場所と視点(a great vantage point)

MITのメディアラボで働いている友達が、帰国していたので昼から上野で飲んで色々話した。
大学は違うけど、大学時代からの友達なので、10年ちょいになるのかな。

研究の話やらビジネスの話やらアートよりの話やら。
国が違うので文化や価値観、行動基準も違うので話していて新しい発見があって面白い。
世界の頭脳と呼ばれている一握りが集まっているとされているので。

研究者といっても日本とアメリカではかなり違うなと。
同じ東大を出たポスドク研究者の友達とも感覚が違う。
どちらの友達も僕とは天地の差があるほど非常に優秀なんだが、物事の捉え方が違う。
それは、研究領域がより基礎研究に近いのか否かにもよっているとは思う。

が、やはり、場が違うと入ってくる情報が違う。
見る視界が違う。

どっちが、良い悪いではなく場が視点やスタンスに大きく影響しているなと感じる。
朱に交われば赤くなる。

東京で出会った友達でも、世界中、日本中に住んでいるが、「どうせやるなら、世界を取るという気概」「技術を知っている経営者の有無」「なんだかんだ言って優秀な人とお金の総額」あたりが、大きな差のように感じる。国内にも世界を取ると言っている人もいるが、その本気度と周囲にすでにそれを実現した人がゴロゴロいるという現実を踏まえた上での発言には大きな差がある気がする。

そして、日本の大手企業も優秀な人材確保のために動いているようだった。けど、結局メディアラボに行く人たちが求める環境があるかというと違うかもしれない。

潤沢な資金と自由な研究風土

Facebook,apple,Microsoft,google,Samsung,とかとか、いろいろあるけれど、彼らとの比較において。

あとは、やはりスタートアップも多いとか。大学側も支援するし、学生や研究者のスタンスも。まあ、やって失敗しても死ぬわけじゃないし、成功したら面白いじゃん、そんなスタンスを感じた。去年の10月だか11月にシリコンバレーへ仕事で訪れた時の感覚とも通じるものがある。

その感覚。

自分がこうなりたいという自分像があれば、それにマッチした場所に行く。それは、大企業とかスタートアップとか関係なく。

例えば、

本気でgoogleを超えたいならシリコンバレーがいいだろう。

自給自足したいなら、田舎の自然豊かなところがいいだろう。

これだけだと、当たり前。

なぜなら、極端な例だから。

こんな極端な例じゃなくても、会社選びとかも同様だなと。
まあ、これも当たり前か。

類は友を呼ぶし、類は友を呼ぶのさらなる連鎖が発生する。
そして、その場はどんどん明確な特徴を持った場になっていく。
そして、文化が生まれ、当たり前に感じる水準が高くなって、さらなる高みへと昇華していく。

ちょうど10年前に、こんなことを書いていた。
確か、シリコンバレーにいる梅田さんのブログかなんかの発言だったと思う。

a great vantage point

未来のgoogleを作るにしても、自給自足するにしても、絵を描くにしても、それぞれのa great vantage pointがあるはずで、そこに身を置くことが重要だし、将来的にはそういう場が作れる人間になりたいと思う。

さらに、つい最近、上海のスマホアプリ事情を見せてもらったり、聞いたけど、日本よりも先を行っていた。a great vantage pointは常に変わるということも忘れてはならない。

送信者 奈良田から農鳥岳ピストン

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