日別アーカイブ: 2016/3/2 水曜日

政治と国

アメリカの大統領選のニュースが連日取り上げられている。トランプかサンダースか、ヒラリーか。みたいな。個性派がそろっていて、いろいろな政策や思想をぶちまける。誰が大統領になるかで変わる国。もちろん、国民がその国らしさを最終的に定義づけるが、大きな方針はやはり政治が決める部分が大きいと思う。

年末年始で行ったベネズエラ。

殺人など凶悪犯罪率世界一位、3000万の国民に対し拳銃1700万丁、原油埋蔵量世界一位だが、チャベス大統領が二年前に亡くなり、世界的に原油価格も暴落し、チャベス大統領からマドゥーロ大統領になり、国は衰退し混乱していった。国は貧しくなっていった。

でも、人間は強く1人1人が考えてより良い生活のために生きる。その力の総和は偉大で、国は回っていく。でも、政治の舵取りは大きく国民生活を決定づけるのも間違いない、先月の国会議員選挙では野党が多数を取り、マドゥーロ政権とねじれた。暴動が起きる。

原油価格下落の要因でもある科学技術の発達と政治の舵取りは、本当に難しく、国民にとって大きな影響を与え、生活を変える重要な要素だ。ある意味日本みたいな、大きく振れずいつも政治的に中途半端な国であれば、マイナスのリスクもないんだなと感じた。誰が政治を司っても大差ないという意味で。

一方で、誰が政治をするかによって極端な差が生まれる国は、うまくいくこともあれば、激しく失敗することもある。それを踏まえたうえでの政治。日本は、そのリスクを取りたがらない人々だから、どちらにせよ大差無いような政治になるのか。これを批判する人もいるけれど、大きな失敗がないということでは、ある程度のメリットも有るのかなとも思う。

ただ、なんだかんだ行って、世界のどこに行っても思うことは、人は強く生きていくし、日常はどんなに治安が悪くても、そこに人の笑顔や安らぎは存在すると。そんなことを改めて知ったベネズエラのロライマ山登山および旅でした。旅で、国を知る、政治を知る、人を知る。