日別アーカイブ: 2007/6/18 月曜日

どうしても写したいもの

FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)」で『ヤン・アルテュス=ベルトラン写真展 -空から見た地球- Yann Arthus=Bertrand -EARTH FROM ABOVE-』を見てきた。

ヤン・アルテュス=ベルトラン
http://www.fujifilm.co.jp/efa/

気になっていた写真展だったのだ。
空から世界中の様々な場を撮影したもの。
普段見ない視点だ。

その後東京都写真美術館へ。
http://www.syabi.com/details/daichi.html
水越武写真展「大地への想い」を見に行く。
見に行くと言うか、水越さんのギャラリートークがあったのでそれにあわせて行ったのだ。

http://www.fujifilmmuseum.com/pro_artist/artist/detail/?id=2151水越さんの話は柔らかい口調で話されているのにもかかわらず、
揺れ動くことのない強い想いが感じられた。

彼はギャラリートークの中で語った。 

どうしても撮りたいんだ。その代償としても死んでもいい。と語った。
ベネズエラのエンジェルフォールズの写真では、滝とそこから流れる熱帯雨林を撮りたかったんだ。
何が何でも撮るという口調だった。強い思いを感じつつ、心踊る何かがあふれ出ていた。

風景写真は撮りたいもの意外をいかに取り除くかだ。余分なものが映っているとぼんやりした写真になる。
コレが撮りたいと思ったら、それだけをいかに撮るかだと。緊張感がないと良い写真にならない。
ある程度の抑制が緊張感を生む。

体力と気力と情熱を全部向けて、自然と向き合って撮りたい。何を写すかではなくどうしても写したいものを写す。

日本列島の自然を直視した写真を撮りたい。ビックリするほど美しい。驚くほど豊かに生きていることを感じさせる。

モノクロームの写真はすごい厚みのある写真だった。 まさに余分なものが排除されているだけあって、そのゆるぎない存在が示されていた。

その後、ホクレア号を見に横浜港に。
これが、ハワイから星を頼りにして日本まで来たのかというかんじ。
サポートがついていたと思うとちょっと、冷めてしまうのだが。