月別アーカイブ: 2016年11月

登りだけの修行走

54年ぶりに11月に積雪があった数日後に開催された修行走。登りと下りがガツンとあり、きついレースという噂は聞いていた。ただ、石川弘樹さんがコースディレクターで、おもてなしがよい高いということで、タクジさん、シンヤさん、リュウタさんなどとエントリーしていた。ただ、状況次第では行けないし、まあ、とりあえずエントリーだけして降りたのだ。

と、突然の雪の影響で36キロぐらいのレースが6キロぐらいに短縮し、スタート時間も日曜の9時に変更。参加者すごい少ないかもという話になり、弘樹さんに会いに行こうということで、シンヤさん、リュウタさんと日曜の朝4時すぎに迎えに来てもらって行くことに。

寒いかと思ったら、先日の雪で慣れたせいか意外と温かい。現地につくと身延山久遠寺は、日蓮宗の総本山だということを知る。それで、かなり立派なお寺。無知とは悲しいもんである。スタートに並ぶ前に、弘樹さんに会って来たことに驚かれる。タクジさんにも会い、スタート。本当に登りだけ。富士登山競走と同じだが、こちらのほうが斜度がきつい気がした。あと短いので頑張ろうとしてしまって疲れるイメージ。

雨はふらなかったがガスっていて景色見えず。ただ、身延山久遠寺を見れたり、久しぶりにトレランレースでたりと楽しめた。頂上に近づくとガスは薄くなり、富士山の裾が見れたのでよしとしよう。登ってきた道をひたすら走って下る。下りのほうがダッシュで疲れたぐらい。

最後にショートカットといって降った階段が長くて急でちょっとびっくらこいた。荷物をピックアップして、みんなに別れを告げて渋滞の前に帰宅。ラーメンを食べてシンヤさんの家におじゃまして、トムくんと遊んで、2歳時の言語学習スピードに驚きつつ、家までリュウタさんに送ってもらい帰宅。久しぶりの運動にはリハビリでちょうどよく、自然の中で仲間と一緒に運動するとやっぱり気分もよくいいもんだなーと改めて実感。

小さい頃にやっておけばよかったなぁと、今更思うこと

宇多田ヒカルさんは、子育てを通して自分の記憶にない自分自身の小さかった頃を見ているように、追体験しているようだと話していた。自分自身にとって大きな影響を与えたけれど、記憶になくて空白になっていた時間を子育てを通して、取り戻し、今の自分自身たる所以を理解できたみたいな発言がすごい刺さっている。

そんな話から、自分の人生というものも振り返り、友達の過去と今を見たりなんかして、こんなことをした人生がよかったなと思ったことをメモ。

■コミュニケーション
・多様な人との交流(同年代も、大人も、考え方も、仕事も)
 →小さい頃にいろいろな仕事をしている大人と触れ合うと、自分の将来を考えるときに選択の幅が一気に広がる。
→年上、年下とも頻繁にコミュニケーションすることで、状況に応じた振る舞いが学べる。
・リーダシップ、組織を率いること
 →友達や学校組織の中でリーダシップを取ることは、大人になってからも重要。慣れていると大人になってからも自然にリーダシップを示せる。
・恋愛
 →コミュニケーションを学ぶ手段や感情を表現する手段、相手の立場に立った言動など学べる。
・悪いこと・喧嘩
 →人間社会で活きるということは、綺麗事だけじゃ生きれない。そこで、喧嘩したりすることも慣れておく必要がある。
   悪いことをし続けるのは良くないが、悪いことをして反省したり、悪いことってなぜダメかを学ぶのにも良い。

■学び・教養
・英語
 →いずれ自動翻訳もあるだろうが、人と人が心を通わせるには同じ釜の飯を食べると同じで、同じ言葉でのコミュニケーションは必須
・お金の勉強・経験
 →学校では学ばないけれど、生きていくには必須の能力。概要とともに実際に小さい頃から投資とか運用したほうがいい。
・教養(歴史・名著・文化)
 →それなりの人たちと対等にやっていく際は、教養が必須。それがないと、馬鹿なのって感じになるし、信用もしてもらえない。
・プログラミング
 →エンジニアになるかどうかは別にして、ある程度プログラミングを理解しておいて、モノの仕組みの原理原則を理解して考えを発展できるようにしておく。

■行動パターン
・自分で考え、自分で行動すること。どんなことでもPDCA
 →何か決められたことをただやって達成することは学生までで、それが染み付いているとダメ。自分でゴールを見据えて、逆残して自分でアイディアを出して行動計画まで落とし込む。そんな習慣がついていないとダメ。
・自分の好きなことを、とことん追求する
 →好きこそものの上手なれ。これは本当に正しい言葉だと思う。大人になってから好きなことがなくて、結局ダラダラした人生を送るよりも、マニアックなことであっても好きなことに出会い、好きなことを追求する。それを親も応援する。やると決めたらすぐに辞めない。これがポイントかな。
・一緒ん懸命取り組んで成功や失敗
 →本気で取り組んで、成功や失敗する経験をするといい。その感情の起伏も味わえる。喜びや悲しみは、大きなエネルギーになるし、その経験が人生を彩り豊かなものにする。
・バンテージポイントにいつもいること
 →朱に交われば赤くなる。周りがだめな人ばかりだと、それで良いと思ってしまう。一方で常に最先端だったり、自分より優秀な人がいると見える視点が違うし、さらなる世界を見ようと努力する。そして、小さいことに仲が良かった仲間は、大人になって様々に活躍する。そうすると、大人になってから、小さい頃の繋がりが大きく価値を生む。
・多様な視点で考える
 →答えはひとつではない。偉い人や権威が正しいわけでもない。1つのことでも、多様な視点で常に考え、それを踏まえた上で自分の意見を持つ。
・表現をする
 →自分の意見は表明する。自分の意見は変わっても良くて、その時全力で考えたらそれを伝える。簡単に伝わらないことも多いので、ひとつのことをAという表現で伝えたり、Bという表現で伝えたりと、いろいろ試すことが重要。後からいろんな人と議論して意見が変わっても良い。その時は、またそのことを率直に伝える。
・ロジカルとクリエイティブ
 →ロジカルとクリエイティブをうまい具合に行ったり来たりできる思考ができると強い。片方だけじゃ足りない社会。

■人間のベース
・睡眠
 →しっかり寝なきゃ、体が作られない。健全な肉体に、健全な心がやどり、最高のパフォーマンスがだせる。
・健康的な食事
 →睡眠と同じで、食事が体を作り上げる。
・運動
 →運動することで、肉体も強くなる。しっかりした肉体だと、何をするにしても馬力がある。小さい頃に運動しておくと、運動神経が良くなっておとなになってからも様々なスポーツがうまくできて、人生を楽しむことができる。運動によって脳が使われるので、そういった意味でも脳の活性化につながる。

■人生の彩り
・旅
 →知らない世界や知らない文化、人に出会える。偶発的な出会いを生むので、自分の人生が非連続に拓かれていく可能性をくれる。
・自然とのふれあい
 →人間も自然の一部であり、自然の循環は本当にできた仕組みで、学ぶことがたくさんある。日々の生活とは少し離れた環境と触れ合うことで、楽しみ学ぶことが非常に多い。なんたって、僕らは自然の中で生きているのだから。
・音楽・楽器
 →世界を旅して思ったのが、音楽って人を幸せにする。空間彩り豊かにする。できたら楽しめる。
・絵などアート
 →言葉以外で表現する手段を持つ。自分から溢れ出る気持ちをそのまま表現する。芸大に通って、そんな仲間を見て心の底からアートというものの力を知った。
・本・映画・漫画・ゲーム
 →どれも俺は小さい頃やってこなかったが、どれもやったほうが良かったなと今更ながら思う。

と、色々書いたけれど、自分の子にこれらを押し付けたいだけじゃんと思われそうだが、それもちょっとある(笑)でも、押し付けることは好まない。その過程の中で、自分も考え、議論しながらやっていきたい。まず環境だけは整えれるようにはしたいなと思う。

変化

たった数日で顔も変化するが、肌の質感も変化する。
まあ、生まれて2週間だとすれば、その人生において1週間の変化は人生の半分であるんだから、大きな変化なんだろう。

顔はどんどん輪郭がはっきりしてくるし、肌のハリが出てくる。泣き声も強くなる。

例えば、ほっぺたのスベスベ。このすべすべは死ぬまでに自分の子供の生後1週間しか触れないかとと思うと、2人子供がいたとして人生で2週間のみの至福。生後1週と2週では、ほっぺたのスベスベと柔らかさがぜんぜん違うのだ。1週目は何にも触れてないかと思うほどの柔らかさとスベスベさ。これが2週目には張りが出てきている。肌の変化を証明するかのように、自分で引っ掻いた顔の傷が朝あったのに夕方にはなくなっていたりする。

泣き声も。特に生まれた日はか弱い声だった。が、2週目にもなると全力で泣くので、顔は真っ赤。こんな小さな体が、ココまで泣いたら血管切れるんじゃないと思うほど。

そして、生後8ヶ月の子と並んだのだが彼は8キロだった。これで標準の成長。かたや生まれて2週間だと3キロで、標準より少し小さいくらい。並ぶとその差に衝撃を受ける。生後0〜10ヶ月ぐらいが最も成長速度が速いので、同じ0歳でも本当に大きさが違う。これにはびっくり。こうして、日々変化をして大人になっていくのだ。そう、そして我々大人も、子供と同じように今とは違う自分が、明日には待っているのだ。

あの頃、ホームレスになりたいと言った

テレビで大阪のドヤ街を取材した番組をやっていた。すると旦那さんが昔、一度ホームレスをしてみたいと言っていて驚いたという話を聞き、俺も小学生ぐらいに同じことを両親に言ったことを思い出した。

街によって色がある。それは国単位でもそうだし、ひとつの国の街ごとにも。人が移動する行動範囲によって色が出るので、電車の沿線沿いごとにも色が出る。

若い人が多くおしゃれな街もあれば、古くからの金持ちの街も、貧しいエリアもあれば、下町もある。

横浜の寿町はアートの町になっているようだし、南千住の山谷あたりも外国人旅行者のたまり場となり、外部に対してオープン化し綺麗になっている。
この社会は一般的に綺麗であることが良いとされている。もちろん、綺麗か汚くないかで言ったら、綺麗な方がいい。一般的には、衛生的であるし。ただ、すべての人にとって、それが心地よいかといえば、違うと思う。日本という国は、汚い場所を排除して、すべてを綺麗な街にしてきた。昔、汚いとされていた街も再開発して、本当に綺麗でオシャレに変わってきている。

ある種の価値観の強要だろう。これは、行政による価値観の強要とも言えるが、まあ、国民の総意(総意ではないが多くの人がそうだと思う価値観)によって、推し進められていることなんだろう。

ホームレスになりたいと言った。
それは、楽そうだからと。
たしか、母は、一度やるとお前は病みつきになるから止めなさいと言った。
今思うと、なんと的確な教えだったのだろうと思う(笑)。
自分ながらそんなこと言う小学生もどうかと思うがw

まあ、そんなちょっと汚く、だらしがない人が居心地の良い街が、世界に社会にあってもいいんじゃないかと思う。いろんな人がいて、いろんな場所があればいい。それを全部ひとつの色で染めてしまうことは面白くないよなって。

HARUKA

2週間という期限ギリギリまで粘ったと思えるかもしれないが、粘ったという感覚はない。

直感的に良いなと思う漢字があった。偶然にも、夫婦揃っていいと思っていた名前だった。ただ、直感で決めるのも微妙と思い、いろいろ「思い」や「願い」とかを列挙して辞書で漢字を調べてみたりもした。けれど、結局直感で思いついた漢字に落ち着いたのだ。

それにしても難しいよね。
名前って。
この瞬間に決めたことが、ある1人の人生80年ぐらいをずっと共にするのだから。

でも、決める必要がある。

名前を決めた。
出生届を提出した。
婚姻届を出したときと同じく、時間外で同じ場所に。

子どものころに見た風景が、ずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり、勇気を与えられたりすることがきっとある。
(「長い旅の途上」文春文庫)

こんな星野道夫さんの言葉がある。この言葉が大好きなのだが、今回名付けてみて、この言葉とは違うことを思った。

人生の岐路に立った時、人生に悩んだ時、困難にぶち当たった時、自分の名前をふと振り返り、励まされたり、勇気をもらえたりすればいいなと。そう願って名前をつけた。

ようこそ「悠HARUKA」
この世界とteratownに(笑)

はるかはどんな人生を歩むのだろうか。
はるかかなたを一緒に見据えながら、家族で楽しく生きていこう。

アラスカの自然に憧れ、この土地に移り住み、根なし草のように旅をしてきた自分が、家庭をもち、父親になった。それは家を建て、アラスカに根をおろしていった時と同じように、まわりの風景を少しずつ変えている。うまく言葉に言い表せないが、たとえば木々や草花そして風やオーロラのなかにさえ、自分の子どもの生命を感じているということだろうか。同じ場所に立っていても、さまざまな人間が、それぞれの人生を通して別の風景を見ているのかもしれない。
(「長い旅の途上」文春文庫)

名前の持つ意味 名前を考える