自分の人生経験で得た最大の学びを再現したくなる

先日3人で飲みながら、そうかと思ったことがある。

自分がやりたいこと。
それをたどれば、自分が大人になる過程で経験し、そこから学んだこと。自分にとって大きな影響を与えた経験とそれを通して考え学んだこと。それによって、自分の人生が一番自分らしくなったできごと。それを他者に、将来に、次の世代に伝えたくなる。そんなことがしたくなる。それは、教育かもしれないし、政治かもしれないし、研究として学問としてかもしれないし、作品かもしれないし、サービスかもしれないし、農作物かもしれないし、生き様かもしれない。

そう、思ったのだ。

というか、友達がこんないい会社見つけた。それは、自分がずっとやりたかったことを、ビジネスとして成立させていた。すごいなと。これだと思ったと。その背景を聞いていると、自分が小さい頃の両親との関係があったりしていた。人間って、そういう生き物なんだなと、共感した。

自分の人生経験で得た最大の学びを再現したくなる。自分の人生が大きく切り開かれた経験。それは旅かもしれないし、部活かもしれないし、受験戦争かも、アウトドアかも、本かも、食事かも、音楽家も、アートかも、誰かに言われたヒトコトかも、何かは関係ないけれど、自分の人生を自分らしくしてくれた経験を社会に還元したくなるのだ。この人間に組み込まれた欲求が、世界をより良くしていく原動力になっているのは事実なんだろう。

それは、いいことだ。ただ、押し付けにならないようにしなければならない。ここが難しいところ。その人にとって良かった経験でも、他者にとっては何の価値もない経験になるかもしれない。ある経験から何を学ぶかは、その人の価値観によっても違うし、過去の経験によっても何を感じ取るかは異なる。ぜんぜん違う経験から大きな学びを得るかもしれない。それは人それぞれ。それを頭の片隅に置いたうえで、経験を押し付けるのではなく、機会が提供される場がより多く、多様であればと願う。

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