流れ着いた島にさいなら

前回までの旅日記はコチラ「下甑島探検隊。出動!」

島に渡る前の段階で甑島に関して知っていたことは、トシドンという年末の祭りと長目の浜。トシドンは南西諸島の仮面神の祭りを調べている際に知った。一方で長目の浜は飛行機の機内誌で紹介されていたのがきっかけだった。

さて、今日は里の集落を自転車で回るということしか決まっていない。長目の浜に行くことは決めていたが、昨夜夕食を食べながらチャリダーの話しを聞いたら、相当急な坂道らしく普通の自転車だったら辛いよと聞いていた。でも、とりあえず行ってみよ。だいたいいつもこんな感じ。

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島の集落

観光案内所で自転車を借りる。素敵なことに無料。自転車に乗って武家屋敷跡の道を進む。ふむふむ、下甑島の手打集落と似ているなと思いながら、亀城跡へ。これで集落の中はほぼ見て回ったことになるほどの島。さて、長目の浜へ行くとするか。道が分からなかったので、おっちゃんに聞いて、さあ出発。集落を抜けタダひたすら自転車をこぐ。透き通る海を眺めながら、びゅーん。噂通りの坂道。ただただ長い坂道を、血相を変えて登って行く。ぐぐっ。スピードは遅くなり、ついにペダルがこげなくなり、地に足がついた。さあ、押して登るか。登りきったところで、細く長い池が目に入った。長目の浜は入江がせき止められて池となったらしい。海に接して細長く池が出来るなんて珍しい。

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長目の浜

さて、またアップダウンを繰り返し集落まで戻る。腹が減ったので、飯を食べる。昼から何処へ行こうと考えても選択肢はたいしてない。市の裏海水浴場へ行ってみることに。こちらも坂道だ。かなり太腿のトレーニングになったかな。海水浴場といっても人は1組しかいなかった。それも泳いでいる訳ではなく、浜にいるだけ。せっかくここまで来たから、海へ入ろう。服を脱ぎ海へ入ったが、冷たい。うう。厳しい。さらに、海の中がサンゴや魚で溢れているという訳でもないので、今日は辞めにしておこう。

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それから、また集落へ得る。やっぱり里の集落で一番好きなのは宿の裏にある浜だ。ということで、またここでぼーとすることに。本当にゆったりできて、物思いに耽るには最高な場所だ。夕日を眺め、近所のおじいさんと孫が海で遊ぶ姿を眺めていた。暗くなり、宿に戻って食事。元気なおかみさんと話しながら、食べていたらご夫婦がやってきた。この年配のご夫婦と話しながら食事。元気なおじちゃんと楽しく話した。奥さんの母親か誰かが甑島出身らしく来たのだとか。どうやら京都でそこそこ大きい会社を経営しているらしく、セルシオに乗った豪快なおっちゃんだった。おっちゃんに気に入られ、高そうな日本酒を頂きながら盛り上がった。

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浜辺にて

翌朝、ついに甑島を離れる。フェリーに乗り込み串木野を目指す。シルバーウィークの最終日ということで島に帰省していた人が帰るタイミングと重なり、見送りの人で溢れかえっていた。一人一人の別れの時を横目で見ると、それぞれの背景があることがしみじみと感じられじーんと胸にしみた。

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島を離れる

フェリーに乗るといつもデッキに出て、海を眺めているのだが今回も海を眺めていた。大きなフェリーで海を眺めていることが本当に好きで落ち着く。何処までも続く海を眺めていると、この地球の有り様をそのまま感じられる気がする。串木野から鹿児島へ移動。帰りは電車で帰ったらすぐ着いた。そして桜島に行くことに。3年ぐらい前にも桜島には行ったが、車で回っただけだったので今回は自転車で回ることに。桜島へ渡る船はなんと24時間運行。驚きだ。さらに150円。電車の初乗り並みだ。

島について自転車を借りて、島を巡る。ちょうどこの日は噴火をしていて、噴煙がのぼっていた。やっぱりこの島は砂っぽかった。そんな島を回り終え、市内へ。夜はゴールデンウィークにトカラ列島の子宝島で出会った親子と再会。屋久島に旅に出かけていて帰りのタイミングがちょうどあったのだ。一緒に夕食を食べながら、旅の話しを楽しくした。こうして再会できる旅仲間がいることは幸せな存在だ。さて、今回の旅も終わり。ゆっくり寝て、明日の始発の飛行機で東京へ。

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