雪の金峰山と温泉でのこと

4月になる前にということで、3月31日に金峰山へ。
金峰山は有名だし、東京からも近いがアクセスがイマイチと言うことで、行ったことがなかった。

友達と2人で、いざ金峰山。
この友達はちょっと面白い縁で出会った。
僕のブログを数年前に読んで、山に行き今は山岳会に入って毎週山な日々。
何気に年もほとんど同じ、大学も同じ。
昔はトライアスロンでアイアンマンにも出ていると言うことで、仲良くなった。

From 金峰山20120331

朝の5時に阿佐ヶ谷まで友達が迎えにきてくれて、瑞牆山荘へ。
今回のルートは瑞牆山荘から金峰山の往復。
ただ、天気が悪くなる可能性があったので、無理だったら途中で下山する予定だった。

7時30分ぐらいに駐車場に到着。
しかし、他に車がゼロ。
まあ、雨模様だし夏の時期でもないので、こんなもんかな。

From 金峰山20120331

着替えて、新しく買ったMarmotのゲイター(スパッツ)をつけて出発。
それ以外の装備はおおむね、いつもと同じ冬の山用の道具。

8時25分に富士見平小屋。
この辺りはまだ雪がない。
雨もなんとか降っていない。

From 金峰山20120331

ここからしばらく行くと、地面が凍りはじめた。
完全にツルツルのアイス。
かなり滑るので、アイゼンをつけて歩き出す。
12本のアイゼンがしっかりと氷を噛み、ザクッザクッと音が鳴る。
これだけ、アイゼンが決まると気持よい。

From 金峰山20120331

雨が降り始めるが、樹林帯でそこまで濡れない。
時おり、空高くを轟音と共に突風が吹いた。

From 金峰山20120331

大日小屋を9時10分に通過。
徐々に雨が強くなり、森林限界に近づき雨が叩き付けるようになる。
冬用の防水シェルを着ているので凍みてくることはないが、ヤッケの表面はびっしょり。
地面も氷から雪に変わっていた。

From 金峰山20120331

雨がメガネに付き、水滴で視界が悪くなる。
コンタクトにすれば良かったと後悔。

樹林帯を越えた所で、稜線に入る。
ここからは風をもろに受けることになる。
金峰山は難易度の高い山ではないが、気象条件が悪いとどの山も危険が伴う。

From 金峰山20120331

稜線はかなりの風が吹いていたので、稜線の直前で準備。
ザックカバーが飛びそうだったので、しっかりとザックにとめる。

From 金峰山20120331

顔にアラレのようなヒョウのような雪が叩き付ける。
途中で、バラクラバを取り出してかぶった。
直接、頬に当たらないので痛みは軽減した。
とはいっても、風が止む訳ではない。

From 金峰山20120331

メガネも曇っているので、視界が悪い。
風が強く、煽られる。

稜線なので気をつけなければならない。
時おり、ピッケルを使って 耐風姿勢を取るほど。

From 金峰山20120331

稜線に出て30分ほど。
視界も悪くて景色を楽しめないし、このまま行くのも危険だしということで、友達と判断して下山。
10時45分が今回の一番高い場所。

帰りの方が気が緩んで危険なので、慎重に樹林帯まで降りる。

樹林帯に入ると、まるで風が止んだかのよう。
森と言うのは、すごいんだなと改めて感じた。

そして、後は雨に濡れ続けながら下る。
何気に、ドロドロなトレイルで滑ったりしながら(笑
トレランでもそうだけど、マッドなトレイルは滑るなー。

From 金峰山20120331

さくさくと降り続けて、12時45分に下山。
近くにある増富の湯という日帰り温泉で汗を流す。
いやー、ほんの数時間前は稜線沿いで猛吹雪に苦しめられていたのに、温泉ではのんびり。
たった数時間の間に、これだけの変化があると人間が生きているって不思議な感じがする。

同じ人間がほんの数時間前とは全く違う状況。
でも生きているってことでは一緒。
生きているってつくづく不思議だ。

そして、帰りも
佐々木さんありがとうございました。
次は富士登山競争の練習か夏山テント&トレランしに行きましょう。

◆金峰山で学んだこと

冬の登山靴には靴下2重ぐらいがいい(靴が少し大きいため)
靴ひもも適度に強く締める(靴が少し大きいため)
メガネが曇ると視界悪過ぎて危険、コンタクトの方がいい
バラクラバは強風で顔に当たるあられの痛さ対策にもなる
風が強過ぎて、ザックカバーが飛ばないようにしっかり止める
アイゼンははずれないように、コバにしっかりはめ後ろのワンタッチをとめる

◆スケジュール
3/31
瑞牆山荘→金峰山→瑞牆山荘

◆概要
日付:2012年3月31日
天気:雨、雪
雪:登山道は凍っており、樹林帯を抜けると吹雪

◆ウェア
上着
ファイントラック スキンメッシュ
コンプレッションウェア(ジェイハンナー) 長袖 (汗がすぐに乾くのとフィットしていると保温効果が高い)
速乾性長袖シャツ ロウアルパイン
フリース(コロンビア)
アウトドアリサーチのソフトシェル
タイツ(4DM サーモサポートタイツ)
速乾性パンツ ロウアルパイン
靴下は厚手
登山靴(モンベル アルパインクルーザー3000)
ゲイター(マーモット)
ネックウォーマー
バラクラバ ファイントラック
帽子 耳当て付き ロウアルパイン
コンタクトレンズ
サングラス(クリップサングラス)
うすで手袋 プロモンテ
オーバー手袋 ブラックダイアモンド SOLOIST

◆持ちもの
バックパック60L(マウンテンダックス)
レインカバー(ISUKA)
スパッツ(マーモット)
ホイッスル 
デジカメ LUMIX
時計 BARIGO
水筒 テルモス
カラビナ(手袋をかけたりいくつかあると便利)
ピッケル グリベル
アイゼン (グリベル エアーテック ニューマチック 12本縦走用)
ストック
ヘッドライト40ルーメン(Petzl)
ヘッドライトの予備電池
山の地図(ビニール袋に入れて)
タオル
方位磁石
コンタクトレンズ
ダウンジャケット(LoweAlpine)
オーバーパンツ(風よけ用:コロンビア) 
雨具 モンベル
予備Tシャツ(マウンテンハードウェア)
予備の靴下
予備のパンツ
ウェットティッシュ
トイレットペーパー
ホッカイロ
歯ブラシセット
アルミコップ
コンパクトデジカメ 乾電池の予備も持っていく
デジタル一眼レフ 充電を忘れない
デジタル一眼レフの予備電池
一眼レフの望遠レンズ
眼鏡ケース
サングラス
携帯(ドコモは繋がった)
財布
スイカ
iPod(音楽プレイヤー)
文庫本1冊

◆食料
おにぎり
板チョコ
チョコのお菓子
チョコチップパン(全く食べてない)
カロリーメイト1箱(非常食)
水500ml×2本
暖かい紅茶(テルモスに入れて)

・今回は持っていかなかったけど、場合に寄っては持っていくもの
室内用ズボン(モンベル)
レインウェア(モンベル)
ハイドレーション(モンベル)
Platypus 2.5L
カメラの三脚
レリーズ(星空撮影)
バーナー3600kcal(プリムス) 
コッヘル(snowpeak) 
ガス250(プリムス) 
多機能ナイフ(ビクトリノックス) 
キッチンペーパー 
割り箸
スノーシュー(スノーシュー兼軽アイゼン)(スノーポン Mサイズ:モンベル)

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