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ファーストペンギンの意味を感じて(雪の天狗岳登山)

3連休ということで、山へ行こう。

こんな予定を立てた。
阿佐ヶ谷→茅野駅→渋の湯→黒百合ヒュッテ宿泊
黒百合ヒュッテ→東天狗岳→西天狗岳→硫黄岳→赤岳鉱泉→美濃戸口→茅野駅→阿佐ヶ谷

この山行の1週間前に友達と3人で飲んでいたら、一緒に行こうと言うことになり、3人で。しかし、1人はスケジュールの都合で無理になり、2人。
水泳仲間であり、近所であり、いつも遊んでいる前田のGOさんと。

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初心者向けのコースだが天気予報が怪しい内容を報じていたので、引き返すことも前提で。土曜の朝に5時に起きて、朝食と準備。阿佐ヶ谷駅に6時集合。電車に揺られること4時間。茅野駅に到着。茅野に近づくと登山者っぽい人がちらほら。茅野からバスに乗って、渋の湯を目指すこと1時間。雪がちらつきはじめ、道には雪が積もっていた。のどかな村を越えて、登山道の入り口である渋の湯に到着。バスには登山者が20人ぐらい乗っていた。

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さて、スパッツを着けたり、手袋や服装の準備、時計の高度を設定して、12時ぐらいに出発。ここから今夜泊まる黒百合ヒュッテまではトレースがついていたので、淡々と登って行く。気温はマイナス5度ぐらいで、登っていると暑かった。ちなみに夜もマイナス10度ぐらいで寒くなかった。途中で、前のファスナーを全開にした。いくつかのパーティーに会いながら、登って行った。高度計とコンパスと地図を見ながら、位置を確認して。約2時間でスノートレッキングは終了して黒百合ヒュッテに到着。コースタイムでは2時間30分ぐらいの所を僕たちは2時間ぐらいだった。ヒュッテに到着した時は、まだお客さんが少なかった。

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濡れたものを脱いで、乾かし、暖かいお茶とかりんとうを頂く。とてもしっかりした小屋で暖かかった。梁が黒くくすんだ感じが渋かった。山小屋にあった中沢新一さんの「インディアンの言葉」を読みながら、非常に共感して友達とビールを飲みつまんだ。夕食もあるのでほどほどに。あるインディアンの大地を母として捉え、農耕も良しとしなかったその姿に驚きつつ、すごい大地への感謝を抱く人々だったんだなと思った。

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「沈黙すれば何が得られるのですか」と問われたら、賢者はこう答えるだろう。「それは、自分を自分自身で支配すること、真実の勇気であり、持続力であり、忍耐力であり、品位であり、敬意なのである。沈黙は人格の磁石である」と。オヒイェサ・インディアンの現代作家の言葉

すごい。達観しているというか、どうすればここまでの域に達することが出来るのだろうか。そんなことを考えながら、本を読んでいると、続々と宿泊者が到着した。その後、2階の端の位置が寝る場所と案内された。端でラッキー。落ち着いて寝られる。さらに、布団が1人1枚あったのでよかった。夕食は5時30分から。ハンバーグ、サラダ、みそ汁など。暖かいものが頂けてありがたい。ご飯とお味噌汁のお代わりを頂く。

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それから、友達とワインなどを飲みながら話しをする。雪が深々と降る山小屋で、赤色灯の下、酒を飲む。静かな夜が流れていった。7時には歯を磨きに外へ出ると、雲間から月が霞んで顔を出した。7時30分には床についた。寒いと思って、ダウンやフリース、防寒ズボンを枕元においていたが、逆に暑過ぎた。9時過ぎに暑くて目が覚めた。いびきや寝言が聞こえてきた。すぐに寝てしまえば良かったのだが、考え事をいろいろと初めてしまった。すると、脳が目覚めてしまい、東京で暮らしはじめてから今までのこと、そして阿佐ヶ谷での日々。今まで経験した様々なことや、出会った仲間のことを走馬灯の様に頭の中を巡って行った。音楽が聞きたくなり、iPodを取り出すと、中島みゆきさんの「糸」や小田和正さんの「言葉にできない」井上陽水さん「積み荷のない船」などが流れてきた。そんなことをしていたら、12時を過ぎてしまい、翌朝は5時30分に起きないといけないので、寝ることにした。
5時40分。物音がするので目が覚めた。みんな起きはじめて準備をしていた。僕らも起きて、荷物をまとめ6時から朝食。ひじき、切り干し大根など胃にやさしく心温まるおいしいメニュー。たくさん頂いて、出発の準備。

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今日は最初からアイゼンをつけ、ピッケルを持って7時に出発。今日も温度はマイナス8度と寒くなく、風も強すぎないので、服装は昨日と同じにした。僕らよりも先に5,6人のパーティーが歩いていた。中山峠までは10分弱で到着。その後、さらに進むと森林限界を超えた。岩が雪の間から露出する場所を東へ進路を取らないと行けないところを、前のパーティーは北へ向かっていた。まあ、その方向でも天狗だけの頂上にはつくのだろうけど、もともとある登山道ではない。僕らもついて行ってミスコース。ぞろぞろとミスに気づき戻る。そこから、僕らが先頭になった。トレースもなく雪も深いところではお腹の辺りまで積もっていた。ラッセルだ。雪をかきわけ、踏み固めて一歩ずつ進んで行く。体力がいる。コースを冷静に判断して、進んで行く。

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後ろから来る人たちは楽そうに歩く。友達がまずラッセルをしてくれた。僕は少し後ろからこのコースが合っているか、どちらに進路を取ると歩きやすそうかを伝えながら登って行った。先頭のラッセルは辛いので、途中で先頭を友達を交代した。僕も雪をかき分け登って行く。ラッセル。膝で雪を押し、靴で雪を固めながら。先頭はなかなかタフだ。緑色のロープが見えると、ルートが正しいことに気づき、安心して歩いて行く。

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稜線に出て、頂上が見えるとついに来たと思う。高度計を見ながら歩いていると、あとどれぐらいで山頂かの予測がつくのでありがたい。相変わらず曇り空で小雪が舞っていた。せっかくの稜線だけど、眺望は全くだった。天狗岳(厳密には東天狗岳)の山頂にたった。当初の予定では、このまま進んで硫黄岳を越えて、赤岳鉱泉に行く予定だったが、天気も良くないしラッセル&ルートファインディングが大変そうだったので引き返すことにした。すぐ後ろから登って来たおじちゃんたちは70歳を過ぎていると言う。すんごいなータフだな。山だろうと何だろうと、70歳を過ぎて楽しんでいられるのがかっこいい。先頭でラッセルをしてくれたので、楽できたよとお礼を言われた。真摯で素敵な登山者の方たちだった。コースタイムが1時間30分のところを2時間ぐらいかかった。

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頂上には続々と人が来たし、眺望も良くないので下山することに。帰りは登りと同じ道を通った。おそらく30、40人が僕らの後を登っている。すると、雪は踏み固められていた。苦労することなく歩けた。もちろんトレースができているので道にも迷わず、何も考えず、体力も使わず歩いて行けた。楽なんだけど、一番先頭をいくことの凄さを肉体で知った。別に、これは登山に限ったことじゃないだろう。今回のような登山だとそれが分かりやすかっただけ。僕は登山家でもなんでもないから、登山で先頭を行くことに大いなる意義を見いだすことはない。もちろん、知恵と体力を使う行為に楽しさを感じるが、それに捧げることはない。そんなことより、日々の生活や生き方でその意味を当てはめて考える。

海に最初に飛び込むペンギンのことをファーストペンギンと言うこと聞いたのはもう6、7年前の芸大だった。茂木さんはファーストペンギンは凄いんだよと、上野公園で飲みながら語っていた。どんな分野であろうと、ファーストペンギンは偉大であり、失敗しようが何しようがバカにするもんじゃない。お前らもファーストペンギンの精神を忘れるなと。今回のラッセルでファーストペンギンはやっぱりとんでもなく凄いんだと実感した。先が見えないところを、知恵とエネルギーを使って進む。二番との圧倒的な違いを感じた。

下山は登りと同じルート。かなり、サクサクと降りる。斜面では滑り台の様に滑って降りたり。黒百合ヒュッテで、アイゼンをはずして、おにぎりを食べた。そして、また下山。10時45分に渋の湯に到着。スパッツやピッケルなどを片付けて、11時35分のバスで茅野へと戻り、今回の登山を終えた。

ファーストペンギン

◆スケジュール
【行き】
電車(2,940円)(※茅野駅はSuicaが使えないので切符を買って行った方が良い)
阿佐ケ谷 JR中央線・高尾行6:11 – 6:38立川 着 JR中央本線6:43 – 8:38 1時間55分甲府
着JR中央本線・松本行8:53 – 10:12 1時間19分茅野

【行きのバス】バス(往復で買うと少し安い)

茅野駅から渋の湯 10:25-11:19

【帰り】
当初の予定
美濃戸口から茅野駅 13:20 15:00 最終16:40

実際に乗ったバス
渋の湯から茅野駅 11:35

◆行程
2011年2月11日(土)

阿佐ヶ谷→茅野駅→渋の湯→黒百合ヒュッテ宿泊

2011年2月12日(日)
当初の予定
黒百合ヒュッテ→東天狗岳→西天狗岳→硫黄岳→赤岳鉱泉→美濃戸口→茅野駅→阿佐ヶ谷
実際の行程
黒百合ヒュッテ→東天狗岳→黒百合ヒュッテ宿泊→渋の湯→茅野駅→阿佐ヶ谷

◆宿泊
2011年2月11日(土) 黒百合ヒュッテ 1泊2食8000円(暖房費込み) 要予約 http://www.kuroyurihyutte.com/

◆概要
日付:2011年2月11日(金)12日(土)
天気:雪
最低気温:マイナス10度前後(日中はマイナス5度)
宿泊:黒百合ヒュッテ 1泊2食付き 8000円
登山計画書:長野県警にメール

◆学んだこと
斜面&サラサラな雪ではキックステップが効果的
トレースがないところでは、マップ、高度計、方位、山の様子を見て冷静にルートファインディング
(目印の赤いテープなどを見逃さない)
ラッセルはかなりタフな作業
こまめに行動食が取れる様に、ポケットにチョコなどを入れておく。
水分もこまめに取れる様に工夫しているとベスト
テルモス(暖かい飲み物は大切。暖かいのみののが飲みたいと言うよりも、凍らないから飲めるというのが重要)
サングラスを胸ポケットに入れておくと、湿気でレンズが凍ってしまう。最初からつけておく。

◆買うもの
・ハーネス買う
・コンデジをバッグの肩につける(いつでも取り出しやすい様に)
・目だしぼう買う
・ロープを二本買う(6mmの1.5m2.5mがあると何かと便利)

◆ウェア
(マイナス5度で風が強くないと暑かった。)
上着
コンプレッションウェア(ジェイハンナー) 長袖 (汗がすぐに乾くのとフィットしていると保温効果が高い)
速乾性長袖シャツ ロウアルパイン
フリース
アウトドアリサーチのソフトシェル

タイツ(4DM サーモサポートタイツ)
速乾性パンツ ロウアルパイン
靴下は厚手
登山靴(モンベル アルパインクルーザー3000)

ネックウォーマー
帽子 耳当て付き ロウアルパイン
コンタクトレンズ
サングラス(クリップサングラス)

うすで手袋 プロモンテ
オーバー手袋 ブラックダイアモンド SOLOIST

◆持ちもの
バックパック60L(マウンテンダックス)
レインカバー(ISUKA)
スパッツ(登山靴とズボンの裾から雪が入るのを防ぐため)(MIZUNO)
ホイッスル 
デジカメ LUMIX
時計 BARIGO
水筒 テルモス
ピッケル グリベル
アイゼン (グリベル エアーテック ニューマチック 12本縦走用)
ストック
ヘッドライト40ルーメン(Petzl)
ヘッドライトの予備電池
カラビナ2個
山の地図(ビニール袋に入れて)
タオル
方位磁石
コンタクトレンズ
ダウンジャケット(LoweAlpine)
オーバーパンツ(風よけ用:コロンビア) 
雨具 モンベル
予備Tシャツ(マウンテンハードウェア)
予備の靴下
予備のパンツ
ウェットティッシュ
ホッカイロ
歯ブラシセット
アルミコップ
コンパクトデジカメ 乾電池の予備も持っていく
デジタル一眼レフ 充電を忘れない
デジタル一眼レフの予備電池
一眼レフの望遠レンズ
眼鏡ケース
クリップサングラス
携帯(ドコモは繋がった)
財布
スイカ
iPod(音楽プレイヤー)
文庫本1冊

◆食料(黒百合ヒュッテで夕食、朝食をとったので食料は少なめ)
おにぎり5個(2つ余った)
ビール 500ml 2缶
ハイボール 350ml
チャミスル
板チョコ
チョコのお菓子
チョコチップパン(全く食べてない)
クロワッサン
カロリーメイト1箱(非常食)
スポーツドリンク500m
水500ml×2本
暖かい紅茶(テルモスに入れて。小屋ではお茶を200円で購入)

・今回は持っていかなかったけど、場合に寄っては持っていくもの
室内用ズボン(モンベル)
レインウェア(モンベル)
ハイドレーション(モンベル)
Platypus 2.5L
カメラの三脚
レリーズ
バーナー3600kcal(プリムス) 
コッヘル(snowpeak) 
ガス250(プリムス) 
多機能ナイフ(ビクトリノックス) 
キッチンペーパー 
割り箸 
ホッカイロ 
スノーシュー(スノーシュー兼軽アイゼン)(スノーポン Mサイズ:モンベル)

自分の家を整理したしオープンにしよう。蔵書をウェブに公開して、いつでもお茶のみに来れる様に。

自分の家を整理したしオープンスペースにしよう。
そんな風に思った。

でも基本的には通常閉店、臨時開店。
やるとしたら自分がいる週末の時間をオープンにしたい。

ただ、ネックは3つ
・週末オープンと言っても自分が週末家にいないことがほとんど
 →遊びに行くのを減らす?
・蔵書リストをデジタル化するのが手間(おそらく1000冊はあると思う)
 →バイト代払って誰かにやってもらう?
・世間一般に家がバレるのが嫌(電話番号やメアドなどの個人情報はいくらでも知られても気にしないが、家は一番リスクあり)
 →友達の友達までしかバレないような仕組みを考える?

このネックが解消されたらいつでもやりたいな。なかなか壁を乗り越えるのには時間がかかりそうで、フェードアウトしてしまうかもしれないけれど。
まぁあとは、興味があって超暇があれば1度ぐらいは行きたいという人がどれぐらいいるか。
すっごく仲の良い友達以外は1人でふらっと来るにはハードルが高いから、その敷居を下げるアイディアも必要だな~。

仕組みとしては、こんな感じかな?

◆オープン告知
オープンにする時間はブログおよびtwitterで公開する。
あらかじめ決まっている予定はgoogleカレンダーで共有。
メルマガかmixiのコミュニティを作りイベント情報などのプッシュメディアでも告知。
オープン中はUstreamで動画中継

◆利用内容
うちにきて勝手に本を読んでいい。しかし、レンタルは無し。(蔵書リストはウェブにあらかじめ公開しておく)
音楽も好きに聞いていい
旅の写真も好きに見ていい
オレの話し相手になってくれる(笑)
来ている人同士がつながれる
お茶ぐらいはだします
夜だったら飯を作って食べたり、飲みに行くのも可

◆アクセス
すでに我が家を知っている人はオープン時間にいつでもきてください
知らない人はtwitterでダイレクトメッセージかPCにメールを送ってもらい、返信

この企画案のポイントは
・蔵書リストを公開すること
 →あるていど価値観や趣味が共通する人が集うはず。つながりができて面白い。
・特定の人に声をかけて来てもらうのではなく、待ちの姿勢で来たい人だけが来たい時に来る
 →偶然性によって想像していない化学反応が起きる面白さ

とはいっても、特定の人に声をかけて鍋やパーティーするとかしないと誰も来ないだろうな。でも、そうじゃなくて、あくまで待ちの姿勢でふらっと誰かが来て、偶然出会ってというような場に面白みがある。苦肉の策としては、毎回テーマを決めて来た人はそれに待つわる本や写真を見る。とかかな?そこからお互いに話すかどうかは雰囲気次第で。

ああ、やはり細部のツメが難しいし、ポイントなんだろうな。こんな空間があったら1度ぐらいは行ってもいいって人はどれぐらいいるんだろう?
空想で終わりそうな気がして来たなー。

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知らないものは愛せない

「知らないものは愛せない。」

この言葉を聴いた時に、ハッとした。
そうだ。
そうなんだ。

当たり前かもしれないけれど、
すごくベーシックで大切なこと。

先日のUTMFの説明会で、ゴールドウィンの三浦務さんが話されていた。

知らないものは愛せない。
だから、まず知らなきゃならない。
自然を知らなきゃ、自然を愛する気持なんて生まれない。

そんな話しがでて、すごくしっくり来た。

まあ、これは自然に限らず、音楽でも食でも仕事でも人でも、どんなコトでもだよな。
僕のポリシーでもある「まずどんなことでも自分でやってみる、行ってみる。」と考えてみれば一緒。
知るために、いろいろな事にチャレンジする。
あたりまえっちゃ当たり前。

でも、表現として「知る」と「愛」をつなげているところがうまいなと思う。

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Forget me not 2010

年末の行事といえば、「Forget me not」。
1年に一度のとても幸せな時間。
この「Forget me not」は、クリエイティブライティングというCoyoteの新井さんが講師をされた講座の参加者が集まって、発表する会。

朗読、映像、写真、紙芝居、近況を口頭で話すなどなど。
さまざまな方法で、一人5分ほどで発表する。
この発表の前に1枚の写真を見せながら2分間の近況報告をする。

年齢、性別、仕事、趣味、考え方など多様な人が集まっており、とても面白い。
今年は33人ほどの発表が行われた。
さまざまなストーリーの朗読を目を閉じて聞いているのが、非常に幸せだ。

僕はUTAFの説明会で遅れたので、20人ほどしか聞けなかったのがとても残念だった。

僕は32番目の発表だった。
小笠原で撮影したイルカの写真をスライドに映した。

送信者 小笠原

僕の前、31番目の発表をした仲間は先日のアイランダーで偶然会った友達だった。
そして、小笠原の写真をプロジェクターで写して近況を話した。
これらの写真や発表原稿などは1週間前に提出をしていたから、驚いた。
なんだか偶然が繋がった気がした。

まだ驚く偶然があった。
一人一冊の本を持って、参加者全員で交換した。
交換相手は33人がランダムで決まった。
僕は村上春樹さんの「走ることについて語るときに僕の語ること」を持って行った。
驚いたことに、もう一人この本を持って来た仲間がいた。
10月ぐらいに東京駅でばったり会った友達で、かつ昨年のクリエイティブライティング講座の際にインタビューをし合って文章を書く課題でペアだった相手。
インタビューのペアは参加者45人ぐらいのうち1人がランダムに選ばれていた。
なんだか、この偶然にも驚いた。

みんなの発表が終わると、Rainy Day Bookstore & Cafeのスタッフさんが作ってくれたおいしい料理と、みんなが持ち寄った1品を食べる。ワインやビールも。
久しぶりに会った仲間たちと、様々な話しをして楽しいひとときを過ごした。
みんなの発表の話し、本の話し、山の話し、岐阜出身同士で岐阜の話し、旅の話し、近況など。

Rainy Dayに集う時間は、かけがえのないものでとても幸せな瞬間だ。
来年の幹事を決めて、会は幕を閉じた。

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今回の僕の発表原稿。
今年一年を振り返った話しを書こうと思っていたのに、以前ブログにも書いた以下の文章を発表したい気持になった。
そこで一部リライトして、発表することにした。
今年の話しでもないし、僕とは直接関係ない話し。
でも、今年の1年を総括した話しでもある気がする。

===

僕がこの町に引っ越してきたのは3年前の12月だった。
引っ越して間もない頃、コンビニ弁当を食べる気分にもならず、まだコンロもなく自炊をする訳でもなく。
そんな休日の夜に暖簾をくぐったのが初めてだった。

暖簾をくぐったといっても居酒屋ではなく、中華料理の定食屋。
外にメニューもなく、磨りガラスで店内も見えない。
古びた建物に「中華定食」と書かれた暖簾がかかっているだけ。
入るのにちょっと躊躇したけれど、家から一番近いという最も強い動機に後押しされ、引き戸を開けた。

とてもこじんまりとした店内には、カウンターに丸イスが7脚ほど。
イスの後ろを通るのがやっと、といった具合の狭い店。
画用紙にサインペンで書かれたメニューには、ところどころ油のシミがついていた。

餃子定食 550
豚玉定食 600
確か餃子は単品で300円だった気がする。

定食はこの町に合った値段でみそ汁、ご飯、お新香がつくという、ごく普通の店だった。
店主のおじさんは、白い肌着を着て中華鍋を振っていた。
ご飯とお味噌汁そしてお新香の担当はおばさんだった。
定食は二人の連携プレーで、すぐに出てきた。

飲み物を頼まなければ水すら出ない、不器用だけどまじめにやっている、そんなこの店が好になった。
ずっと一人暮らしをしているせいか、仕事から帰り無口なおじさんとおばさんを見ていると、なんだかホッとした。
家からも近く、安く栄養バランスも取れて、腹もふくれる。
そして、おじさんとおばさんの人柄が作り出す、居心地の良い店だった。

数ヶ月が経ち店の前を通ると、「しばらくの間 休みます」との張り紙があった。
数日ぐらいかなと思っていたけれど、1週間、2週間経っても張り紙はそのままだった。
せっかく見つけたお気に入りの店が、すぐに休業とは残念だった。
また、別の定食屋を見つけよう、そんなことを思っていた。
とは言っても、この店に未練があり、店の電気がついていないか毎晩チラチラと見ていた。

半年ほど経ったある日、店に電気がついていた。
また、やっている。
「明日の夜は行こう」そんな気持ちになった。

そして、雨がしとしと降る夜、久しぶりに暖簾をくぐった。
店には数人のお客さんがいた。

「玉豚定食、お願いします。」
僕は定食が出来上がるのを待ちながら、新聞を読んでいた。

すると、お客さんとおじさんの話しが耳に入ってきた。
50歳ぐらいの男の客は20年以上前にこの近くに住んでおり、常連だったそうだ。二人は当時のこと、そして今のことを話していた。

52歳という若さだったと言う。

半年が経ち、おじさんは一人で店を再開した。
少しためらいながら、小さな声で
「180日経った今も、毎日泣いてるよ。
昼はいいんだけど、夜になると一人ぽつんと、どうしようもなく寂しくなる。
仕事をしていると、お客さんに聞かれてまた思い出す。
でも、仕事をしていると気がまぎれるんだよ。」

「50年生きてきたのに、セレモニーはたったの2、3日ぐらい。そんなの寂しすぎるよ。」
おじさんは常連客にそんなことを話していた。

おじさん1人になってからもう2年近くが経った。
以前は年中無休で、やっていた店。
最近は「しばらく休みます」の張り紙がたまに出ている。

音楽の何がいいって、目を閉じて聞けるからだよ

布団の何がいいって、目を閉じて安らげるからだよ。

睡眠の何がいいって、目を閉じてずっといられるからだよ。

ヨガの何がいいって、目を閉じてできるからだよ。

電車の何がいいって、目を閉じて移動できるからだよ。

音楽の何がいいって、目を閉じて聞けるからだよ。

朗読の何がいいって、目を閉じて物語の世界へ行けるからだよ。

風呂の何がいいって、目を閉じて湯の中に身をおけるからだよ。

自然の何がいいって、目を閉じてたたずめるからだよ。

空想の何がいいって、目を閉じて想いを膨らませれるからだよ。

暗闇の何がいいって、目を閉じて安らいでいられるからだよ。

先祖の前だと何がいいって、目を閉じて会話できるからだよ。

送信者 ドロップ ボックス

目をそっと閉じると、心の中を流れ星が流れたような気持になる。

目をそっと閉じると、呼吸がすーっと体を通り抜け、心を落ち着つかせる。
目をそっと閉じるって、素敵だな。
眠るとき以外に、目をゆっくりと閉じる時間があるって豊かだな。

送信者 ドロップ ボックス

楽器を始めたいなーと思う。
旅先で弾く。
山の上で音を鳴らす。
仲間と演奏する。
聞いてくれる人が楽しくなる。
想像するだけで音の魅力にやられちまう。