日別アーカイブ: 2014/2/5 水曜日

真冬の箱根ダブル

1週目は順調に10時間ほど。
あまり食べなかった。腹が減らない珍しい日。
ストックの持ち方を教えてもらったように変えたからか、足を蹴り上げず地面から少しだけ浮かして走るようにしたからか、疲れもあまりない。
久しぶりに走ったので、楽しかったからだけかもしれない。

しかし、2週目に悪魔が潜んでいる。

箱根湯本を出て塔の峰に着く少し前から雨。
それまでも風はけっこう吹いていた。

雨はぱらぱらだったのでそのまま進む。
さらに、気温が暖かかったので、大丈夫だろうと思っていた。

どんどん雨は強くなり、風は台風並。
さらに霧。足下すらはっきり見えない。
夜中の1時がすぎ、睡魔も襲う。

もちろん明かりはヘッドライトのみ。

足下はドロドロ。ぐちゃぐちゃ。
風であおられるし、足下がはっきり見えないので、足が取られたり、グラッと振らつく。
そんなときに突風。

雨は小雨で、2、3時間という予報だったし、夜中の0時頃まで星が見えた。
雨が降り出してもしばらく、雨具を着ずにいた。
ウェアが少し濡れていた。

雨が強くなるし、風で冷えるので、中間着2枚、そして雨具を着た。
レインパンツもはいた。

それでも、風が吹くとものすごく寒かった。
体が冷えた。

本当にゆっくりしか進めないので、体も温まらない。
ずっこける。全身泥だらけ。
低体温になってもいけないので、一応動く。
雪や凍っているところもあって、滑る。
半歩ずつ進むが、稜線は風が強すぎて、体が振られて危険。

雨具をしっかり着ているので、食料を食べるのもおっくうだし、体力も気力も奪われる。
カフェイン入りのエネルギージェルを飲むが眠さはなくならない。
トメルミンを飲むと睡魔が飛び、すこし体が軽くなる。
しかし、30分ともたない。
2錠目を飲むが、もう効かない。

かなり追い込まれた。
竹林の中に入って、風と雨をよけ、体操座りでエマージェンシーブランケットを羽織って仮眠(ビバーク)。

空がうっすら白んできた。
雨は上がっていたし、風もおさまっていた。
体力もあった。
でも、エスケープしようと決めた。
まずは、安全第一。
その後、青空が出てきて、ぽかぽか陽気。

天気次第でどんな山でも、姿を一変させる。
特に冬は気温が低いので、夜中の一人トレランは慎重にした方がいい。

あと、あたり前だがサバイバルブランケット、防寒着、雨具などは必須だ。
慎重にいこう。
調べていこう。
どんな山でも。

2014/01/25-26

【地球の裏のその先へ2】青空のブエノスアイレスを町歩き、そしてメンドーサへひとっ飛び

【地球の裏のその先へ1】旅は6ヶ月前から始まっていた

朝目覚めると青空!
でも、日曜の朝ということで、店という店は閉まってる。。。
まあ、ちょっと散歩して朝飯でもということで、ブエノスアイレスの町をぶらぶら。結局昨夜ピザを食べた店で朝食。歩道にだされたテーブルでブレックファースト。

送信者 Aconcagua&Patagonia
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今日のブエノスアイレスでのミッションは1つ。カンビオ!両替だ。普通に公式の両替でもいいのだが、闇両替と比べるとレートが悪すぎる。闇は公式の1.5倍良い。ただ、情報があいまいなのと偽札をつかまされたらアウト!ということで、カンビオが多いというメインストリートへ行き物色。

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日曜の朝というのに、「カンビオ、カンビオ」と言っているおっさん多数。何人かに声をかけて、相場観などをつかんでゆく。この駆け引き楽しい。旅をしている感じ。たまらないドキドキ感。

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リスク分散と人数が多いと目を付けられるので2グループに分かれる。100ドル札だと高いレートになる。さらに、まとめて大きな額だとレートがいい。ということで、何人かに声をかけて、大丈夫そうな人と交渉。最終的に9.5だったので交渉成立。とりあえず予定の額の半分をカンビオ。さらに、別の両替商と残りをカンビオ。

ミッションコンプリート!いったんホテルに戻り、チェックアウト。夕方のメンドーサ行きの飛行機まで観光。国会議事堂とか大きな塔とかカテドラルとか、朝市とかを見学。朝市を見ていると都会っぽさはありつつ、南米の香りを感じた。この陽気なノリ。心が躍る。無駄にガラクタがうっていて、無駄にカラフル。そんな露天は青空の下で。

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昼ご飯はバザールの途中にあったおしゃれな店で。肉とかサンドイッチとか。ついでに、店で絵はがきかいて、出してみたり。
昼飯を食ったら、タクシーで空港へ移動。ブエノスアイレスは東京と同じで国際線と国内線が別々の空港。改めて、こういう空港って不便だ。こりゃ、成田も羽田もハブ空港になれやしないと強く実感。

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エアロアルゼンチーナでひとっ飛び。メンドーサに到着。メンドーサの町はブエノスアイレスよりは涼しかったけど、そらは青かった。そして、やっと着いたという感覚。ついに来たよ。メンドーサに。アコンカグアに登ると決めてから半年。日本を出てから3日。ついにスタート地点にたった。そんな気持ちだった。

送信者 Aconcagua&Patagonia
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宿までタクシーで。乾燥した大地を駆け抜けるとすぐに到着した。メンドーサは思っていたよりも大きな町だった。

荷物を置いて、夕食。南米のカツレツみたいなのをみんなでつついた。そして、今日も疲れた。移動移動の日々。でも、ついにスタート地点に到着した!

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