ、スリング

■食料
 ・カフェインジェル
 ・フリーズドライ
 ・日本の缶詰的なもの。つまみとか。
 ・行動食(SOYJOYとか日本のやつ)

【うんこ・しっこ】 
  ・小さくて黒い袋をたくさん持っていく→うんこ用
  ・ジップロックもたくさん
  ・トイレットペーパーも
  ・ナルゲンボトル カンティーン ソフトボトル おしっこ用
  ・シッコは、入り口が大きいナルゲンのボトル(できればプラティパスのようなソフトケースが便利)

言葉の魔力 発散と収束

「ビジョンを話して、まとめる。」

「発散と収束が両方できるやつは寺町しかいない。」

「寺町に今期はかけた。」

「頑張って欲しい。」

うちの大ボス藤原さんの送別会の3次会、最後まで残った6人に真夜中の銀座の居酒屋で最後のメッセージをもらった。
この言葉だけじゃない、その言葉を裏付けるような体制配置と合わせて、心から思ってくれていると感じる。
純粋にうれしく、頑張ろうと思った。

これが、言葉の魔力だと思う。

期待すること。
期待されること。
それを伝えること。

言葉だけじゃなくて、何らかの行為を伴った上での言葉。
上辺だけではなく、本心だと感じれる言葉。
大事だなと思う。

戦略的に言葉を使うことも重要だが、自分の中から自然と魔法の言葉がでてくるような人間になりたい。

送信者 西穂高岳20140323-24