月別アーカイブ: 2013年10月

ミウラドロフィンズ 高所テスト

三浦雄一郎さんがやっているミウラドロフィンズへ行き、高所テストというものをやってきた。代々木にある施設で、低酸素室がある。

ここで、高所に対応した体かどうかのチェックができる。
よくトレイルランナーの鏑木さんもきて、低酸素室でトレーニングしているらしい。

で、今回は肺活量とか測ったが、主に重要なのはSPO2と呼ばれるもの。
このSPO2とは、血液中のヘモグロビンがどへぐらいの割合で酸素を運んでいるかを示す数値らしい。
ヘモグロビンが100%の確率で酸素を運んでいたら100%、高所に行ってヘモグロビンの動きが悪くなると90%とか、80%、低いと40%とかまで下がるらしい。

ようは、ヘモグロビンが頑張って働いていれば高山病になりにくいが、ヘモグロビンが働かないと酸素が体に行き渡らず高山病になるということ。

日常生活では、SPO2が97%~100%ぐらい。で、4000mの低酸素にして、踏み台昇降をして、SPO2を測った。特に意識せず普通に呼吸していると75%ぐらいまで下がった。その後、呼吸方法を教わってからだと92%とかまで回復。主に息の吐き方がポイントになる。これは驚いた。呼吸方法だけで、こんなにも変わるのかと。

今までも話しに聞いたり感覚的には知っていたけれど本当に呼吸を意識すると、かなり数値が改善する。呼吸法の大切さを数値で見ると驚くし、納得感があり、今後は今まで以上に気をつけれる。その後、踏み台昇降のテンポを上げたり、仮眠してもSPO2を計測した。

さらに、笑うとよかった。ふと、笑ったあとにSPO2の値が一気に改善した。驚いて、先生に質問すると、笑うとリラックスするのと、笑うと息をうまく吐けるらしい。

まあ、鬼の形相をしているよりも笑っている方がいい。そっちの方が楽しいし、酸素摂取もうまくいく。結果的に脳にも体にも酸素がたくさん行き渡り、余裕を持って行動できるし、するとミスも少ない。その好循環で余裕があるから楽しめるし、また笑顔が増えるし、リラックスできる。

たぶん瞬発力が必要な、火事場のバカ力というか、そういった短距離は食いしばってパワーを出すのが良い気がするが、長距離系は笑ってリラックスしているぐらいがいい。トレイルランナーの山本健一さんはいつも笑って走っているけど、これがいいんだろうなと。登山も長い距離だから一緒。景色を見たり気分転換しながらがベストなんだな。笑顔ってすごいと改めて感じながら、終えた。そして、どれも十分な合格点だった。

◆SPO2を高く保つポイント

・呼吸と歩くリズム合わせる。呼吸のリズムと歩くリズムを合わせると、上手く呼吸できてSPo2が高くなる。

・呼吸をしっかり行う
 呼吸をはくことに意識。無理してはききると疲れる。普通に大きく息をはくイメージ
 口を尖らせて、息をフッーーーと吐く。

・ゆっくり行動する

・高度順応は日程の余裕を持たせて。
 日程が厳しければ、ペースをゆっくりにして長い時間行動する。結果として1日の距離を長くすると良い

・リラックス、笑う、話すとよい

・水分補給はこまめに行う

・エネルギー補給もこまめに行う

・背中が丸く、前屈みだと肺を圧迫する。姿勢気を付ける。靴ヒモ結ぶときとか、その後は呼吸を整える。

送信者 登山

あこがれに左右されない

あこがれの辞書的な意味はさておき、あこがれに成りたいと思って行動したり、それを軸に判断するとろくなことはない。

青い鳥だ。

憧れは幼稚な感情で、表面的な理想であることが多い。

社長に成りたいとか、お嫁さんになりたいとか。海外で働きたいとか。

その後どうしたいのか、それがないと意味がない。

どういう世界を実現したいかまであれば、それはビジョンになる。
世界に理想郷ユートピアはなく、現実しかない。

ビジョンを描いて、実現したい世界をイメージして近づくのはいい。

憧れは捨てることが大切。でも、なかなか捨てられない。その場合は、いくつかある憧れのうち、比較的簡単に実現できる憧れを無理してでも、短期間でも実現する。すると、自分がいかに表面的な理想、周りからの見てくれに憧れていたかわかる。

大学時代にベンチャーやりたいと思って、キャンパスシティという会社をやったが、そこから憧れに騙されないことを学んだ。ベンチャーがスゴい訳でもなんでもない。その先に目指したい姿や作りたい世界がなければ、ただの他人の目線を気にしたことや感覚的にカッコいいというものに振り回されるだけで、中身がない。

憧れを深く掘り下げて、その先にある理想とする姿、実現したい世界をイメージすることが大切なんだと思う。

送信者 TEAMJAPON

目の前の快楽とすぐに見えない快楽

スマホと読書

エレベーターと階段

スポーツ観戦とロングトレイル

マヨネーズと薄味料理

牛肉と山菜

ついつい目の前の快楽に流される。
遠くにある快楽は、遠ざけてしまう。
いいわけをして、安楽な選択肢を選んでしまう。
自分のせいではなく、他人のせいにして逃げてしまう。

だれしもこんなことがあるのは事実だと思う。
そして、生き物はより楽をして、より大きな果実を得たいものだと思う。

目の前の快楽だけでは、深みのある喜びは味わえない。
一方で、すぐには手の届かない喜びだけを追い求めては、日々の楽しみが減り、なかなかツライ。
その両方を味わえてこそ、素敵な時間を過ごせるんだと思う。
どちらの快楽もあってこそだと思う。

ついつい目の前の快楽に走りがちだ。
目の前の快楽はほかっておいてもやるんだから、あえてすぐに見えない快楽をチョイスし続けて、深い喜びの世界に踏み入れるのがいい。

送信者 鎌倉070212