冬の硫黄岳から天狗岳縦走

硫黄岳から天狗岳を縦走しようとしたけど、前回は天狗岳だけで帰って来た。

ファーストペンギンの意味を感じて(雪の天狗岳登山)

そこで、2011年の年末というかクリスマス3連休に行くことに。
いつものように電車とバスを乗り継いで、美濃戸口まで。11時20分頃から雪のない林道をてくてくと歩く。

From 硫黄岳から天狗岳

ちらほら雪があるが、今シーズンは少なそうな感じ。赤岳山荘を越えてから、ちらほら雪がでてきた。そして、北沢を進んで行く。天気も良く気持がいい。フリースを着ていると汗が出てくる。でも、青い空が見えるだけで気分がいい。

From 硫黄岳から天狗岳

そして、3連休ということもあって、登山者もけっこうたくさん。それにしても、真っ青な空に驚く。木々が減り、山が見え始める。しかし、雪は少ないらしく、まっ白な山ではなく、まだら模様の部分が多かった。てくてく歩いて14時ぐらいに赤岳鉱泉に到着。いつものようにアイスクライミングの練習風景が目に入ってくる。カラフルなテントの数々も。

From 硫黄岳から天狗岳

俺はのんびりと小屋に泊まるので、さらに飯付き。受付を済ませて部屋へと案内してもらう。ストーブの横の場所をゲット。さらに、そんなに混んでいなくて、十分なスペースを確保して寝ることができた。

From 硫黄岳から天狗岳
From 硫黄岳から天狗岳

まだ、時間が早いので中山尾根展望台まで、散歩に。ここは眺めが非常にいいらしいので、楽しみに行った。赤岳や大同心などがバッチリ見えた。360度ぐるっと美しい山。そして、静かでヒンヤリとした空気。青い空。ただただ、山々を眺めていた。しばらくしてから、iPodを取り出し、音楽を聞きながら山を楽しんだ。とっても、ゆったりとした流れで幸せな時間。

From 硫黄岳から天狗岳
From 硫黄岳から天狗岳

暗くなる前に、降りて赤岳鉱泉へ。そして、夕日に染まる山並みを見上げる。素晴らしい天気に恵まれて、本当に幸せだ。そして、夕食をいただく。赤岳鉱泉の夕食はいつも豪華だ。ここは山の上かと疑うほど豪華なのだ。脂ののった大きなホッケに鍋。普段よりも明らかに豪華な夕食。そして、クリスマスということで、ロールケーキが出された。

From 硫黄岳から天狗岳
From 硫黄岳から天狗岳

夜、外に出てみると昼とは違ったキリッとした冷たさ。そして、空には満天の星空。寒さを忘れて空を見上げる。でも寒いのとスリッパなんで雪がしみる。うー、寒い。

From 硫黄岳から天狗岳

ぐっすり寝て起きたら、朝食をとり温かいお茶をテルモスに入れて、7時50分に出発。最初からアイゼンをつけて歩きはじめたが、入らないぐらいの雪の量。でも、取り外すのもメンドクサイし、高度を上げれば雪がつもっているのでそのまま進む。今日も本当に天気が良く快晴。コンタクトにサングラス。裸眼だったら目がやられちまうぐらいのピーカンな空。

From 硫黄岳から天狗岳

硫黄岳へ登り詰める。ここはさすがに風が強かった。でも、雪はそんなに多くなく無積雪期と同じぐらいのコースタイムで登る。9時30分にピーク。頂上からはぐるっと一周最高の眺望。かっこいい山ばかりだな。そして、ぞっとするほど切れ落ちた噴火口。すっごいスケールだ。まるで、ギニア高地のテーブルマウンテンを想像させる。天気のよいうちに先へ進もうと、天狗岳へと向けて出発。

From 硫黄岳から天狗岳
From 硫黄岳から天狗岳
From 硫黄岳から天狗岳

10時10分過ぎに夏沢峠。ここを過ぎてから、じょじょに雲が多くなって来た。さらに縦走する人は意外と少ないようだった。11時に根石岳を通過。天狗岳はすぐ。11時30分に東天狗岳のピーク。ここは昨シーズンも来て、雪がすごくて折り返した場所。今回は時間もあったので、西天狗岳にも足を伸ばすことに。

From 硫黄岳から天狗岳

12時に西天狗岳山頂。ショートカットして行こうとしたが、行けなくなってしまったので戻って東天狗岳経由で黒百合ヒュッテを目指す。14時に黒百合ヒュッテ到着。お茶を飲みながらゆっくりと本を読む。ほっとするひと時。

From 硫黄岳から天狗岳

夕食はチキン。さすがクリスマス。さらに手作りケーキ。小屋には多くの人がいた。団体客も多くて、ちとうるさい。クリスマスだし、みんな盛り上がっている感じ。この時期に1人で来てしまうと、盛り上がる相手もいないし、手作りケーキなんかを山で出されて、むなしいなと感じた。まあ、何よりうるさいのが一番一番嫌だった。IPodを聞きながら、本を読んで1人の時間を過ごした。

From 硫黄岳から天狗岳
From 硫黄岳から天狗岳
From 硫黄岳から天狗岳

この日も布団は1人1枚で平和だった。ぐっすり寝て、朝食もしっかりと食べて7時に出発。今日は渋の湯に下山するだけの楽なスケジュール。そのまま降りる登山客は少ないのか、まだトレースはなく、完全に新雪の上を歩いて行った。誰も俺の前を歩いていなかった。自分の足あとが最初の一歩だった。

From 硫黄岳から天狗岳

下るだけで楽なので、鼻歌を歌いながら楽しく降りて行った。人の手が入っていない自然の中を満喫して、とても清々しい気持になった。すると、登ってくる人がいた。上からと下から、トレースが1本繋がった瞬間だった。

From 硫黄岳から天狗岳

あっという間に渋の湯に下山。なんと8時30分。なんか、こんなに早く帰るのは勿体ない気がしたけれど、8時46分のバスで茅野駅まで行って、東京に昼過ぎに帰った。

◆行き
阿佐ヶ谷駅 JR中央線 各停 東西線経由三鷹行 7:53 – 8:03 三鷹駅 特別快速 高尾行 8:05 – 8:27 八王子駅JR中央線特急 2,290円 特急 スーパーあずさ5号 松本行 8:33 – 10:06 茅野駅(長野)

バス:茅野駅→美濃戸口 10:25→11:03 900円

◆帰り
渋の湯→茅野駅 08:46→09:43  1100円

◆スケジュール
12/23
美濃戸口→赤岳鉱泉(小屋泊1泊2食)
12/24
硫黄岳→天狗岳→黒百合ヒュッテ(小屋泊1泊2食)
12/25
黒百合ヒュッテ→渋の湯

◆コスト
阿佐ヶ谷から茅野駅 5500円×2(往復)
宿泊1泊2食9000円×2日
バス往復2000円

◆概要
日付:2012年12月23日~25日
天気:晴れ、曇り、雪
雪:積雪量は少なく、ラッセルなどはなし
宿泊:赤岳鉱泉、黒百合ヒュッテ 1泊2食付き
登山計画書:長野県警にメール

◆新しく購入
ゲイター(スパッツ)破れてしまったので、厚手の生地のやつを購入する

◆ウェア
上着
ファイントラック スキンメッシュ
コンプレッションウェア(ジェイハンナー) 長袖 (汗がすぐに乾くのとフィットしていると保温効果が高い)
速乾性長袖シャツ ロウアルパイン
フリース(コロンビア)
アウトドアリサーチのソフトシェル

タイツ(4DM サーモサポートタイツ)
速乾性パンツ ロウアルパイン
靴下は厚手
登山靴(モンベル アルパインクルーザー3000)

ネックウォーマー
バラクラバ ファイントラック
帽子 耳当て付き ロウアルパイン
コンタクトレンズ
サングラス(クリップサングラス)

うすで手袋 プロモンテ
オーバー手袋 ブラックダイアモンド SOLOIST

◆持ちもの
バックパック60L(マウンテンダックス)
レインカバー(ISUKA)
スパッツ(登山靴とズボンの裾から雪が入るのを防ぐため)(MIZUNO)
ホイッスル 
デジカメ LUMIX
時計 BARIGO
水筒 テルモス
カラビナ(手袋をかけたりいくつかあると便利)
ピッケル グリベル
アイゼン (グリベル エアーテック ニューマチック 12本縦走用)
ストック
ヘッドライト40ルーメン(Petzl)
ヘッドライトの予備電池
山の地図(ビニール袋に入れて)
タオル
方位磁石
コンタクトレンズ
ダウンジャケット(LoweAlpine)
オーバーパンツ(風よけ用:コロンビア) 
雨具 モンベル
予備Tシャツ(マウンテンハードウェア)
予備の靴下
予備のパンツ
ウェットティッシュ
トイレットペーパー
ホッカイロ
歯ブラシセット
アルミコップ
コンパクトデジカメ 乾電池の予備も持っていく
デジタル一眼レフ 充電を忘れない
デジタル一眼レフの予備電池
一眼レフの望遠レンズ
眼鏡ケース
クリップサングラス
携帯(ドコモは繋がった)
財布
スイカ
iPod(音楽プレイヤー)
文庫本1冊

◆食料(黒百合ヒュッテで夕食、朝食をとったので食料は少なめ)
おにぎり5個(2つ余った)
板チョコ
チョコのお菓子
チョコチップパン(全く食べてない)
クロワッサン
カロリーメイト1箱(非常食)
スポーツドリンク500m
水500ml×2本
暖かい紅茶(テルモスに入れて。小屋ではお茶を200円で購入)

・今回は持っていかなかったけど、場合に寄っては持っていくもの
室内用ズボン(モンベル)
レインウェア(モンベル)
ハイドレーション(モンベル)
Platypus 2.5L
カメラの三脚
レリーズ(星空撮影)
バーナー3600kcal(プリムス) 
コッヘル(snowpeak) 
ガス250(プリムス) 
多機能ナイフ(ビクトリノックス) 
キッチンペーパー 
割り箸
スノーシュー(スノーシュー兼軽アイゼン)(スノーポン Mサイズ:モンベル)

2 thoughts on “冬の硫黄岳から天狗岳縦走

  1. teraちゃん、こんばんは。

    お疲れさまー。
    1月間近の割には、たしかに雪が少なめかも。
    いまはもう雪だらけだろうけどね。
    やっぱり団体はうるさいよね。
    いつも団体を連れて行っているぼくも反省しないと。
    こんどはベテランと一緒に赤岳や横岳を歩くと、
    そこそこに緊張感もあって面白いと思うよ。

  2. momomoさん

    今はかなりつもってそうですね。
    2,3年前に赤岳に行きましたが、頂上は凍ってツルツルでした。
    いろいろな山があるので、時間を作って行きたいと思っています。

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