マスメディアが弱くなり、社会が小さな集団に分かれる

今日は朝昇龍が勝ったかなと、知り合いが話した。
ああ、今相撲やっているんだと知った。

テレビや新聞などをみんなが読んでいた時代は、みんなが知っている情報というがある程度はあった。誰でも共有できる情報があった。しかし、どんどんマスメディアを見なくなると、自分の好きな情報しか見なくなる。すると、マスメディアが発達していたころは普通だった情報を興味がない人は全く知らなくなる。

みんなで共有できる情報が少なくなる。すると、自分の興味と会う人としか話が合わなくなり、そういった人だけで話をするようになる。するとどんどん個別化していき、少人数の集団でしか話があわなくなる。それぞれの興味を持った無数の集団が存在し、その中で個別性を強めていく。結果として、それぞれの集団が分かり合えることが難しくなっていく。

そんな社会が出来上がる。

マスメディアが弱くなり、社会が小さな集団に分かれる。

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ずっと前、に書きかけて放置してあった。

今、中国の大連にしばらく滞在して、フェイスブックが使えない、グーグルがつかえないとか不便な日々。
そんな生活の中で、そういったメディアから、僕は自分の好きな情報だけを得ていたんだなと、身をもって気づいた。

そして、中国の人たちと話して、ワールドカップの話し、日本のテレビドラマの話、アニメの話、アイドルの話をされる。
日本にいてもテレビがないし、そういった情報は何も知らない俺は、中国のみんなよりも遥かに疎い。
これも、個別集団化、ソーシャルメディアなどのパーソナライズ化、受動的メディアは使わず、能動的メディア(自分で検索するとか)を使うようになった結果なんだろうなと。

そんなことを大連にて思う。

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