六甲キャノンボールが誕生するという地域の魅力

六甲縦走キャノンボール大会という、ちょっと変わった名前のイベントに参加して来た。

いったい六甲縦走キャノンボール大会とは何なのか?

六甲というから、関西の六甲山エリアで行われるイベントだ。
縦走というからには、山を歩く?走る?イベントだ。
でも、キャノンボールって何だ?
弾丸をイメージさせるから、速さを競ったりする大会なんだろう。
そして、なんだかこの不思議な名前にワクワクする。

そして、なぞの大会は今回が第6回だった。
回を重ねるごとに参加人数が増えていると言う。

まずは、概要を引用するとこんな感じ。

■六甲縦走キャノンボールランとは
須磨から宝塚までの六甲全山縦走路(56km)で繰り広げられる

「いったい誰が一番速いのか?」

を競う
最悪で最強
でもって最高のイベント!
それが「六甲縦走キャノンボールラン」です。

■ルール
ルールはシンプル!
エンジン以外何でもあり!
人力、MTB、馬、ウィングスーツ、グライダー、スケボーなどなど
とにかく宝塚に一番でゴールした者が勝ちなのです。

■種目
ハーフ 56km(須磨~宝塚)
レギュラー 112km(須磨~宝塚の往復)
キャンプ 1泊2日(摩耶山泊)

今回参加してみて、トレラン自体がとっても楽しかったのもあるけれど、六甲キャノンボールが誕生するという、この地域に魅力を感じた。
あんなにも楽しいイベントを、仲間同士で思いつき、企画して実行して、なんといっても継続して行っていることが興味深かった。

大会といっても、営利目的で企業が実施するわけではないので、細かなルールや資料はない。
一方で、本当に好きな人たちが運営しているという感じが伝わってくる。
例えば、ゼッケンのナンバーは参加者にまつわる数字だったりとか。
俺の場合は24日生まれだから、24番だった。

運営者も参加者もみんなが同じ目線で楽しめる、そんな地域の祭りのような感じ。
東京近郊や地元の岐阜なんかでも企画してやったら、面白いんだろうなと思う。

From sports

そこで、誕生した背景を想像してみた。
勝手な妄想が多いので、実際がどうかは分からない。

◆人
・適度な人口
 →東京のように多すぎると、最初から大人数になり破綻。しかし、人が少な過ぎても協力者が見つからない。
・ユーモアのあるトレラン好きが集まる拠点
 →環境があっても、面白そうと思い、実行する人がいないと始まらない。
 →みんなが集まる飲食店などがベースになって、そこを拠点として企画される
・情報発信のハブになる人がいる
 →仲間内だけよりも、ちょっと広がるとイベントは盛り上がる。トレラン界でちょっとメジャーな人がいるとじわじわ広まっていく。

◆環境
・山が近い
 →近くに山があると、すぐに走りに行ける。人も来やすい。風呂や打ち上げの飲み屋も便利。
・トレイルの距離がとれる
 →20キロや30キロの短い距離でやっても盛り上がらない。オーバーナイトなど出来る100キロ前後は欲しい。
 →しかし、その半分ぐらいのエントリーコースもあると裾野が広がる。
・スタートとゴール地点が同じトレイル
 →荷物の輸送などが難しいため、同じ場所に帰ってくるのがベター
・それなりにメジャーで道標があるが、人が多すぎない
 →レースのためにコースのナビゲーションを用意できないので、もともと道標があるとよい。しかし、高尾山みたいに人が多すぎると走れない。

◆スタンス
・楽しみたいのであって、商売ではないというスタンス 
 →イベントを主催する側も、まずは自分が楽しみたいと言うスタンスで運営している。
・なんだかバカっぽくて、詳細は分からないけれど気になる存在
 →ちょっとバカっぽくて、ネタっぽくて、細かいことは分からないけれど何だか面白そうというしかけ。
 →名前のキャノンボールだったり、動力を使わなければなんでもOKだったり、鬼ごっこをするというコンセプトだったり。
・大会だけど、個人のご自由で
 →大会なんだけれど、厳密なルールがある訳でもないので、人に迷惑をかけない範囲で、自己責任で自由に楽しんでというスタンス。
 →だから、いろいろな楽しみ方がある。タイムを狙ってもいいし、友達と一緒に走っても、2,3日かけてもOK。

こういったイベントが自然と生まれてくる地域は魅力的だし、活気のある証拠だと思う。

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