日別アーカイブ: 2009/10/20 火曜日

紅葉の安達太良山を歩く

紅葉を見に行こうと、安達太良山(福島)へ。今年の夏に鳳凰山へ行ったり冬には雲取山に登った友達と一緒だ。先週はハセツネで山を走ったが、今週はゆっくりと紅葉を楽しみに。山に紅葉を見に行くのは2年前の赤岳以来だから、かなり久しぶりで楽しみにしていた。ちょうど紅葉の盛りだといいなと願いながら福島へと向かった。


登山口


輝く葉

今回はいつもと異なり車で向かう。いつもは電車とバスを乗り継いで行くことが多いが、高速道路が1,000円ということもあり、友達が車で行こうと誘ってくれた。土曜から日曜に日付が変わるころ、友達が家まで車で迎えにきてくれた。阿佐ヶ谷から向かうのは福島。仕事の話し、ハセツネの話し、シルバーウィークに友達が9日間の北アルプス縦走をした話しなどなど近況を話しながら、福島を目指した。ETCだと高速道路は1,000円とニュースでは知っていたが、実際に「料金は1,000円です」というETCのデジタル音声を聞くと、おお、本当だと改めてその安さに驚いた。


地面に落ちた葉

コンビニで朝食と昼食用としてお茶とおにぎり、弁当を購入。車に乗っているときは雨がパラパラ降ってきたが、到着してみると満点の星空で明日の天気にも期待がもてた。そして、4時30分頃、安達太良山奥岳登山口駐車場に到着し、睡眠。夜はちょっと寒かったが車の中で熟睡できた。一度6時に目を覚まし、再び寝た。そして7時に起き、朝食。それから登山開始。


大きな一枚岩?


鮮やかな木の実

登り始めると落ち葉が地面に積もっていたので、すでに上は紅葉が終わってしまっているだろうと話していた。しかし、上に行くと低いところよりも紅葉の色合いが鮮やかだった。普通は上の方が寒いので紅葉が早く終わっているはずなのに、逆転現象が起きていた。なぜだかは分からなかったが、結果的に紅葉を存分に味わうことが出来た。

登山道は馬車道という名前だけあって、馬車が通った道のようで非常に歩きやすくハイキング気分で登ることが出来たし、霧が出たかと思ったが、上に登って行くと雲ひとつない青空になりラッキー。色とりどりの紅葉が青い空に非常に映えて美しかった。ちょうど良い時期に安達太良山に来ることが出来て、とてもルンルン気分に。目の前の紅葉は鮮やかで、遠くに見える山肌の紅葉は絵の具を落としたように色とりどりで、様々なタイプの紅葉を楽しむことができた。頂上付近にはすすきもはえていて、紅葉の中ですすきがキラキラと光っていた。


青空と岩


噴火口

頂上に着くと火山で出来た大きな噴火口があった。この噴火口には圧倒された。山が大きくえぐり取られていた。そして、その周辺は硫黄の匂いが漂っていた。いったん鉄山へ行き、頂上から噴火口や紅葉の風景を眺めながら軽く食事をしていると、安達太良山に人影が増えている。いつの間にこんなに人が!と驚くほど人で溢れていた。ロープウェイもあるので、それに乗ってきている人が大量にいるようだった。鉄山から安達太良山へ歩を進め、安達太良山の頂上を制覇すると、あまりにも人が多すぎたので下山することにした。


1年中で一番 鮮やかな山

それにしてもコンビニに行くような服装で来ている人がいたり、「頂上に自販機ないの?」と言っている若い女の子がいて驚いた。都会で生活していると、自然を人間が支配しコントロールしていると勘違いして育ってしまうのだろうと、それが当たり前で疑問にも思わずに日々の生活を営んでいるのだろう。そんな人々を生み出す都市社会のあり方に疑問と憤りのような感情を覚えた。それにしても、そういう人がたくさん育つ日本の教育というか社会は非常におかしな状態だなとつくづく問題に感じた。


紅葉全景


山肌の紅葉

そんなことを感じ、友達と話しながら下山した。帰りは温泉に入りさっぱりした後、うどんを食べて帰路についた。3時15分頃に安達太良山の麓にある岳温泉街を出発した。帰りは渋滞に巻き込まれながらもミスチルのCDを聞き、懐かしいねと昔のことなんかを話しながら、とんでもない大声で合唱しながら東京に戻った。想像以上に紅葉を楽しんだ安達太良山の山歩きになった。季節を感じて、その時にしか味わえない山に出会えるのはとても楽しいことだ。

2009/10/18


帰りに食べたうどん

紅葉の安達太良山登山概要
2009/10/17-18
安達太良山(福島)

アクセス:レンタカー
持ち物:バックパック
    雨具
    登山靴
    水
    おにぎり
    行動食
    ヘッドライト
    カメラ
    交換レンズ
    地図
    
※車で行くときは
    ガム
    CD

※帰りに温泉
    タオル
    石けん
    着替えの服
    着替えの下着
    歯ブラシ