月別アーカイブ: 2012年4月

富士五湖ウルトラマラソン112k

軽く調整のつもりだった。
勝負レース前の緊張感もなければ、特別に意識した調整もしなかった。
ただ単純に112キロ走れば終わると思っていた。

しかし、100キロを超えるウルトラマラソンは、そう簡単にはゴールさせてくれなかった。

今回は5月に参戦予定の富士山の周りをぐるっと100マイル走るレースUTMFの調整として、富士五湖112キロにエントリーした。
心折れ部メンバーの多くはUTMFに参加するため、調整として同じように富士五湖にエントリーしていた。

そこで、21日(土)から皆で富士五湖へと向かった。
と、その前の19日には心折れ部だいたい1周年飲み&心折れ部Tシャツ第3弾のお披露目会が行われた。
今年のUTMF/UTMBに向けたTシャツの完成だ。
もちろん、富士五湖もこのTシャツで走ることに。

From sports

21日はホヤさん、kyowさん、大ちゃんの4人で車で富士五湖へと。
富士北麓公園で受付を済ませると、別の車で来ているメンバーとも会う。

From sports

貸別荘のパインツリーでみんなで宿泊。
ここは、富士急ハイランドからも近く、かつ落ち着いた感じの貸別荘。
さらに露天風呂付きと、かなり快適な宿だった。

From sports

みんなで、夕食はカーボローディングを兼ねて山梨名物ほうとう。
早めに翌日の準備をして寝た。

From sports
From sports

翌日は夜中の2時に起きて、朝食。
そして、112キロに参加するホヤさんと二人で、会場へ。
しかし、すでに駐車場は満車で、臨時駐車場に。
シャトルバスで会場へ向かおうとするが、バスが全然来ず、スタートギリギリに会場に到着して焦った。

From sports

4時30分に112キロはスタートした。
雨の予報だったが、幸い午前中は雨が降ることなく助かった。

走りはじめて10キロ過ぎた辺りで、大がしたくなりトイレに。
1回ですめばいいのに、1時間ごとぐらいにしたくなる。
結局10キロごとに4回ぐらい行った。

さらに、胃腸は強いので今まで気にもしなかったが、胃がもたれる。
ガンガン食べて走るタイプなのに、60キロ過ぎぐらいまであまり食べられなかった。

足の痛みもやってきた。
右足の甲とアーチ部分が痛い。
そして、股関節も。

なんとまあ、こんな早い段階から。
辛い展開になりそうな予感がした。

もちろん、眠気も襲って来た。
眠くなるとスピードが出ない。
40キロ過ぎぐらいから、音楽を聴きはじめ歌いながら走ることで目を覚ました。

あまり調子が出ないので、もうリタイアしてしまおうかと何度も考えた。
このレースを完走するのがいいか、本命レースUTMFのためにリタイアがいいか。
結局、明確な答えは出なかったが、目の前の勝負に勝つことを決めた。
人生と同じで悪いことや悪い状況が発生するのは当たり前。
それをどう乗り越えるか。
100点の状態なんかありえなく、80点ならほぼ完璧。

From sports

それにしても、ロードにはロードの練習が必要だと再認識させられた。
最近はトレイルばかり走り、距離は100キロや50キロを何でも走っている。
だから、ロードは何とかなるとなめていた。
しかし、トレイルの練習ではロードに対応できない。
こんな事実を突きつけられた。

謙虚さを失っていたなと痛感し、これからはどんなものに取り組むときも謙虚にしっかりとした準備をしようと決意した。

レースはなかなかしんどい状況が続いていた。
70キロ手前の大エイドを声、本栖湖は睡魔と時間との戦いだった。
もう、やってられないとも思った。

睡魔が襲って来て、無意識が強くなれば、意識で行動の型で解決するようになることが分かった。
無意識の領域がでかくなる直前に、意識的に音楽を聴いてみたり、歌を歌って目を覚まさせてみたり。
無意識の領域が大きくなる時に、人間は意識をもってそれを是正しようとする能力が自然と働くことはとても面白い反応だった。

そう、そんな状態になるほどしんどかった。
太ももは鉛のように重くなっていた。
何度も道の脇で寝ようかとも思った。

そんな状態ながら、走り続けた。
本栖湖を走り終えたの大エイド。
ここで、多くの心折れ部のメンバーにあった。

みんな、いい顔して一生懸命走っていた。
かっこよかった。
俺だけ情けないことは出来ないと思った。

みんなに会うと、自然にパワーが出て来て、眠気も吹っ飛び、お互いを大きな声で鼓舞し合った。
それから、何人もの心折れ部メンバーとすれ違って、抱き合ったりハイタッチして、お互いを応援した。

From sports

雨が降り始め、体が冷えて来た。
長袖のシャツとウィンドブレーカーを着て、雨対策したけれど、実際はあまり意味がなかった。

雨に濡れながら、心折れ部のヒデさんと一緒に走った。
お互い、かなり疲れ果てた感じだったが、片方が遅れれば片方がひっぱり、その逆もしながら。

この10キロだけ走れば、のこり20キロは時速5キロで歩いても間に合うと話した。
しかし、冷静に考えれば、この状況で歩いてもそんなスピードで歩けない。
重い足を引きずるように走って、やっと時速5キロぐらいだった。
だから、走り続けるしか答えはないのだった。

歩いたり走ったり、ただ繰り返した。
ただただ、湖の近くを走って走って。

From sports

もう、リタイアしたいと思うことが何度もあった。
でも、次のエイドまでは走ろう。
なんとか完走しようという気持と、眠さや体の疲労のせめぎ合いだった。

テンション高めの音楽を聴きながら、自分でカラオケしながら走っていた。
もう、嫌だ。とだだをこねたくなるほど辛かった。

しかし、ただ前に前に進む。
それしか、道がないから前にすすむ。

時計とにらめっこ。
制限時間とにらめっこ。

エイドの食料もダンダン少なくなり、ハンガーノックに気をつけつつ走った。
残り5キロからの上り坂。
全開出たときはここで歩いてしまった。
そこで、今回はその時の自分に勝つためにも走った。
でも、全て走ることは出来ず、歩いてしまった場所が合ったのはとても残念だった。

雨でずぶぬれになりながら、走っていき、最後の登りを終えた。
ついにゴールだ。最後はシャモニ通りを駆け抜ける。
なんだか、UTMBに続いている感じがして、自ずと気持が盛り上がる。

そして、ついに競技場へ。
するとエディさんが「テラマックス、おかえり!」とゴールで待っていてくれた。
他にもカネさんとトモさんも。
みんな、大きな声で応援してくれる。

From sports

帰って来て良かったと思える瞬間だ。
最後は両手を高く揚げてゴールした。

From sports

なんとかゴールで来た。
けれど、今回は一人だったらゴールできなかったと思う。
心折れ部の仲間の存在と応援してくれていた人がゴールさせてくれた。

ふじやま温泉で汗を流して東京に戻った。
やはりロードのウルトラはキツい。
トレイルのウルトラの方がやはり好きかな。

◆今回学んだこと
・仲間の大切さ
 →仲間が同じコースで戦っていることのよる勇気
 →すれ違うと無茶テンション高く、抱き合う
 →お互い、引っ張り合いながら走る。
 →ゴールにいてくれる喜び

◆次回に活かす
・ロードのウルトラにはロードのロング走練習が必要
・謙虚さを忘れず、しっかりした準備で望む。
・裸足系シューズで足の裏を鍛える?
・トレランシューズで走ったが、ロードのウルトラはクッション性の高いランニングシューズがいい
・基本は手ぶらで、制限時間のタイムだけ持った。
・ジェルと音楽プレイヤーだけ持って走るようにした。

◆結果
22ndチャレンジ富士五湖
開催日:2012年04月22日
開催地:山梨県富士吉田市
大会レポ
氏名: 寺町健
ナンバー: 260
種目: 112km男子
タイムリスト この記録は速報(参考記録)です
測定ポイント スプリット ラップ 通過時刻
20k 01:49:02 06:19:02
40k 03:48:06 1:59:04 08:18:06
60k 05:57:46 2:09:40 10:27:46
90k 10:33:53 4:36:07 15:03:53
Finish 13:43:14 3:09:21 18:13:14

最後の年

もちろん知ってはいたけれど、特に意識はしていなかった。

「20代最後の年」

そう、そんな1年がやってきた。
つい先日に言われて意識したこと。

とは言っても、今の時点では20代最後の1年だから何かをするといった目標が特にあるわけじゃないのだけれど。
今まで通り、色々なことに興味を持って、それらにチャレンジしていけたら楽しい1年になると思う。
偶然だけれど、今年はUTMBに参戦するから、これが一大イベントになるのは間違いない。

でも、こういった感じで目の前の1年を楽しんでいるだけでは、少し長い視点が欠如しているとも思う。
10年、20年、50年というスパンで見た時に、今の一年がどんな位置づけなのか。
そういった事も意識しながら、過ごすことができたらなと思う。

ちょうど、今年は1月から日記を書きはじめ、1月1日の日記には今年の抱負を書き残した。
これも結果的に、いい道標になる気がする。

そして、毎年思うれど、周りへの感謝。
年を重ねれば重ねるほど、様々な経験を重ねれば重ねるほど、自分ひとりではなく、周りに支えて育ててもらっているという気がしている。

1人ではできないこと、1人よりも楽しめること、1人では乗り越えられないこと。
そんなことがたくさんある。

そしてなによりも、それらの全てのベースになるこの元気な体。
生んで、育ててくれた両親には一番感謝の気持が強い。

特に、昨年におでんやのおばちゃんの話しを聞いてから、特に自分の誕生日は自分だけのものじゃないと思うようになった。
母親にとって命をかけた最大の記念日」なんだから。

今年も笑って1年を暮らして、来年の今日の日も同じような気持で迎えられたらと思う。

今年もよろしくお願いします。

From Drop Box

CMを見て人生ってたった一回なんだなと思おう。

本田の技術者のCMをyoutubeで見て、こんな風に車を開発する人がいるんだなー、と。

Honda CM 「試す人になろう(研究所)」篇

このコマーシャルを見ながら、自分の人生と鏡のように照らし合わせてみる。
自分を思うと、おれは今さら車の技術者になれないだろうなーと。
まあ、なろうと思えばなれないこともないと思うけれど、基本的にはなれないし、ならない。

まあ、もし車の技術者にはなったとしても、その他にも同時に脳科学者にも、オリンピック選手にも、教師にもといったようにはなれない。
これらのどれかひとつぐらいにはなれるけれど、すべては無理だろう。

これは宇宙飛行士とか総理大臣とか、かけ離れた仕事を想像したときよりも、自動車のエンジニアとか教師とか身近な仕事などの方が、より実感する。
それらの仕事をする人にはなりえないのだと。

そうすると、自分の人生は、これらの世界を知らずに終えて行くものなんだなと痛感する。
自分がなりようもない人生を見た時、知った時、人生ってたった一回何だなと思おう。
自分がとり得なかった選択肢がそこらじゅうにあるんだと。

別に自分の今とか過去の選択を後悔してはいない。
後から考えると、こうしていた方が良かったということもあるが、その時、その時で最大限考えて出した結論を元に生きているのだから、それを後悔しても仕方ない。

ただ純粋に人生って一回なんだと思う。
たった一回なんだ。
大切に生きようと思う。

終わりが先の出来事過ぎて、ついつい忘れてしまいそうな時ほど、1回なんだ意識して。

From イラン

箱根ぐるっと1週トレラン

まずは今年1発目の勝負であるUTMFが残り1ヶ月と迫って来た。
ここらで、50キロ前後のトレランをやっておきたいなということで、奥多摩を調べたら雪がまだある。

どこにしようかなと考えた結果、まだ行ったことのない箱根に。
地図を見ていたら、箱根湯本駅からスタートして、ぐるっと一周すれば50キロ&8時間か9時間で終わりそう。
箱根湯本駅はコインロッカーもあるし、駅近くに日帰り温泉もあるし、好条件。
新宿から小田急で1本で行けるのもなかなか好都合。

ということで、朝の5時30分ぐらいに起きて出発。
最近は夜明けが早くなって来たなーと思う。
自然に5時過ぎには目が覚めているから。

そして、6時ぐらいの電車に乗り、8時30分過ぎに箱根湯本駅に到着。
朝早い時間はロマンスカーがないのか、検索結果にでてこなかった。

まあ、いつも通り行きは電車で寝たり、目を覚まして景色を見てればすぐにつく。
箱根湯本は観光地だけあって、お客さんが多い。
そして、真剣に山を走ろうと言う人は駅でちょっと浮いてしまう(笑

From sports

改札を出た所にコインロッカーがあったので、着替えなどを置いてさて9時15分に出発。
箱根湯本駅の裏手から、おもちゃミュージアム、フォレスとアドベンチャー、ひめしゃらの湯をかすめてトレイルへと入る。
最初からなかなか急なアスファルトで、目が覚める。

From sports

箱根だから整備されたトレイルかと思ったら、けっこう荒れたトレイルを登って塔ノ峰に9時50分に到着。
けっこう気合いの入った登りが続き、箱根は意外とハードな気配が。
ほとんど人はいなかったが、外国人のハイカーさんがちらほらいた。

From sports

明星ケ岳へと向かう。
10時40分に明星ケ岳に到着。
ここを越えると、笹の草原地帯のようなトレイル。
以前、伊豆山稜線道へ走りに行ったが、そこと似た感じの景色。
気持よく、トレイルを走ると、たまに景色のいい場所も。
とはいっても、今日はほとんど曇りで眺めがいいって訳ではなかった。

From sports
From sports

崖崩れなのか、赤土がむき出しの場所があって、富士山の山頂付近のような気さえした。
11時20分に明神ケ岳到着。
ハイカーの人がランチをしていた。
左手には大湧谷が見える。
煙がもくもくしているので、すぐに分かるのだ。

From sports
From sports

その後も、気持のよい草原のようなトレイルを小刻みなアップダウンを楽しみながら走る。
最初はハードなコースかと思ったけど、そうでもない楽しめるコースだった。
青空が見えるようになり、気温も上昇。
汗もダラダラ。

From sports

でも、しばらくしてどんよりした天気に戻ってしまった。
金時山には12時35分に到着。
水を500ml買い、ガブ飲み。

From sports

すると、頂上にトレイルランナーがいると思ったら、女子のトップ選手である小川さん。
おお、こんな所でと言う感じで、話していたら、同じく箱根湯本駅からぐるっと芦ノ湖を回って、湯本に戻るようだった。
また、どこかですれ違いそうですねーと話しながら、金時山を後にした。

それにしても、金時山の頂上はすごい人の数だった。
みんなどこから登って来ているのだろうか?

From sports

そうそう、金時山の周辺以外はほとんど人がいないので、1人カラオケトレランをしていた。
やっぱり、気持のよい山を歌いながら走るのは爽快だ。

13時に長尾山を経由して、13時20分に丸岳へ。
しばらくすると、芦ノ湖が見えて来た。
ついに、ここまでやって来れた。
いやー、箱根をぐるっと1周は長いなーと実感。
13時30分に長尾峠。

From sports
From sports

いったん車道に出て、耕牧舎跡へ行こうとしたのに間違ってトンネルを抜けてしまった。
すると、静岡県御殿場市、かつ箱根スカイライン。
個人的には芦ノ湖の湖畔を走りたかったので、こっちじゃない。
トンネルを戻り、下るトレイルの入り口がすぐ近くにあった。

どんどん降りて行き、ゴルフ場の脇に。
ここからしばらくフラットな道が続く。
フラットな部分はついつい歩きたくなってしまうが、来週の富士五湖ウルトラの練習と思って走ることにした。

深良水門に14時25分。
芦ノ湖のすぐ脇の林道と登山道を走る。
アップダウンはほぼなく、とても走りやすいが、湖の眺めが言い訳ではなかった。残念。

From sports

湖畔のトレイルを抜けて、住宅街へ。
少し行くと、箱根駅伝のスタート地点。
5年ぐらい前に、友達と1人箱根駅伝をやった。
その時は箱根から東京で、駅伝の箱根側のゴール&スタート地点から始めたので、懐かしかった。
この辺りに15時45分。

From sports

関所があるすぐ近くの民家の脇から再びトレイルに。
屏風山へと続く道だ。しかし、ここがとんでもなく急な登りだった。
ガツンと足の筋肉に負担がきて、なまっていた筋肉に喝を入れられた感じ。
16時20分に屏風山に到着。

From sports

甘酒茶屋に16時35分。
この辺りから、ロードと旧街道を行ったり来たり。
旧街道の方がいいのだが、石畳でその石が苔むしているので滑りやすい。

From sports
From sports

そして、畑宿に16時55分に到着。
ここは実はとても思い出深い場所。
大学の時に東京の日暮里に住んでいて、そこから歩いて実家の岐阜を目指した。
その時、三日目の夜に箱根に着き野宿した場所がここの畑宿。
まさに、野宿したベンチが今も健在だった。
11月でとんでもなく寒かったなーと回顧した。

From sports
From sports

この辺りまでくると箱根湯本が近づいてくる。
ロードが大半になるが、ゆっくりしたペースで走り続ける。
17時45分に箱根湯本駅に戻って来た。

From sports

なかなか変化にとんだトレイルで、楽しむことができた。
また、時間のある時に遊びにきたい。
せっかくなら、箱根の宿に泊まるのもありなきがした。

スケジュール
2012年4月15日
天気:曇り
距離:50キロぐらい
箱根湯本駅スタート:9時15分
金時山:12時35分
箱根湯本駅:17時55分
合計:8時間40分ぐらい

◆持ち物
持ち物は着替えと替えの靴、タオル、地図、水、食料、コンパス、ヘッドライト、ポイズンリムーバー、時計、帽子、カメラ。
トレランバッグを入れる大きなビニール袋とポケッタブルバッグ。
財布、携帯電話、携帯電話の充電器。
財布と携帯電話を入れるビニル袋

今回は水を800mlぐらい飲んだ。(涼しかったし、飲んだ量は少ないと思う)
それ以外で、金時山の頂上の小屋で水500mlと箱根駅伝ミュージアムの自販機でコーヒー280ml、オレンジジュース280mlを買った。
あんぱん6個
おにぎり2個
クッキー数枚
アミノバイタルジェル1個
カロリーメイトみたいな奴2本

あとは、ハイドレのスポーツドリンクを800mlぐらい飲んだ。

雪の金峰山と温泉でのこと

4月になる前にということで、3月31日に金峰山へ。
金峰山は有名だし、東京からも近いがアクセスがイマイチと言うことで、行ったことがなかった。

友達と2人で、いざ金峰山。
この友達はちょっと面白い縁で出会った。
僕のブログを数年前に読んで、山に行き今は山岳会に入って毎週山な日々。
何気に年もほとんど同じ、大学も同じ。
昔はトライアスロンでアイアンマンにも出ていると言うことで、仲良くなった。

From 金峰山20120331

朝の5時に阿佐ヶ谷まで友達が迎えにきてくれて、瑞牆山荘へ。
今回のルートは瑞牆山荘から金峰山の往復。
ただ、天気が悪くなる可能性があったので、無理だったら途中で下山する予定だった。

7時30分ぐらいに駐車場に到着。
しかし、他に車がゼロ。
まあ、雨模様だし夏の時期でもないので、こんなもんかな。

From 金峰山20120331

着替えて、新しく買ったMarmotのゲイター(スパッツ)をつけて出発。
それ以外の装備はおおむね、いつもと同じ冬の山用の道具。

8時25分に富士見平小屋。
この辺りはまだ雪がない。
雨もなんとか降っていない。

From 金峰山20120331

ここからしばらく行くと、地面が凍りはじめた。
完全にツルツルのアイス。
かなり滑るので、アイゼンをつけて歩き出す。
12本のアイゼンがしっかりと氷を噛み、ザクッザクッと音が鳴る。
これだけ、アイゼンが決まると気持よい。

From 金峰山20120331

雨が降り始めるが、樹林帯でそこまで濡れない。
時おり、空高くを轟音と共に突風が吹いた。

From 金峰山20120331

大日小屋を9時10分に通過。
徐々に雨が強くなり、森林限界に近づき雨が叩き付けるようになる。
冬用の防水シェルを着ているので凍みてくることはないが、ヤッケの表面はびっしょり。
地面も氷から雪に変わっていた。

From 金峰山20120331

雨がメガネに付き、水滴で視界が悪くなる。
コンタクトにすれば良かったと後悔。

樹林帯を越えた所で、稜線に入る。
ここからは風をもろに受けることになる。
金峰山は難易度の高い山ではないが、気象条件が悪いとどの山も危険が伴う。

From 金峰山20120331

稜線はかなりの風が吹いていたので、稜線の直前で準備。
ザックカバーが飛びそうだったので、しっかりとザックにとめる。

From 金峰山20120331

顔にアラレのようなヒョウのような雪が叩き付ける。
途中で、バラクラバを取り出してかぶった。
直接、頬に当たらないので痛みは軽減した。
とはいっても、風が止む訳ではない。

From 金峰山20120331

メガネも曇っているので、視界が悪い。
風が強く、煽られる。

稜線なので気をつけなければならない。
時おり、ピッケルを使って 耐風姿勢を取るほど。

From 金峰山20120331

稜線に出て30分ほど。
視界も悪くて景色を楽しめないし、このまま行くのも危険だしということで、友達と判断して下山。
10時45分が今回の一番高い場所。

帰りの方が気が緩んで危険なので、慎重に樹林帯まで降りる。

樹林帯に入ると、まるで風が止んだかのよう。
森と言うのは、すごいんだなと改めて感じた。

そして、後は雨に濡れ続けながら下る。
何気に、ドロドロなトレイルで滑ったりしながら(笑
トレランでもそうだけど、マッドなトレイルは滑るなー。

From 金峰山20120331

さくさくと降り続けて、12時45分に下山。
近くにある増富の湯という日帰り温泉で汗を流す。
いやー、ほんの数時間前は稜線沿いで猛吹雪に苦しめられていたのに、温泉ではのんびり。
たった数時間の間に、これだけの変化があると人間が生きているって不思議な感じがする。

同じ人間がほんの数時間前とは全く違う状況。
でも生きているってことでは一緒。
生きているってつくづく不思議だ。

そして、帰りも
佐々木さんありがとうございました。
次は富士登山競争の練習か夏山テント&トレランしに行きましょう。

◆金峰山で学んだこと

冬の登山靴には靴下2重ぐらいがいい(靴が少し大きいため)
靴ひもも適度に強く締める(靴が少し大きいため)
メガネが曇ると視界悪過ぎて危険、コンタクトの方がいい
バラクラバは強風で顔に当たるあられの痛さ対策にもなる
風が強過ぎて、ザックカバーが飛ばないようにしっかり止める
アイゼンははずれないように、コバにしっかりはめ後ろのワンタッチをとめる

◆スケジュール
3/31
瑞牆山荘→金峰山→瑞牆山荘

◆概要
日付:2012年3月31日
天気:雨、雪
雪:登山道は凍っており、樹林帯を抜けると吹雪

◆ウェア
上着
ファイントラック スキンメッシュ
コンプレッションウェア(ジェイハンナー) 長袖 (汗がすぐに乾くのとフィットしていると保温効果が高い)
速乾性長袖シャツ ロウアルパイン
フリース(コロンビア)
アウトドアリサーチのソフトシェル
タイツ(4DM サーモサポートタイツ)
速乾性パンツ ロウアルパイン
靴下は厚手
登山靴(モンベル アルパインクルーザー3000)
ゲイター(マーモット)
ネックウォーマー
バラクラバ ファイントラック
帽子 耳当て付き ロウアルパイン
コンタクトレンズ
サングラス(クリップサングラス)
うすで手袋 プロモンテ
オーバー手袋 ブラックダイアモンド SOLOIST

◆持ちもの
バックパック60L(マウンテンダックス)
レインカバー(ISUKA)
スパッツ(マーモット)
ホイッスル 
デジカメ LUMIX
時計 BARIGO
水筒 テルモス
カラビナ(手袋をかけたりいくつかあると便利)
ピッケル グリベル
アイゼン (グリベル エアーテック ニューマチック 12本縦走用)
ストック
ヘッドライト40ルーメン(Petzl)
ヘッドライトの予備電池
山の地図(ビニール袋に入れて)
タオル
方位磁石
コンタクトレンズ
ダウンジャケット(LoweAlpine)
オーバーパンツ(風よけ用:コロンビア) 
雨具 モンベル
予備Tシャツ(マウンテンハードウェア)
予備の靴下
予備のパンツ
ウェットティッシュ
トイレットペーパー
ホッカイロ
歯ブラシセット
アルミコップ
コンパクトデジカメ 乾電池の予備も持っていく
デジタル一眼レフ 充電を忘れない
デジタル一眼レフの予備電池
一眼レフの望遠レンズ
眼鏡ケース
サングラス
携帯(ドコモは繋がった)
財布
スイカ
iPod(音楽プレイヤー)
文庫本1冊

◆食料
おにぎり
板チョコ
チョコのお菓子
チョコチップパン(全く食べてない)
カロリーメイト1箱(非常食)
水500ml×2本
暖かい紅茶(テルモスに入れて)

・今回は持っていかなかったけど、場合に寄っては持っていくもの
室内用ズボン(モンベル)
レインウェア(モンベル)
ハイドレーション(モンベル)
Platypus 2.5L
カメラの三脚
レリーズ(星空撮影)
バーナー3600kcal(プリムス) 
コッヘル(snowpeak) 
ガス250(プリムス) 
多機能ナイフ(ビクトリノックス) 
キッチンペーパー 
割り箸
スノーシュー(スノーシュー兼軽アイゼン)(スノーポン Mサイズ:モンベル)