【Amazing Summer 2012】もうここから帰りたくない。

【Amazing Summer 2012】美しき山々を前に、もう何も語ることはない。

送信者 モンブラン登山とUTMB2012ver2

窓から薄らと光が射し込み、目を覚ます。淡く白んできた空に山の峰が見える。窓ガラスを開けると、ひんやりした空気が部屋の中にすっと入ってくる。体が目覚めていく。さて、朝焼けを見に行こう。外に出ると、雄大な自然に囲まれていることを改めて実感する。太陽は空の低い位置をオレンジ色に染め、次第にユングフラウ、メンヒ、そしてアイガーの頂上を赤く輝かせた。そして、青空に小さくて繊細な雲がふわり、ふわりと。

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建物に戻って、朝食。バイキング形式で、パンもチーズも自分でカットして食べた。UTMBを直前に控えていたので、たっくさん腹の中に押し込んだ。そして、今日の行動食もいただいた。大きな荷物を納屋に置かせてもらい、軽くトレラン。基本的に下り基調のトレイルを走って行く。左手にはユングフラウがそびえ立ち、すぐ近くを電車が走っていく。電車に乗っている人に大きく手をふって、ヨホレヒッヒーと叫んだw

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ジョリーさんと世間話をしながらのトレラン。スピードは疲れない程度で、景色を楽しみながら。こんなトレランは最高だ。疲れないし、歩くよりも遠くまで行けるし。このクライネシャデックでは天気にも恵まれ、雄大な自然に囲まれ、とても良い時間が過ごせた。もう、シャモニに戻って100マイルなんか走りたくない。ここで、のんびりゆっくりしていたい、そんな気持にすらなった。もう、ここからシャモニへ帰りたくない。そんな子どものような気持ち。ジョリーさんも同じことを思っていたようで、一緒に走りながら話していた。

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ラウターブルネンに到着すると、クライネシャイデックに電車で戻った。荷物を取ってシャモニへと向かうため。電車に揺られ、電車を乗り継ぎ、シャモニへ。この旅ではスイスとはお別れなので
、スイスフランをユーロに両替し、小銭はスーパーでアイスやジュースを買って使い切った。

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シャモニに着くと、スーツケースを取りにシャモニでずっと泊まっていたドミトリーへ。なんとジョリーさんはこの宿を予約していたので、道案内も兼ねて一緒に行った。俺は心折れ部のみんなと合流するので、ちょっと豪華なホテルに移動する。そのために、大きなスーツケースと大きなバックパックを背をって宿を移らなければならない。歩いて30分ぐらいはかかる&移動先のホテルに着くまでに急な坂道がある。憂鬱だなと思っていたら、ドミトリーの兄ちゃんが車で送るよと言ってくれた。考えもしなかったので、とってもうれしかった。これで、一番の問題が一気に消え去った。

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荷物を車に詰め込み、出発。車だとすぐに到着した。新しいホテルはとてもかわいらしく、かつスタート会場から近かった。ホテルに着くと同室の渋井さんや女王はすでに到着していた。近くの宿に泊まる岡野さんや増田さんも到着していて、夕飯を一緒に食べると言うので、移動。岡野さんや増田さんの泊まっている場所はホテルと言うよりもコンドミニアムというかウィクリーマンションでキッチンなどもついていて、とても便利そうだった。他にもUTMBに出る人がたくさん集まっており、みんなで夕食に。

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いつも日本では会っている仲間だけれど、ここシャモニでこんなにもたくさん集まるなんてとても不思議な気がした。まあ、当たり前といえば当たり前なことなんだけれど、特にしっかりした約束もせず、どの飛行機で誰がいつくるかもしらないまま、なんだかんだ集合できるもんなんだなという少しの驚きと喜びを感じた。いつもは一人旅なので、外国で日本語を話すことはないが、今回は日本語を喋り、日本の仲間と一緒。さらに治安もいいし、不便は特にない先進国。なんだか日本にいるのと変わらないリラックスした状態でいられた。そして、今回は始めて携帯電話(スマートフォン)を持って海外に来たのも、そんな風に感じた理由だろう。

総勢10人ぐらいで、レストランに入りムール貝やらサラダやらピザやらをたくさん食べ尽くした。これからレースに出る人たちはやっぱりよく食べる。よく食べる。エディさんも途中で到着し合流した。俺は断酒中だったけど、みんなは美味しそうにワインを飲んでいた。テラス席で寒くなったので、食事を終えホテルへと戻った。日記を書き終え、眠りについた。

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