つい先日、マジックを見た。
マジックを見たあとで、トリックが分からないということから、こんなことに考えを巡らせていた。
結局のところ人は、言葉とか、表面的に見えるものとか、目立っているもの、動いているものに注力が向く。
でも、トリックというのは、そこではなく、見えない部分や別のタイミングで行われている。
それは、核心が見えていないということ。
マジックだから当たり前なんだが、日常でも同じぐらいのことがあるかもしれない。
そんなことを思った。
人間はすべてを見ているとか、把握している、理解していると思いがち。
でも、マジックのように、現実の世界では見えてないことがたくさんある。
いや見えていないことの方が、ほとんどだと思う。
それも、その見えていない部分に本質的なものがあったりするのだ。
そして、現実はマジック同様に種明かしがない。
だから、核心部分が何かに気づいていないまま、時間が過ぎていく。
そう核心を見逃しているということにすら気づかないから、人は自分がすべてを把握して、核心部分や重要なことを把握していると勘違いし続ける。
そういうサイクルなんだろう。
これが大いなる認知バイアスだ。
マジックの隠された技に気づかないように、日常にもその可能性があることを常に意識していたい。
そして、人の言葉やメインで動いているものだけで納得するのではなく、その背景にあるものを常に考えながら、物事を捉えていきたい。
本当に重要なことが見えていないことを常に意識しながら。
送信者 雲ノ平と高天原温泉 |