月別アーカイブ: 2012年10月

【Amazing Summer 2012】モンブランから一夜明け、安らぎの一日を

【Amazing Summer 2012】モンブラン登山~モンブランの頂を目指して極限状態の1日~

巨大な隕石が自分に突撃したかのような二日間を終え、目覚めると今までと変わらぬ静かな朝がやってきた。しばらく休もうと思い、フランスのシャモニを後にして、スイスのグリンデルワルトへ向かうことにした。爽やかな朝は、ベランダで山を見ながらホットココアで始まる。

From モンブラン登山とUTMB2012

重い荷物はスーツケースに入れて宿に置いて、テントなど必要な物だけを担いで電車に。マッターホルンに行った時と同じように、バスと電車を乗りついで。ヴィスプからインターラーケンへ。そこから、グリンデルワルトへ。トゥーン湖を眺めながらの、優雅な電車旅。

From モンブラン登山とUTMB2012
From モンブラン登山とUTMB2012
From モンブラン登山とUTMB2012

グリンデルワルトに着くと、infoでキャンプ場の場所を聞こうとしたら昼休み。そこで、昼飯を食べながら待つことに。天気もいいし、長めも抜群だし、せっかくだから、テラスでランチと思い、町を歩きながら良さそうな店を探す。すると、いい店を発見。rendez-vousという店。何も分からないまま、メニューを指差して注文。そうしてら、ボリュームたっぷりの肉だった。これはビンゴ!こっちに来てから、ガッツリ肉なんて食べていなかったからパワーがつく。ゆっくりしてから、infoへ。地図をもらい、キャンプ場を聞いて向かう。

From モンブラン登山とUTMB2012
From モンブラン登山とUTMB2012
From モンブラン登山とUTMB2012

中心地からは少しだけ離れた静かな場所にあった。人も多くなく、静かだし、川が流れているし、山も目の前だし、wifiでネット繋がるし、言うことない!まずは、テントを張って、散策。今日は特別にどこかへは出かけないと決めていたので、気楽な感じ。結婚式がやってたり、町中にはモンベルのショップがあって覗いたり。ぶらぶら。なんだか、のんびりいい時間。夕食はスーパーで買うことに。最近は野菜不足だったので、野菜を中心に購入。翌日以降の行動食になるミックスナッツなども。

From モンブラン登山とUTMB2012
From モンブラン登山とUTMB2012
From モンブラン登山とUTMB2012

テントに戻って少し早い夕食。テントの横に座りながら、山を見て。なんだかのんびりできた1日で、明日からは山へ行くぞって気持になった。

From モンブラン登山とUTMB2012

久しぶりのツーリングでメカトラブル 富士山には会えず終わる 

久しぶりにバイクでツーリング。
東京出発で富士山1週、トータル210キロのロングライド。

ということで、荻窪駅に7時ムラショーと待ち合わせ。
しかし、遅刻してきたので、そのスキに俺は松屋で朝飯。

From sports

出発は7時30分過ぎ。
環八を進み、二子玉川駅を越えて行く。
このあたりは朝にもかかわらず、自動車が多いのでゆっくり。

ちょっと寒いかと思ったが、快晴であついぐらい。
コンビニに寄って食料を買いながら、富士山を目指す。

From sports

東京から御殿場が100キロ。
富士山1週が100キロのイメージ。
帰りは輪行で帰ってく旅程だった。

From sports

246を進み、厚木。
細かなアップダウンが刺激的だ。
さらに、鶴巻温泉を越える。

と、俺の変速機がおかしくなった。
ギアの切り替えが出来ず、ロー側で固定。
トップに移らない。

登りはいいが、下りが辛いぞ。
ということで、ムラショーにも見てもらったが直らない。
近くのサイクルショップを探して、電話で聞いてから行ってみた。

From sports

見てもらったが、直らなさそう。。。
さらに、ワイヤーをとって見てもらったので、トップ側で固定。
すなわち、坂道が上れない。
かなりのパワープレイになる。。。

行ける所まで、行って見ようと出たものの、すぐに無理。
諦めて、秦野駅まで行き、早々にリタイア。

From sports

ラーメン、唐揚げ、ビールとカロリーだけゲットして70kmちょいで終わり。
なんと予定の3分の1。
先週のハセツネと同じぐらいの距離だけ。
富士山も見れず。残念。

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やっぱり機械ものは、定期的に乗って、メンテナンスしないとな。
来月は淡路島1週に行くかもしれないし、それまでにメンテナンスバッチリしておこう。
ムラショー、すまんかった。懲りずに誘ってください。

From sports

TJAR~トランスジャパンアルプスレース~ひとつ次元の違う世界

ハセツネは長い。
真っ暗な夜も走る。

おんたけウルトラはもっと長い。
オーバーナイトで朝を迎えても走る。

UTMFやUTMBはもっともっと長い。
2日もの夜を明かしてなお、走る。

TJARトランスジャパンアルプスレースは、長いと言う概念を越えている。
何度も朝を迎え、夜を乗り越え、また朝、夜、走り、走り、走り抜く。

距離にして415キロ。
日本海から北アルプス、中央アルプス、南アルプスを越えて太平洋へ至る。
トップで5日、制限時間、いや制限日数は7日間。
あまりにもスケールが大きくて、すぐにはイメージがわかない世界。

人間の想像力には限界がある。
1週間先のことを緻密に予測することは困難だ。
いわんや、変化の多い自然の中で、肉体も精神も極限に追い込まれた状態で。

2年に1度開催されるこの大会は、選ばれし人が出場する。
今年も実技試験、筆記試験をクリアした選手。
その数は30人にも満たない。

僕はUTMBに行く前に行われたこの大会をネットで追いかけていた。
選手が持っているGPSを元に、ネットで現在地がリアルタイムで表示される。
これをひたすら見ながら、ドキドキした。
僕も応援に行こうと思ったけれど、日程がどうしてもあわずに諦めた。
応援に行った友達の写真やコメントに胸を高鳴らせた。

そんなTJARの様子がNHKで放送された。
テレビはないが、スマホのワンセグで食い入るように見た。

偉大なる挑戦者達は、ただひたすら太平洋を目指した。
雨が降り、風が吹く。
足を痛め、眠気が襲う。
そして、制限時間が迫ってくる。
様々な状況をひとつひとつ打破しながら、ゴールへと。

どの選手にも大いなる挑戦であり、憧れであることは変わりないと思うが、レースに対する思いやきっかけは様々だろう。

「人間の潜在能力を確かめたい。」
「やれば出来ちゃうなってところがあるから、チャレンジしたい。」

「自分との戦い。挑戦ですよね」

「好きなことにチャレンジできることがあるのは希望」

「レースに出ることで、自分の知らない能力が出てくる気がする
どこまで走ることが出来るのか。」

「ゴールして始めて見えてくる部分があると思う
それは走ることだけではなくて、考え方とか生き方と言う部分で。」

「やるなら速いうちだなと言う決断をした
大きなチャレンジをして、達成すると言う、大きな満足がえられましたね。」

「自分に取って困難なことに挑戦して、それを乗り越えれば、何か得られる物があるのではないか。」

チャレンジすること。
自分の成し遂げたいことに近づくために日々努力を積み重ね、勝負に挑むこと。
その姿が、美しく、清らかで、かっこよかった。

前回に続き今回も優勝した望月さん。
その笑顔が印象的だった。

関門である市ノ瀬で、
「やべ、ワクワクしてきた」
「自然に帰ってくるわけだから」
「俺の場合、家に帰る感じ。」

自分が生まれ育った故郷南アルプスに辿り着いた時の笑顔。
本当に澄み切った笑顔。

全ての山を終えた。最後のロード85キロで彼はこう語った。

「何だったんですかねこの5日間」
「何だったんだろう。ワクワクだけじゃ済まなかったですね。」
「でも、勉強させてもらえることがあった。それがあるからいいのかな。」

5日間と言う長い間、究極の状態で果てしない自問自答、禅問答を繰り返しているようだった。
長い長い心の旅の途上。

そして、ゴールシーンはそれぞれの選手が、それぞれの時を味わっていた。

自分のワガママ、やりたいことをひたすらやって、やって、やって。
日々の生活では、周りに迷惑をかけることも多いだろう。
でも、それを暖かく迎えてくれる、家族。
挑戦が実を結んだ瞬間。

From 北岳間ノ岳2012

再びこの焚き火を囲んで~クリエイティブライティングキャンプ2012~

普通だったら諦めるだろう。俺も諦めていた。しかし、スケジュールをしっかり見ると、クリエイティブライティングキャンプは土日、ハセツネは日月。これは行けるかもしれない。早速乗り換え検索で調べると、始発を使えばハセツネに間に合うことが分かった。 From クリエイティブライティング

From クリエイティブライティング

6時50分新宿発のバスに乗り、恵那へ。3連休ということもあって、予定よりも1時間30分遅れて到着した。仲間3人とバスを降りると成瀬さんが車で迎えにきてくれた。新幹線組みや車組は既に到着して、ランチを食べ終えていた。成瀬さんのお姉さん夫婦がやっているパン屋さんのテラスでランチ。うまいんだなこれが。さらに、風を感じながら、食べるだけで幸せな気持になってくる。

From クリエイティブライティング
From クリエイティブライティング

ゆっくりとコーヒーを飲んだら、成瀬さんが作った小屋の1年後の姿を見る。木はいい感じで色褪せていた。そして、木が縮んで隙間が出来たりもしていたが、かなりしっかりした作りで、どっしりと立っていた。玄関には夏にシャモニで買ったベルが取り付けられていて、雰囲気が出ていた。自分の手で作った小屋にシャモニで買ったベル。これだけで、なんだかワクワクしてくる。

From クリエイティブライティング

パン屋さんの前の原っぱにテントを張り、ブルーシートを敷く、焚き火のために木々を集める。焚き火は昨年の石がまだ残っていたので、それをベースにしてさらにかこった。さて、みんなで買い出しだ。スーパーに行って10人以上でワイワイガヤガヤと盛り上がりながら買い物。みんな、それぞれが好きな物を買っていて面白い。戻ると、BBQの下ごしらえで野菜を切ったり、肉は地元の肉屋さんから。

From クリエイティブライティング

原っぱには大きなスクリーンを設置してプロジェクターも。野外映画館の完成。夜に映画上映をする予定なのだ!さらに、新井さんが焚き火の火をおこす。昨年は星野道夫さん直伝の方法で、今年はパタゴニアのイボンシュイナード直伝の方法。イボン式は長い木を折らずにどんどん焚き火に突っ込み、燃え尽きたら焚き火の中に木をどんどん入れて行くという方式。長い丸木のまま燃やす。折る手間もなくて効率的だし、火も長い間持つと言う。そんな焚き火に、水で濡らした新聞紙でくるんだサツマイモをアルミ箔でさらにつつみ、焼き芋。カボチャもジャガイモも。ぱちぱちと焚き火の音が心地よい。

From クリエイティブライティング
From クリエイティブライティング

生ビールも準備され、肉が焼けた所で乾杯!この時間は本当に幸せな時間に包まれる。生ビール最高!肉うますぎ。地元の方もたくさん集まってきて、盛り上がる。肉はうまいし、野菜もうまい。明日の始発でハセツネ行ける気がしない!そして、じっくり煮込んだスープがうまいのだ。満腹になったら、芝生にごろり。ナンガバルパットの映画が流れている。ああ、極楽だ。

From クリエイティブライティング

お腹が落ち着いたら、お酒を飲みながらみんなと近況報告。山の話し、本の話し、映画の話し、仕事の話しいろいろと。新井さんとたき火を囲みながら、焼き芋、焼きかぼちゃ、焼きじゃがいも。火はずっと見ててもあきない。さつまいもうますぎ。こんなところで、野外映画上映そして見上げれば星空が出ていたら、どんな幸せなんだろう。

From クリエイティブライティング

すると、ケーキが。休刊していたcoyoteが復刊!ということで、お祝いのケーキ。このケーキが凝っていて、coyoteが描かれている大作。この時代に休刊と言ったら廃刊と同じ、でも新井さんは思いとビジネスを何とか成り立たせて復刊にこぎ着けた。これは本当にかっこいい。おいしくケーキも頂く。ああ、満足。

From クリエイティブライティング

パラパラ。残念なことに雨が降り始めた。屋根の下のテラスへ移動して、詩の朗読が始まった。近況報告をしてから自分が好きな詩を読む。俺は池澤夏樹さんの「きみが住む星」を朗読した。おれは冒頭の部分と、勇気という話しを。近況はやはりモンブランに行ったこと。雨音を聞きながら、みんなの詩の朗読を聞き入った。朗読に耳をかたむける幸せを知ったのは、クリエイティブライティングのみんなと出会ってから。この時間はなんとも豊かなゆったりとした流れなんだろう。

From クリエイティブライティング

新井さんは近況で、coyoteの復刊について話された。とても強い思い、意思を感じた。本当にかっこいい方だ。coyote 復刊にあたって、新井さんの話しで、沢木耕太郎さんのエピソードを。完成された人を取り上げ続けていては、雑誌はすぐに終わるよと、沢木耕太郎さんに言われたと。チャレンジだけど今を生きる若者を取り上げないとと。この話しはグサッときた。

そして、恵那の地に小屋を作った成瀬さんは夏にヨーロッパアルプスに行き、山登りとクライミング、絵を描いて、日本の山をもっと登りたいと思ったと。同じく俺もヨーロッパアルプスへ行き感じたことと重なり成瀬さんの話に共感した。日本の山は本当に魅力的だなと思ったし、いろいろな山を歩いたり走りたいと強く思った。

夜もどっぷりとふけた所で、大地さんのやさしい歌声につつまれる。昨年も中島みゆきさんの糸に聞き惚れた。彼の歌声はとてもやさしく暖かい。そして、どこか物悲しさもある歌声。どんなプロの歌手よりも引き込まれる声なのだ。今夜もギターと伴に吉田拓郎、中島みゆきの糸、ハナレグミ家族の風景、星野源を歌ってくれた。どの歌もとても魅力的で、この時間が永遠に続いてくれればと感じていた。

From クリエイティブライティング

野外上映の映画を楽しみたかったが雨なので、シアタールームで映画上映スタート。野外上映の楽しみは来年のキャンプまでとっておくことに。朝四時までの映画だったが、寝袋に入って見始めたので、みんなすぐに寝たw。

この幸せな時間の余韻を少しでも長く味わいと、成瀬さんのお姉さん夫婦のパン屋さんで、朝ご飯のパンを買った。俺は4時30分に起きて、成瀬さんに恵那駅まで送ってもらって、みんなより一足先にキャンプを終えた。来年もこの地に戻って、みんなと幸せな時間を過ごしたいと強く思う。まずは、年末恒例のForget me notで皆と再会するのがとても楽しみだ。

From クリエイティブライティング

思いがけない自己ベスト 11時間55分24秒

UTMBが終わって目の前に目標とする大会がない。100マイルのUTMBは走りたいから、日々の積み重ねは怠れないが、直近ではそんな大会はないし、ちょっと休むのも大切なので全然走っていなかった。さらに、体育の日の3連休は土日でクリエイティブライティングキャンプが岐阜県の恵那であり、土日にハセツネ。最初は両方は無理かと思ったけど、日曜の朝イチで恵那をでれば間に合うことが。ということで二兎を追うことに。

この時点で、タイムは狙えないだろうと思っていたし、狙いたいと言うモチベーションもなかった。ハセツネはキャンセルしようかとも思ったが、仲間もたくさんでるし大人の運動会だし色々あってでることに。

本来であれば、金曜の夜行バスで岐阜へ帰り、実家に行き、そこから恵那へ移動してクリエイティブキャンプ。日曜の始発で武蔵五日市へ行きそのままハセツネ、月曜日は取材という流れを考えたが、夜行バスだと3日まともに寝れないことになる。これは危険だと思い、土曜日朝イチに新宿発で恵那に行くバスに乗ることにした。

クリエイティブライティングキャンプは今年もとても充実していた。あの場でしか生まれて来ない幸せな時間を満喫して、ハセツネとかメンドクサイ気持もあった。夜中の3時ぐらいまで飲んだり話したり映画を見たり。そして仮眠を取り、4時半に起きた。自分で恵那の地に小屋を作った成瀬さんに車で恵那駅まで送ってもらい、始発に。成瀬さんはこの夏にモンブラン、マッターホルン、アイガーなどに行き山登り、クライミング、絵を描いていた。時期はちょっとずれていたが、同じ場所に行ったので話しが盛り上がった。

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恵那から名古屋、名古屋から新幹線で東京、東京から拝島、拝島から武蔵五日市と乗り継いで10時12分に到着。乗り換え検索よりも早い時間に着いた。東京駅からハセツネに出そうな人がたくさんいて、始まったなーという気持に。武蔵五日市駅では、たくさんの友達に会う。同じ電車に心折れ部のあかしさん、秀さん、だいちゃんも乗っており、一緒に会場へ。体育館では、渋井さんが広い場所を確保してくれており、そこに荷物を置き着替えた。受付も済ませ、グレゴリーブースでクリエイティブライティング仲間であり、トレラン仲間でもある佐々木さんにキャンプの話しをしつつスタートを待つ。

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スタート30分ぐらい前にぞろぞろとグラウンドへ。トレイルランニングマガジンの記者さんに話しかけられたり、他の方にも頭にカメラを付けてないのと言われたり。やっぱりカメラは目立つんだなと実感。10時間のところに心折れ部で並びスタートをまつ。IBUKIのみんなも近くに。開会式はグダグダで、12時57分から体操開始、アメリカから来たダコタジョーンズのインタビューが終わるか終わらないかでスタートの号砲。マジかよって、ざわついた笑

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去年よりもちょっと後ろだったらしく、スタートから詰まっていたがストレスフルなほどではなかった。最近は練習してないし、マイペースで行く。誰か知り合いがいないかなと思っていたら、小野さん発見。絶対に俺よりも速いが、前半は勝手にペーサーにさせて頂き後ろを着いて行った。いろいろ話したり、霧がかった森に太陽の光が射し込む場所で、きれいだねーと話したり。今熊神社や醍醐丸、浅間峠では多くの友達が応援してくれた。IBUKIやさいちゃん、ひとみさんなどなど。

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第1チェックポイントでは、3時間40分ぐらい。去年のタイムを覚えていなかったけれど、これぐらいで12時間前後かなというイメージ。まだ暗くなっていないが、霧がでていて視界が悪い感じがした。ヘッドライトをつけると見えずらかったりもした。ストックを取り出して、登って行く。普段のトレランやハセツネ以外のレースではほとんど捻挫をしない。けれど、ハセツネはよく捻挫をする。今回も。右足がつまずき、捻挫して、転んで反対の左足のふくらはぎをつり、アキレス腱もつったような状態に。倒れこんだ。軽くマッサージしたり、足の指を曲げて処置。ここからは、ゆっくり行くことに決めた。

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小刻みな登りと下りが続く。単調な登りでは眠くなる。その度に、カーボショッツのカフェイン入りを飲んで目を覚ます。あとは、ストックに頼って足のパワーを温存。あんまりタイムは意識していなかったけれど12時間から13時間と思って、気楽に進んでいた。もっと走れたが、そんなにも気合いが入っていないし、怪我したくないなーと思っていたので、下りとかはゆっくりめに。でも、気を抜いたり、他ごとを考えた瞬間に転けたりとか捻挫をして転んだり。やっぱり集中しないとなーと思った。そして、言い聞かせた。

眠たくて眠たくて、かなりスピードが落ちている時に石井さんにお会いして話しかけてもらった。人と話すと目が覚めるもので、復活。この後も前後しながら走って、眠たくなることはなかった。石井さんと話していなかったら、プラス30分ぐらいかかっていた気がする。

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第2チェックポイントは7時間10分ぐらい、12時間はキツいかなと思ってきたが、後半どのぐらいの時間がかかるか不明だし、タイムも狙っていないので自分のペースで。ポカリを1.5リットルもらい、休むことなく出発。大ダワに着いたとき8時間50分ぐらい。のこり22キロで4時間弱だとすると13時間。ゴールタイムをカメラマンさんに連絡しようとしたが、電波つながらず。三頭山でも、第2チェックポイントの月夜見駐車場でも電波なく、まずいなーと。ヘッドライトの電池を交換しようとしたが、すぐに出て来ず諦める。後半は若干暗くて、ハンドライトも併用した。ストックもしまわずに行くことに。

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大岳山もストックを片手に持ち。邪魔かと思ったが、全く問題なく登れた。その後もストックを使って走って行った。第3チェックポイントで10時間20分ぐらい。ここで、コースミス。人がいるのに、あまりにも自然に間違えたので、係員の人も突っ込み忘れたらしいw途中で気づいて戻る。綾広の水場で、ごくごくうまい水を飲んだ。

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御嶽神社にはさいちゃんやモモトさんがいて、盛り上がる。モモトさんと裸になって写真を撮っていたら5分か10分時間は過ぎていた。その間に20人とか30人ぐらいに追い抜かれた笑。俺も選手を応援したり、逆転してた。ひとしきり話して、時間が経ってからモモトさんに12時間切れるよと言われる。マジっすか!10時間30分経過していて、ここから走れば1時間30分と。じゃあ、行ってきますと、ハイペースで進む。そして、カメラマンの安田さんにメールで現在地と到着予測時刻も連絡できた。

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後半はフラットな道なので走りやすい。ストックで地面を押し返すようにして、腕の力も使って走る。ほぼ休むことなく走り続けた。14キロ弱を1時間30分なので、ロードを走るペースだ。いけるのか?と疑念も抱きつつ、信じては走ってみた。残り5キロの表示が出た時に、40分ぐらい時間が残っていたので、いけるかもと。走り続けながら見た月がきれいだった。オレンジ色に輝いていた。日の出山からの夜景も抜群。

町中に降りて、安田さんに電話しようとしたら、スマホがフリーズ。電話できない。。。何度か試みたが諦めてゴールへ。11時間55分。12時間切りが出来て、自己ベスト。やった!ゴールげとの奥に安田さんがいて撮影してもらった。ゴールにはモモトさんやさいちゃんが既に着ていた。速い!ひとみさんも。数分後に増田さんがゴール。12時間切り。増田さんとはいつも同じようなタイムのことが多い。

From sports
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レースを通して雨は降らなかったし、寒すぎることもなく半袖とアームカバーで調節すればOKだった。トレイルもそんなにぐちゃぐちゃではなく、コンディションは非常に良かった。そして、なによりも、仲間の応援がうれしかった。山の中まで入って応援してくれるとパワーになる。走る仲間もハセツネには出ない仲間も集まる大人の運動会だ。個人的には、9月は30キロぐらい、10月も同じぐらいしか走っていなかったし、結果は出ないと思っていたが、100キロ以上のレースに何度も出た経験とハセツネ4回目の経験。さらに、春から夏にかけて練習した筋力がまだ残っていたんだなと感じた。

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体育館に戻り、歯を磨き、頭をトイレの手洗い場で洗い、体を拭いて、着替えて友達の応援に。眠たかったので、体育館に戻り仮眠したり、ゴールに戻って応援したり。帰ってきた友達と話したり。明け方になり、友達は帰り、俺は明るくなったところでもう一度、撮影をして、安田さんの車に乗せてもらい帰宅。家に戻ってすぐに洗濯。晴れていたのですぐに乾いた。ありがたい。そして、午後からは荷物撮影とインタビューをして、今年のハセツネは終わった。

第20回に本山岳耐久レース(ハセツネカップ)
日時 2012年10月7,8日(日・月)雨天決行(暴風雨以外)
会場 あきる野市五日市会館
コース 奥多摩山域(71.5km)
五日市会館前スタート→今熊神社→市道山分岐→醍醐丸→生藤山→土俵岳→笹尾根→三頭山→大岳山→御岳神社→金比羅尾根→五日市会館前フィニッシュ
日程 10月7日(日)
ゼッケン 2118
順位 254位

第1チェックポイント 3時間37分30秒 348位
第2チェックポイント 7時間11分36秒 291位
第3チェックポイント 10時間17分53秒 252位
ゴール 11時間55分24秒 254位

◆実際に着たウェア
・ワセリンを塗っておく
・帽子 ランニングキャップ(mello’s)
・メガネ
・ファイントラック スキンメッシュ ノースリーブシャツ(汗冷えしなくて最高にいい)
・半袖のコンプレッションウェア
・Tシャツ 心折れ部Tシャツ(ver1)
・ウィンドブレーカー(ブルックス)着なかった
・アームカバー(ザムスト)
・手袋(MIZUNO プレサーモ)
・パンツ ユニクロ エクセサイズパンツ
・ロングスパッツ パフォーマンスタイツ(C3fit)
・ニューバランスのポケット付きのランパン
・スマートウールの靴下(足が蒸れず最高にいい)
・シューズ:マウンテンマゾヒスト(モントレイル)
・ヘッドライト→腹に巻く (ペツル) スタートから着けておく
・ヘッドライト(ジェントス) スタートから着けておく
・ハンドライト(ジェントス)

◆持って行った装備
・バック スキンプロ14+3(サロモン)
・ハイドレーション 1.7リットル
・時計 BARIGO NO.46 Wrist-On Altimeter/Compass
・ニューハレのテーピング 両膝と両足のくるぶし。腰、ふくらはぎ。右くるぶしは下から上に2本と、かかとを後ろから包み込む様にテーピング
・500mlのペットボトル 水
・ストック2本(ブラックダイヤモンド Zポール ウルトラディスタンス)

◆着なかったけど持って行った服
ウィンドブレーカー BROOKS
手袋 MIZUNO プレサーモ

◆持って走るもの
・替えの電池(ヘッドライト単4×6本、単3×2本)
・カメラ
・携帯電話
・コース地図(高低差のコピーと地図をビニール袋に入れる)
・財布(お金、カード最小限、保険証) 使用せず
・ゴミ袋
・フラスク
・サバイバルブランケット

◆上記にないが忘れてはならないもの
・ゼッケンなど
・大会参加ハガキ

◆実際に飲んだ水
スタートから第2チェックポイントまで1.5リットル (メダリスト入り)個人的にはムサシの方が好きかな。
第2チェックポイントからゴールまでポカリ1.5リットルと綾広の水場でガブ飲み
スタート前に水分をたくさんとっておき、ウォーターローディング

◆実際にレース中に食べた食料
カーボショッツジェル2本
カーボショッツジェル カフェイン入り 3本
ハニースティンガー 1本 新しい味はうまい
アミノバイタル スーパースポーツジェル 2本
パワーバー チョコレート味 1本 うまい
パワーバー ベリー味 1本 イマイチ
バランスパワー(マツキヨで売っている安いカロリーメイトみたいな奴)
 ブルーベリー味3袋
 チーズ味3袋
 バター味3袋
リンゴグミ 1袋
炎熱サプリ 4錠

◆朝ご飯と昼ご飯
合計でパンを5つ
おにぎり1つ
水をたくさん

◆レース中に食べなかったけど持って行った食料
ハニースティンガー 1本
ウィダーインゼリー 1本
アミノバイタルジェル 1本
パワーバー バナナ味 1本
バランスパワー(マツキヨで売っている安いカロリーメイトみたいな奴)
 ブルーベリー味1袋
 チーズ味1袋
 バター味1袋
カフェイン錠剤

◆レース中に飲まなかったけど持って行った水
予備のペットボト500ml

◆レース終了後に使用する
・ウェットタオル
・着替えの下着(パンツ、シャツ)
・エアマット
・シュラフ
・ダウンジャケット
・ズボン
・ワセリン
・替えの靴下
・替えのシューズ
・雨具(モンベル)念のため
・長そで緑のシャツ(LoweAlpine)
・長袖のコンプレッションウェア
・帰りに履いて帰るスリッパ
・タオル
・音楽プレイヤー(iPod)
・メガネケース
・歯磨きセット
・携帯電話
・携帯電話の充電器
・カメラ
・フラスク(ジェルを入れる)
・シップ、エアサロンパス
・股引

◆今回、学んだこと
大ダワでヘッドライトの電池を替える。
ザックの中にペットボトルを入れておくと、腰に当たって痛くなる。
マゾヒストは滑る
ハセツネコースは捻挫しやすい。
ハセツネは転けるので長いスパッツだと怪我しにくい。(擦り傷)
捻挫は他ごとを考えた時にする。
トレイルをしっかり見て集中。
眠たくなったら、周りの人と話すと目が覚める。
つまずいて、右足捻挫して、左ふくらはぎとアキレス腱をつった。前日の酒が影響か?
食べ物は、甘い物ばかりでは飽きる。多種多様な物を。
コースはつまらないが、東京なので出ない友達がたくさん山の中で応援してくれてうれしい。
第2関門からゴールまでストック使った。大岳山でも持っていても特に問題無し。
第3関門からはダッシュすれば1時間30分。
渋滞を避けるためにかなり前に並ぶか、最初は抑えるために後ろに並ぶかは悩ましい所。
歯ブラシとタオルと体を拭くすーっとしたタオルは必須。
1ヶ月ぜんぜん走っていなくても、それまでの貯金でなんとか走れる(しかし2ヶ月走らなかったらゼロリセット)
今回は長距離をたくさん走ってきた経験と友達の応援、ハセツネの過去の経験があったからこその粘り勝ち。