去年の今ごろ、UTMB(ウルトラトレイルモンブラン)というレースにでた。数年来トレランをやっていて、1度は出てみたい憧れのレースだった。モンブランの周りをぐるっと1周、壮大な景色を見ながら限界まで走る。夢を見た日からいつの日かいつかモンブランの地に行くと決めていたけれど、思っていたよりもその日は早くやってきた。
去年は100マイルの予定が悪天候で100キロになってしまったけれど、この動画の10分20秒ぐらいからを見てもらえれば分かるようにガムシャラに走りゴールした。
距離もコースも変わり、満たされない気持ちはあったけれど、またいつの日かここに来て100マイルのコースを走ってみたいという気持ちで表彰式を眺めていました。そんな時、表彰会場で増田さんに声をかけられた。
「テラさん、来年もUTMB出るの?」
「抽選にあたったら、出たいですね」
「たぶん100マイルでも完走できるよね?」
「そうですね、走っていないのに完走できるというのはイマイチですが、たぶん完走できると思います」
「それってチャレンジじゃないよね」
「確かにワクワクは小さいですね」
「PTL出ようよ。300キロのチーム戦。」
「、、、面白そうですね!出ましょう」
当時はPTLの細かいことなんて、何にも知らなかったけど、聞いた瞬間に面白そうと思った。これは直感で。そして増田さんと300キロも一緒に走ったら面白いだろうなと。そして、もう1人のメンバー選びは慎重にやろうと話しをした。けれど、瞬間に2人の頭に浮かんだのは岡野さんだった。
あれから、エントリーをして、3人で飲んで、何度か走りに行って、先月は南アルプスに3日の山行。正直に言って、どうなるか分からない。でも、すごく楽しみだ。手が届きそうで、届かないところになんとかして、準備をして、練習を積み重ね、最後に想いでジャンプして辿り着く感じ。
憧れを掴みとると、また新しい夢が目の前にやってきて、僕をワクワクさせてくれる。
今年のシャモニーではどんな夢を見させてもらえるのか、想像するだけでゾクゾクします。
送信者 モンブラン登山とUTMB2012 |