皆既月食を迎える夜、月明かりの下を走った。
まん丸い満月が、照らしていた。
川沿いを走りながら、どこを走っても空には月が見えた。
真正面に見えたり、右側、左側と川沿いのくねくねした道から。
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数時間後には太陽と地球と月が一直線に並ぶんだよなぁ。
そうしたら、この月が地球の影に入るのかぁ。
宇宙の神秘という感覚。
運命の時を迎えるような、静かな興奮。
今見ている月は、今夜皆既月食が起こると知らなければ、綺麗な満月だなで終わる。
でも、皆既月食が起こると知っていれば、違って見えてくる。
いつもより愛おしいものに。
地球は太陽の周りを回り、
月は地球の周りを回る。
ある時は、太陽、地球、月が一直線になるのは自然なことだ。
考えれば分かること。
でも、一直線になるということを思いながら月を見ると、
人間には遠くおよばない、大いなる力がそこにあることを実感する。
そんな、目では感じとれないような、地球や月のゆっくりとした動き。
それは、静かだけれども、ものすごい大きなエネルギーで、確実に動いている。
そう思いながら月を見上げて走っていると、
自然と「なんまいだぁ」という言葉が出て来た。
「南無阿弥陀仏」
浄土真宗であるか否かに関わらず、
おじぃやおばぁが、ありがたいものや、自然の大いなる力に感謝を伝える言葉としての、「なんまいだぁ」。
そんな、気持ちが沸き上がって来た。
お月さま、「なんまいだぁ」
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夜中の3時に目覚ましをセットして、友達が住むマンションに。
かなり高いビルで、西から南がずっと見渡せる。
今回の月食にはもってこいの場所。
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しかし、厚い雲に覆われ見ることはできなかった。
皆既になるその時に、心の目で見ようとそっと目を閉じて、空を見上げた。
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太陽、地球、月の重なりで起こる宇宙規模の出来事も、目の前の雲にやられちまうこともある。
でも、現代は世界中で観測され生中継される時代。
インド?から見えた皆既月食。
良い色してますね。
でも、やっぱ肉眼で見たいので、12月10日もスタンバイしてようと思います。