【地球の裏のその先へ12】届かない手紙。テントを借りて、フィッツロイへと続く道

【地球の裏のその先へ11】広大無辺なパタゴニアの大地との出会い、頂の見えない大晦日の夜

送信者 Aconcagua&Patagonia

朝起きる。
テントを借りる。
フィッツロイへと歩を踏み出す。

昨日はどこのアウトドアショップもテントがないと言われたり、休みだったり。何としてでも、パタゴニアの大地でキャンプをしたかったので、朝イチで昨日教えてもらったアウトドアショップへと向かった。まだ、オープンしていなかった。焦り過ぎだw買ってあった絵はがきを書いて、時間を過ごす。旅先で絵はがきを書くことが好きだ。もう、ひとりでふらふらと旅を始めて12年、いろいろな国や地域から書いた絵はがき。時間を場所を越えて、届くその国の空気。そんなものがある気がする。

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ブエノスアイレスで書いたけれど、それに続いて2回目の絵はがき。再びアウトドアショップへ行く途中に、はがきをポストに投函した。絵になるポストだった。このポストから届く絵はがき。ここから投函して、手元に届いたと話すために、ポストを写真に収めた。しかし、結論から言うと、あれから半年ほど。今もなお、世界のどこかを旅している。

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アウトドアショップへ再び。ついに店が開いていた。店員さんに、テントを借りたいと話すと、ひと利用はもうないけど、2人用ならというので、サイズを見せてもらって、借りることにした。大きなザックはある、重くても、何よりもフィッツロイの麓でキャンプをしたい。新年はフィッツロイの麓でキャンプをして過ごしたかったのだ。夕日に染まる、星空に浮かぶ、朝日に染まるフィッツロイ。せっかくパタゴニアに来たんだから、フィッツロイでキャンプをしたい。

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宿に戻り、荷物を詰め替えて、さあ出発!体が弱っていたのか、テントや食料、水が入ったザックが重く感じた。相変わらず、重たい雲がパタゴニアの大地を覆っていたことも、ザックを重くしていたかもしれない。町を抜け、フィッツロイの登山口へ。地味に急な登りを登っていく。人はそんなに多くない。深い谷があり、底を川が流れる渓谷美。こういった地形自体は日本でも見るが、そのスケールはパタゴニアだからこそ。スケールが大きいと、感じるものも異なる。

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雪の残る山が見える。雲で見え隠れ。また頂は見ることができない。日本の森のようなしっとりとした森を抜け、カプリ湖に出た。ここでランチ。思っていたよりも寒く、温かい飲み物が体にしみた。しかし、食べるものはフリーズドライ。アコンカグアで食べる予定だったフリーズドライがランチだ。寂しさと便利さと。

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ゆっくりしていると寒いので、食べ終わると再び歩き始めた。本当にいろいろな顔を見せてくれる森だ。川の源流のような美しい水が流れる場所、背の高い木々が並ぶ森、大きな川が流れるエリア、湿地帯のような木道、岩だらけのロックガーデン。

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フィッツロイの展望場所がたまに出現するが、セロトーレと同じで頂まですべて姿を現してくれない。僕は、あのギザギザのフィッツロイを想像する。見えないからこそ想像するけれど、やはりハッキリとしたあの形をこの目で見たいという欲求が強く、雲の流れを待ちながら立ちつくすことも何度か。

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ただ、雨が降っていないし、風も強くない。それだけでありがたいこと。Poincenotというキャンプ地に到着。ここはフィッツロイのお膝元。テントの入り口を開けると、フィッツロイが見える場所。そんな場所を探してうろちょろ。ベストポジションを見つけて、テントを張る。これで、いつでもフィッツロイを見れる。真夜中に寒くても、テントから顔を出せばフィッツロイ。朝焼けの時間も顔を出せばフィッツロイ。

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テントの中に荷物を置いて、身軽になったので、フィッツロイまでトレランで向かうことにした。せっかくならパタゴニアもトレランしておきたい。地元の青年もトレランをしていたので、一緒に走った。でも、体の調子がイマイチで、彼には先に行ってもらって、ゆっくりペースで走ることにした。歩いても気持ちいいが、走ることも気持ちいい。違う速度で見る景色、違う速度だからこその鼓動、だから感じる気持ちも違う。やっぱり気持ちいい。

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急な登りになったので、てくてくと歩く。そして、風が出てきた。パタゴニアは風が強いというが、風が本当に強い。ゆっくりと登っていくと、フィッツロイが大きくなってきた。近づいてきた。でも、相変わらず曇っている。目の前にドッカーンとそびえ立つフィッツロイ。このギザギザ。雲に隠れ、どこまでも高く続いているかのよう。

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湖に到着。そして、目の前にフィッツロイ。それにしても、完璧な光景だ。晴れていたら、最高なんだろうと思いつつ。風に耐える。ウィンドブレーカーを来て、岩陰に。湖まで降りてみると、また見え方が異なる。真上を見上げるように、下からフィッツロイを見る。大きな氷河が岩と岩の間に存在している。なんとも圧巻な光景。日本では絶対に見れない姿だ。

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湖を回り込んでみると、瀧が流れていた。氷河が解けた水が、湖にものすごい勢いで流れ落ちていた。雲が晴れることを願っていたが、なかなか想い通りにはいかない。しばらく岩陰で待っていたけれど、あきらめて帰ることにした。高いところから見る。行きに歩いてきた道、テントを張ってあるエリアなどが見渡せる。それにしても、どこまでも続く大きな大地。見とれてします。ほれぼれする。

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テントに戻ると、ワインを飲みながら本を読む。21時でも明るいので、ゆったりと時間が使える。フィッツロイの様子を見ながら、のんびりワインを飲み、読書。この上ない至福の一時。そして、夕食はまたまたアルファ米。ここだけ微妙w

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そして、どんどん冷え込むのでシュラフに入り、夕焼けを待つ。残念なことに、フィッツロイは夕焼けに染まってくれず、そのまま夜の闇が訪れた。残念だったけれど、仕方ない。これが自然。自然の中に入るようになってから、仕方ないということが多くなったかもしれない。人間ではどうすることもできない自然の姿。天気がよければ、そりゃうれしいし、興奮する。けれど、天気が悪くてもそれは事実。別に俺が見ているからどうのこうのって、関係なく自然は成り立っている。仕方ないという表現はネガティブに聞こえるかもしれないが、自然をありのまま受け入れるという気持ちが、どんどん強くなってきている。

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いつの間にか、パタゴニアの大地をベッドにして、眠りについていた。

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