フラッグストップ列車

アラスカに強く惹かれている。
あの自然を知り、そして星野道夫という存在を知り、その気持ちは決定づけられた。

少し前、星野さんに関連する本を読み返した。
読んでいなかったものは、なんとかして探し、読んだ。
どの言葉も僕の人生に訴えかけてくる。

彼の処女作とも言える、「アラスカ光と風」にこんなことが書かれていた。
(確かアラスカ光と風だったと思うのだが。。曖昧な記憶である)
アラスカ鉄道はフラッグストップ列車であると。
フラッグストップ列車とは手を振ればどこでも止まってくれる列車。

このことを知ったとき、アラスカ鉄道に強く惹かれるものがあった。
なんか、列車なのにバスのような身近さを感じたからだろう。
何か電車と自分が対等であるような、電車という別物ではなく、自分と関わりのあるものに感じる。
鉄のかたまりではなく、人の心が宿った乗り物。
それは、自分がその電車に乗ったときに心を許せる、ほっとできるということだと思う。

そんなフラッグストップ列車、記憶にはとどめておいたが、ネットにつながっていなかったので調べることはなかった。
それからしばらくたち、家にもネットがつながった。
そんなとき、アラスカ観光協会からのメールが届いた。
そこには、アラスカ鉄道のことが書かれていた。

今でもアラスカ鉄道の一部にはフラッグシップ列車が走っている。
まだ、走っていたのだ。
そのことにうれしさを感じた。
星野さんがアラスカにいたときのフラッグシップ列車がまだ続いている。

手を振って、アラスカ鉄道にぜひとも乗りたいものだ。

ハリケーン・ターン・ウィンター・トレイン(Hurricane Turn Winter Train)はフラッグストップ列車(駅でなくても旗を振ると停車して乗せてくれる列車)で、アンカレジ~ハリケーン間を毎月の第一木曜日に運行し、2008年5月までご利用できます。http://www.akrr.com/

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