日別アーカイブ: 2011/6/16 木曜日

お月さま、なんまいだぁ

皆既月食を迎える夜、月明かりの下を走った。
まん丸い満月が、照らしていた。
川沿いを走りながら、どこを走っても空には月が見えた。
真正面に見えたり、右側、左側と川沿いのくねくねした道から。

送信者 いろいろ

数時間後には太陽と地球と月が一直線に並ぶんだよなぁ。
そうしたら、この月が地球の影に入るのかぁ。

宇宙の神秘という感覚。
運命の時を迎えるような、静かな興奮。

今見ている月は、今夜皆既月食が起こると知らなければ、綺麗な満月だなで終わる。
でも、皆既月食が起こると知っていれば、違って見えてくる。
いつもより愛おしいものに。

地球は太陽の周りを回り、
月は地球の周りを回る。

ある時は、太陽、地球、月が一直線になるのは自然なことだ。
考えれば分かること。

でも、一直線になるということを思いながら月を見ると、
人間には遠くおよばない、大いなる力がそこにあることを実感する。

そんな、目では感じとれないような、地球や月のゆっくりとした動き。
それは、静かだけれども、ものすごい大きなエネルギーで、確実に動いている。

そう思いながら月を見上げて走っていると、
自然と「なんまいだぁ」という言葉が出て来た。

「南無阿弥陀仏」
浄土真宗であるか否かに関わらず、
おじぃやおばぁが、ありがたいものや、自然の大いなる力に感謝を伝える言葉としての、「なんまいだぁ」。

そんな、気持ちが沸き上がって来た。
お月さま、「なんまいだぁ」

送信者 いろいろ

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夜中の3時に目覚ましをセットして、友達が住むマンションに。
かなり高いビルで、西から南がずっと見渡せる。
今回の月食にはもってこいの場所。

送信者 いろいろ

しかし、厚い雲に覆われ見ることはできなかった。
皆既になるその時に、心の目で見ようとそっと目を閉じて、空を見上げた。

送信者 いろいろ

太陽、地球、月の重なりで起こる宇宙規模の出来事も、目の前の雲にやられちまうこともある。
でも、現代は世界中で観測され生中継される時代。
インド?から見えた皆既月食。
良い色してますね。
でも、やっぱ肉眼で見たいので、12月10日もスタンバイしてようと思います。