日別アーカイブ: 2016/6/24 金曜日

学び舎と人間関係とビジネス

小学校、中学校の頃から仲がいい友達がほぼ皆無だ。高校時代もいるはいるが少ない。大学もいるがこちらも少ない。一方で自分が好きなことでできた友達が多い。山、トレラン、芸大など。

今働いている職場には、開成出身者が非常に多い。開成から東大がもっとも最大勢力というぐらい多い。みんなだいたい同級生なのだ。自分の中学や高校時代の仲間を考えるとあまり、想像がつかない関係だなと思う。見ていると、ああ、開成面白いって思う。優秀な中高一貫校って、面白いなと思う。やはり、その人的繋がりだ。開成中学から高校、東大と基本的にみんな同じ流れで進んでいく。医者も弁護士もバンカーも商社マンも起業家もエンジニアも。一部は全然違う世界に進んでいく。

学生時代は利害関係がないし、なんだかんだ無邪気なんで関係性も強くなるし、互いに切磋琢磨できるし、大人になれば各人の活躍の場は広がっている。そして、再び集まる。そのつながりになる。

どんな環境であろうと、最後は自分次第でどうにでもなると思う。組織のせいにしていては、何もできない人である。確かにそう思う一方で、やはり学ぶ場と言うのは非常に重要だ。自分は中学までは地域のところに通った。高校は受験だった。だからだろう、高校の友達は東京に何人かいるし、いろいろなところで活躍している。大学から東京だった。大学のゼミなどの友達は、ビジネスの世界で活躍していて、仕事で接点があることもたまにある。自分の環境ですらそんなことがある。

私立中高一貫などに行っていない人間からすると、お受験が大変で、授業料が高くて、遠くまで毎日通って大変そうというイメージしかなかったけれど、実は優秀な人が集まり、そこで切磋琢磨できる人生の仲間を作る場なんだと思うと、費用対効果が良さそうだ。まあ、グレートバンテージポイントが今のgoogleとかfacebookとかだとすると、学校も同じこと。朱に交われば赤くなるし、繋がりが繋がりを呼ぶから。確率論的には小さな頃からそういった環境にいることのメリットは大きいんだろう。

個人のスキルと人と人との繋がりが、ビジネスアウトプットを決定づける大きな要素だけど、その2つをこういった場だと育むことができる。子供の頃の学校なんて意識もしなかったが、大人になってからも大きな影響があるんだなと思う。ビジネスでもともと繋がっていないからこそ、対等に関われる。そして、だからこそ、うまくいくことがあるんだろうと思う。

別にいわゆる偏差値の高い優秀な学校だけではない。自分が望む生き方において常にグレートバンテージポイントを選ぶこと。アーティストであれば、センスの良いアーティストが集まる場だし、クライマーであれば良い岩が会って優秀なクライマーが集まる場所だし。それぞれの人にとってのグレートバンテージポイントを、幼少期であろうと、おとなになってからであろうと常にそんな場に身をおくことを意識して生きていきたい。