つかのまの奄美大島・加計呂麻島

きっかけは、とにかく安かったから。
AirAsiaJapanがバニラエアに代わったLCC。

東京の東側は成田に近いのが便利なので、キャンペーン情報をちょくちょく見るようになった。
そこでバニラエアのメルマガを見ていたら、成田-奄美大島1480円。すぐに売り切れているだろうと思ってたら、残ってる。これは買わないと損。ということで、往復で3,760円(手数料込み)という飲み会よりも安い値段で奄美大島に行けてしまうからびっくりだ。

最近は、LCCの方が新幹線なんかより圧倒的に安いから国内の移動も飛行機になる。Uberしかり、こうして価格や利便性などのメリットが明確になると、カスタマーはいっきに乗り換えて行くんだろうな。

送信者 奄美大島と加計呂麻島

ということで、08:10成田空港発のバニラエアで奄美大島へ。初めてのバニラだったけど、他のLCCよりも徹底したローコストオペレーションだった。ボーディングパスの発券機はタブレット端末と感熱紙のプリンター。席を選んだりすることもなく、QRコードか予約番号ですぐに発券。行き先の表示も液晶ディスプレイではなく、紙に印刷した看板。こっちはLCC専用ターミナルができるまでの一時対応かもしれないけれど。

あいにくの天気の中離陸。通路側だったし朝早かったので、寝ていたら奄美大島に到着。2日間バスフリーチケットを買い、名瀬市内のしまバス本社前で下車。この近くにリースかりゆしという原付レンタルがあるので、行ってみる。天気も晴れてきたし、天気予報も良さそうなので2日間原付で移動することに。24時間で2000円とお得。

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さーて、向かうのは加計呂麻島。5年ぐらい前に奄美大島に来た時は加計呂麻島に行けなかったので、今回は初上陸。加計呂麻へのフェリー乗り場が古仁屋という集落にあるので、ここを目指す。天気がいいし、原付なので寄り道しながら。

送信者 奄美大島と加計呂麻島
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きれいな海岸に立ち寄ったり、マングローブ林に立ち寄ったりと。天気はどんどん良くなり、青空も見えてきた。ラッキー。丘の上から甘みの海を見下ろすと、本当に透き通っていて美しい。加計呂麻島へのフェリーが出ている古仁屋港に到着して、宿に電話。そんなに遠くなくて、行きたい場所。西阿室集落が夕日が美しいということで、ここに。まずは宿に電話。民宿が2軒あったのだが、「はまゆう」に何度電話してもつながらず。。。(結果的に今年始めに閉じていたことが分かった。)で、もう1軒の「南龍」に、すると耳の遠そうなおじいさんが電話で、かみ合ってなかったけど、予約はOKそうだったので、とりあえず、ここに決めた。

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フェリーに乗る。やはり島と言えばフェリーだ。フェリーに乗らないと島に来た実感が湧かない。春には宮古島に行ったけど、飛行機なのであまり実感がない、それよりも近いけれど三宅島に夏に行った時の方がフェリーだったので、島に来たなーという気持ちになる。フェリーのデッキから眺める景色、潮風、それが海モードに切り替えてくれる。

送信者 奄美大島と加計呂麻島
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青空が見え始め、フェリーからの眺めは最高だった。島々が美しい。先日行った、しまなみ海道の風景とどこか似ている。瀬相(せそう)に到着すると、多くの人が待っていた。この日は、加計呂麻島ハーフマラソンがあったのだ。その帰りの人がたくさん港で待っていた。僕は、フェリーを降りるとガジュマルを武名集落へ。ここのガジュマルは、そこそこだったけど、その前の海に出ていた木の小さな桟橋が、雰囲気をだしていた。青い海にほのぼのした桟橋。

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そこから、於斎(おさい)集落へ。ここもガジュマル。このガジュマルは海沿いにあって、木にはロープがぶら下がりブランコができるのだ。絵的にいいし、ブランコで遊んでみたかったので行ってみた。寅さんの映画でも使われた場所らしく、海とガジュマルの対比が面白かった。もちろん、ロープにつかまってブラーンブラーン。

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そろそろ、宿に行かないといけないかなとおもって、西阿室集落へ。山を越えて到着した集落は小さい海沿いの場所にあった。集落の入り口に小学校があり、奥に行くと小さな川と1軒だけ商店があった。さらにその横には教会がある、昔は隠れキリシタンが多くいたのかなと思わせる場所だった。海沿いを走ると、「南龍」の看板があった。玄関で、何度すいませーんと言っても聞こえないみたい。誰かと話している声がするのに。また、外をぶらぶらしてから、宿に行ったら、声が通じたみたい。50代ぐらいのおっさんが出てきて、この人は近所の人のようだった。宿の主は80歳のおじいさん。なんと、この宿を1人で切り盛りしているらしい。それにしても、耳が遠かった。

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若いおっちゃんが、近くを紹介してくれるというので、散歩に。大きなうなぎがいる川を見てから港に。港では釣りをしている人が何人かいて世間話し。この島、そしてこの集落にも移住してきている人も多いとか。そして、Uターンで戻ってくる人もいて、人口は微増ということに驚いた。とは言っても100人程度の集落だが。すると、ここに住み着いているカメが3匹ほど現れた。田舎ののどかな集落だ。夕日がきれいな集落なので、港で待ちながらおっちゃんたちと話していた。きれいになってきたら、あそこの山の上から見ると完璧だよと言われたので、原付をとって山に。見晴し台から見る夕日は最高だった。羊雲のような、もこもこした雲が夕焼けに染まる。海もきらきらと輝き、見とれた。山を下りると、川が鏡のようなり夕日が映り込んでいる様子も格別だった。

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夕食は、想像以上に豪華だった。80歳のおじいさんだけど、昔は大阪でお店をやっていたらしく、料理に対するプライドと腕はあるようだった。NHKニュースを見ながら、大きな声で話しをした笑そっから、商店が閉まる前にちょっとのぞきにいったら、6、7人のおっさんが立ち飲みしていた。おっちゃんたちに加わり、どこから来たのとか、なにしに来たのからはじまって、いろいろと話しをした。この集落の憩いの場というか飲み屋的な場所なんだろう。まあ、商店にビールケースをおいて座って飲んでいるだけなんだけれど。どんな社会にも、こういった集う場所というのが重要で、自然にできるんだなと思った。お開きになって、ひとりのおっさんが、家で飲むと誘ってくれたので、そこで飲み。ご両親の介護でUターンした方だった。個性的な人で、面白かった。
宿に戻って、すぐに寝た。

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翌朝も天気がよかったが、フェリーが朝イチなので、すぐに出てフェリー乗り場に。そこからフェリーで、奄美大島にわたった。朝の空気は澄んでいる。ただ、それだけで心地よく、体が浄化されるようだ。奄美大島でどこに行きたいかと考えたら、田村一村美術館と最も美しいとされる土盛(ともり)海岸。どちらも空港方面だったので、まずは名瀬市内まで戻って、原付を返してからバスで空港方面に。田村一村美術館で下車。以前に、奄美大島に住んでいた彫刻家の友達に、奄美大島へ行ったよと話してたら、田村一村美術館は行かないともったいないと言われた。それが、記憶に残っていて、次に行った時は訪れてみようと決めていたのだ。

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とてもユニークなつくりの田村一村美術館は月曜日ということもあって、ひっそりしていた。東京芸大を出てから、晩年を奄美大島で暮らしたために美術館があるのだが、個人的には千葉に住んでいた時の絵が好きだった。明確な縁取りのない絵が、柔らかく、そして想像力をかき立ててくれた。そして、柔らかい線にも関わらず、とても細部まで緻密に描かれている絵に圧倒された。正直、そこまで期待していなかったけど、期待以上に良かった。

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空港まで行き、そこから走って土盛海岸へ。バスが少ないのだから、しかたない。サトウキビ畑を抜けると、白い砂浜に透き通る水色の海。確かにきれいだ。奄美大島の海はどこもきれいだ。そして、こうした海を見ると南の島に来たって気持ちになる。砂浜でのんびりしたかったが、あまり時間がなく、空港へはちょうど来たバスに飛び乗った。こうして、短い奄美大島と加計呂麻島の旅が終わった。

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が、飛行機に乗ってみると、なんと俺の目の前の席が友達の益満だった。あまりにも偶然で驚き、そして彼も1480円のチケットで来ていたことにさらに驚いた。学校は違うけれど大学時代から仲良くて、5年ぶりぐらいにあったのだが、情報のアンテナの張り方とか、行動のスタイルを決める価値観とかが似てるからこうなるんだろうなーと思った。

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以下、メモ

★奄美大島のいけてる場所リスト
http://www.amamicco.net

◆名瀬から空港へのバス

★★フリーパス2日券が一番安い★@奄美空港総合案内所で買う
http://shimabus.jp/rosen/rosenpasutop.html

空港から古仁屋へのバス
空港11:20発 しまバス 本社前12:11下車 しまバス 本社前 12:20発 古仁屋(海の駅)13:40着
http://shimabus.jp/kuukou/kuukousen10261130kuukoukoniya.pdf

◆名瀬市内 しまバス本社バス停のすぐ近く
リースかりゆし
【電話】0997-53-3430、【料金】レンタルバイク原付1200円(24h)/レンタカー3500円(24h)、
【HP】http://www.ritou.com/spot/view-amami-a109.html

古仁屋でレンタルバイクを借りる
http://www.ritou.com/spot/view-amami-a110.html

古仁屋(海の駅)から空港
古仁屋(海の駅)9:18発 名瀬 郵便局前orウエストコースと 空港12:12着

古仁屋(海の駅)10:31発  名瀬 郵便局前orウエストコースと 空港13:07着

◆加計呂麻島の民宿一覧
http://www.amami.in/kakeroma-top.html

◆加計呂麻島へのフェリー
http://www.kakeroma-welcome.com/access

◆飛行機

TOKYO NARITA (NRT)
2014/11/09 08:10 AMAMI (ASJ)
2014/11/09 10:55

MAMI (ASJ)
2014/11/10 14:00 TOKYO NARITA (NRT)
2014/11/10 16:00

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