Forget me not 2012 朗読文章

2012年末に、毎年恒例となった「Forget me not 」が開催された。

毎年1度、クリエイティブライティングの仲間が集まって発表する会である。

大半の仲間が朗読を行う。僕はこのクリエイティブライティングをきっかけに、朗読というものが作り出す素敵な空間が好きになった。

朗読を聞いていると、言葉として、文章として理解していなくても、なんだか音楽のようなリズムを感じて心地よい。
そして、内容は理解していなくても、そのリズムを聴いているだけで、伝えたい気持や感情は伝わってくる感じがする。朗読は不思議でやさしい。

今年の僕の発表は、日記形式で時系列にUTMBを記した物を発表した。
日記形式なので、かなりライトなテイストになっているが、今年はいつもと違ってこのスタイルにした。

なぜかと言えば、2012年に「星野道夫ダイアリー」を買い、毎日日記をつけたから。
そのスタイルを真似たかった。

そして、2012年に最も情熱を注いだUTMBを書き残しておきたかったから。

今年もとてもとてもいい時間が過ごせForget me not 2012を終えることが出来た。

2013年のForget me not は僕が幹事になった。

どんな1年になり、どんなForget me notになるのか、今から楽しみだ。

きっと2013年も「世界は驚きと幸せで満ち溢れている。」。

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日記風UTMB

2011年12月
ちょうど去年のForget me notの時期にモンブランの周りを1周(100マイル)するウルトラトレイルデュモンブラン(通称UTMB)に軽い気持でエントリー。
世界的に人気のレースで抽選倍率が高く、どうせハズレるだろうと思い、無計画に。

2012年1月
まさかの当選!5年間ずっと憧れていた舞台に立てることにうれしくて、うれしくて。
が、少し冷静になると休みや身体能力のことを考えちょっと不安に。
とりあえず、振込と健康診断証明書など手続きを済ませエントリー完了。

2012年3月
冬は例年あまり走らなかったが今年はUTMBもあるし、毎月100キロのレースにエントリー。
その第一弾は六甲山を全山縦走、それも往復で112キロ。
まさかの吹雪で寒さの練習が出来た。

2012年4月
富士五湖を全て走るロードレース。112キロ。
走りきったが、道路はトレイルと比べて足へのダメージが大きい。

2012年5月
富士山の周りをぐるっと1週するウルトラトレイルマウントフジUTMF。
日本で初めての本格的な100マイル160キロのレース。
初めて2晩徹夜で走り幻覚が見えたり、右膝が曲がらなくなったが42時間でなんとか完走。
ゴールした時は喜びはなく、不思議とやすらかな気持だった。

2012年6月
さすがに体へのダメージが大きく、休息の月。

2012年7月
最後の追い込みで、富士山に5回走りに。
そしておんたけウルトラ100キロ、その他にも2レース。

2012年8月
ついにUTMB100マイルの前に、モンブラン登山。
悪天候により、モンブランタキュール4248mで撤退。

そして、ついにUTMB100マイルと思いきや、レース5時間前に悪天候によりルート変更、そして100キロに短縮。
ピンと張っていた糸が切れ気持が折れそうになりながらも、スタート地点に立った。
雪の降る極寒の中、19時間ほどかけてゴール。
ゴールはしたものの、不完全燃焼。

ゴール後、一緒に行っていた仲間に、
「テラさん、もし100マイルでも完走できたでしょ?」
「完走していないのに、偉そうなことは言えないですけど、おそらく完走できました。」
「来年もでるの?」
「抽選に当たれば100マイル走りたいですね」
「でも、それってチャレンジじゃないよね?」
「そうですね、ワクワクは少ないですね」
「じゃあ、PTL出ようよ」

PTLに出るなんて考えてもいなかった。
3人一組で300キロ、累積高低差24キロ。
あまりにも想像を絶する世界だったが、思わず「出ます。」と答えていた。

今年もForget me notの時期ということで、モンブラン300キロの扉をノックします。

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