先週、芸大時代の友達の植田さんのアニメーションの個展に行った。
1年間RISE GALLERYで続いていた、一連の展示も今回が最後。それと、ずっとアニメーションを作りたいと話していた植田さんのアニメーション展示ということで。
植田工 個展
「背景が人物より近くへ 人物がより遠くの風景へ」
胸に釘の刺さった少年のアニメーション。かわいらしいんだけど、なんとも物悲しさを抱え、やるせなさが伝わってくるような少年。なんだか重松清さんの小説の空気感に通じるものを感じた。
そこで、植田さんと話していた。この少年のラインがやわらかくて、植田さんの体のようだと。すると、昔は陸上の長距離の選手をやっていて、体が引き締まっていたとか。その当時も絵は描いていたけれど、その時は硬い線しかかけなかったとか。人間の肉体性と作品は似てくると。
なんだか、そうなんだろうと思う。精神と肉体はかなり強い関係性にある。肉体が元気であれば精神も元気であることが多い。逆に言えば、精神が弱った時に、たくさん食べたり適度に運動すれば精神も元気に戻る可能性が高い。
精神というものは、人間と言う肉体の上にのっかっているものだし、その人から生み出されるものは頭でなにか処理が行われ、そのイメージを肉体を通して自分の肉体の外に出す。だから、肉体と性格(精神)とアウトプットはやはり強く関係するのだろう。
勝手なイメージだけど、長距離向き、すなわち遅筋の人はおだやかな気がするし、短距離向き、すなわちソッキン(早筋)の人は短気なのかな。
まあ、それよりも芸大に通った2年間があったからこそ、あれから10年たってもこうして友達の作品を見に行ったり、友達の作品の変化を味わわせてもらえるのはありがたい。
そして、今年も夏の長野へ行くことに。もう、何年目だろうか。あの青い空が楽しみだ。
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