月別アーカイブ: 2009年8月

中央アルプス(木曽駒ヶ岳~宝剣岳~檜尾岳~熊沢岳~東川岳)

山に行きたいと以前から思っていた。

たいして山に登ったことはないのだが、遡れば大学時代の親友二人と富士山に登ろうと話したのがきっかけだった。そのために三頭山と雲取山に登り、富士山に行った。その時に、山の楽しさを少しばかり知った。それからも誘われて紅葉の赤岳に行ったり、谷川岳に行ったり、奥多摩の山に登ったりはしていた。

しかし、高山に一人で行くことはなかった。やはり旅と一緒で一人だと自分の好きなところに自分のペースで行けるのが良い。ある程度の高さの山に登って、一人でテントでのんびりして、自然に囲まれながら夕日や星空や日の出を見たい。そんな思いが強くなり、夏しか行けないということで難易度の低い山をチョイスして行くことにした。

選んだ条件はこんな感じ。

・朝ゆっくり起きて行ける山
・初日の夜も山の頂上付近でテントで泊まりたい
・夏のシーズンでも比較的人が少ない
・できるだけ高額になるタクシーを使わなくていいルート

何ともずうずうしい条件だが、木曽駒ヶ岳~宝剣岳~檜尾岳~熊沢岳~東川岳~空木岳という登山とした。木曽駒ヶ岳はロープウェイがあるので、頂上までは1時間強で登れる。朝ゆっくり起きて、新宿からバスに乗り、ロープウェイという楽なルート。ロープウェイの終点である千畳敷から頂上山荘テント場まではコースタイムで1時間30分程度という、条件にかなった山だ。

《1日目》
9時30分新宿西口バスターミナル発の高速バスで駒ケ根市(駒ヶ根駅)を目指す。13時50分ぐらいに駒ヶ根市バスターミナルに到着し、急いで駒ヶ根駅まで3分。2時のバスになんとか間に合った。バスに乗って山道を50分ほどでロープウェイ乗り場であるしびら平駅に。時間も遅かったので待ち時間は20分程度ですんだ。午前中とかだと1時間30分とか待つようだ。千畳敷駅には15時30分ぐらいに到着。さて、木曽駒ヶ岳の頂上山荘テント場を目指す。千畳敷付近のきれいな景色を眺めながら登る。この辺りは観光客も多いので、急ぎ足で通り抜ける。すると、すぐに人は少なくなくなった。と同時に少しガスってきた。あー、雨が降る前にテントを張りたいと思いながら登る。宝剣山荘があり、1時間ほどで頂上山荘テント場に到着。16時30分に頂上山荘でテント設営の受付をして、早速テントを張る。

テントを張り終えると雨がパラパラ。おお、助かった。雨は降ったり止んだり。雷が聞こえたり。仕方なくテントの中で中華丼を食べる。お腹も満たされて、眠りにつく。とは言っても、星空を眺めたいので、夜8時頃にごそごそ起きると雨はやんでおり、遠くで雷の稲妻が見えた。稲妻を見るのは久しぶりだ。この強い発光は力強く美しい。そして、テントの入り口から空を見上げると星空が広がっていた。おお、見えるじゃん。明日は雨は降らなさそうだ。しばらく星空を見上げてから寝ることにした。


さあ、登るまえにお参り


千畳敷付近


稲妻


星空

《2日目》
5時前に起きる。東の空が明るい。皆テントから出て東の空を眺めている。満足いく日の出は見れなかったが、一日が始まることを実感して、朝食をとりテントを片付ける。さあ、出発だ。まずは、荷物をおいたまま木曽駒ヶ岳の頂上へ行く。頂上からの眺めを味わい、テント場へ。そして荷物を片付けて、さあ、本当の出発だ。まずは宝剣岳へ。鎖場や岩場などがある。なかなかの難所。荷物が重いので慎重に登る。それから極楽平へ。その名の通り歩きやすい極楽のような場所だ。とはいえ、20キロ近い荷物は体にずしりとのしかかる。檜尾岳と熊沢岳を越える。熊沢岳も岩場が続き、両手両足を使って岩にしがみつきよじ上る。落ちたら危険だ。慎重にしっかりと岩を掴みながら登る。なかなか疲れる。とは言ってもマイペースで登れるのはありがたいし、人が多すぎることないがちょくちょくいるので気楽だ。東川岳を越えて木曽殿山荘に。空木岳を越えようかと思ったが、疲れていたので、今日は木曽殿山荘に宿泊することにした。荷物をおろしほっとする。そして歩いて数分のところに「義仲の力水」と呼ばれる水場があるので、水を組みに行く。ついでに顔を洗い、足も洗った。本当にすっきりして気持がいい。

その後、山荘で夕食をとり就寝。しかし、夜中に大雨と風。風が非常に強く山荘が揺れるほど。嵐の夜。明日のことを思うと嫌な気分になった。


日の出を眺める人々


木曽駒ヶ岳の頂上から東の空を眺める


木曽駒ヶ岳の頂上からテント場を眺める


宝剣岳 頂上

《3日目》
朝起きても雨は降っていた。時おり突風も吹いた。伊奈川ダムに抜けるエスケープルートを行くことに決めた。このルートは樹林帯で雨や風の影響が非常に少ないので安心だが、下山する場所がちょっと不便だったりもするが、安全第一だ。出発の5時30分ぐらいになると雨も風も収まり始めた。山荘に泊まっている人はもう少し様子を見て空木岳へ登ろうとしている人が多かったが、自分の中でエスケープすることを決めていたので、空木岳には登らず5時30分にエスケープルートで出発した。このルートはひっそりとした樹林帯で、苔などが非常に美しかった。おんぼろの橋を渡ったり、ちょっと転んだりしながら、うさぎ平に到着。もうここからは舗装された砂利道なので安心してゆっくり歩けば良い。ただ、面白みがなく足が重くなる。10時20分に伊奈川ダムに到着。この時は雨が上がっていたので、伊奈川ダムの管理所の方にタクシーを呼んでもらい、服を着替える。すると足を痛めた方が車で降りてきた。3人のパーティーらしいが、足を痛めたので上から車で降りてきたらしい。俺をあわせてちょうど4人だ。タクシーが安くなる。ということで割り勘。温泉に行こうと誘われ恋路の湯へ。温泉に入った後はビールで乾杯。それからタクシーで野尻駅へ。電車の時間を間違えると言う痛恨のミス。野尻湖駅の無人駅舎で再度宴会が始まる。東京の山の会のメンバーらしく、一緒に電車に乗って帰った。

初めての一人縦走。嵐によるエスケープやそれのおかげで山の会の人に出会って宴会といろいろあって楽しかった。次はもっと景色が楽しみたいなー。


おんぼろ吊り橋


伊奈川ダム

中央アルプス縦走
日時:2009年8月8,9,10日 (2泊3日)

◆計画

アクセス:行き:新宿~京王バスor伊那バス(3時間30分 3,650円 始発6時50分)~JR飯田線駒ヶ根駅~中央アルプス観光バスor伊那バス(50分1,000円)~しびら平駅~駒ヶ岳ロープウェイ(8分 1,180円)千畳敷駅
     帰り:駒ヶ池バス停~中央アルプス観光バスor伊那バス(10分410円)~JR飯田線駒ヶ根駅~京王バスor伊那バス(3時間30分 3,650円 最終19時)~新宿

ルート:1日目:千畳敷~~乗越浄土~中岳~頂上山荘テント場~木曽駒ヶ岳~頂上山荘テント場(テント泊) 約1時間30分
    2日目:頂上山荘テント場~木曽駒ヶ岳~宝剣岳~三ノ沢分岐~極楽平~檜尾岳~熊沢岳~東川岳~木曽殿山荘(宿泊)
    3日目:空木岳~空木岳非難小屋~小地獄・大地獄~池山小屋分岐~林道終点(登山口~スキー場駐車場)~駒ヶ池バス停 4時間30分

◆実際の行程(暴風雨のため3日目の計画を変更し、エスケープルートに)

アクセス:行き:新宿~京王バスor伊那バス(3時間30分 3,650円 始発6時50分)~JR飯田線駒ヶ根駅~中央アルプス観光バスor伊那バス(50分1,000円)~しびら平駅~駒ヶ岳ロープウェイ(8分 1,180円)千畳敷駅
     帰り:伊奈川ダム(インターホンでダム管理所の方にタクシーを依頼)~タクシー~恋路の湯~タクシー~野尻駅~新宿

ルート:1日目:千畳敷~~乗越浄土~中岳~頂上山荘テント場~木曽駒ヶ岳~頂上山荘テント場(テント泊) 約1時間30分
    2日目:頂上山荘テント場~宝剣岳~三ノ沢分岐~極楽平~檜尾岳~熊沢岳~東川岳~木曽殿山荘(宿泊)
    3日目:木曽殿山荘~御岳見晴し台~金沢土場~伊奈川ダム

宿泊:1日目 頂上山荘テント場(テント泊) 料金600円 設備:山荘の水場あり
   2日目 木曽殿山荘(1泊夕食つき 7000円)

食事:1日目 朝:2つ 昼:おにぎり1個 パン 夜:中華丼 佐藤のご飯、コーンスープ
   2日目 朝:おにぎり2個 紅茶 昼:パン おにぎり2つ 夜:山小屋の夕食
   3日目 朝:おにぎり1個 昼:パン 夜:なし

行動食:ウィダーインゼリー、パワーバージェル、アミノバイタルジェル、チョコレート、アミノバイタル顆粒、キャラメル、
緊急食:カロリーメイト4本、SOYJOY3本

水:アミノバイタル ドリンク500ml×1本
  水 500ml×1本
  水 (Platypus 2.5L)

天気:1日目:曇り時々雨、2日目:曇り、3日目:雨

装備:バックパック(Mt.Dax 何リットルか分からないけど、60リットルぐらいかな)
   バックパックカバー(イスカ 40-60L)
   シュラフ 快適睡眠温度0度 (モンベル・U.L.アルパインバロウバッグ#3)
   テント一式(モンベル・クロノスドーム2型)
   テント用のグランドシート(モンベル)
   銀マット
   方位磁針
   地図(雨で濡れてもいいようにビニル袋に入れる)
   登山計画署書(事前に提出)
   ホイッスル
   ヘッドライト(Petzl)
   電池(ヘッドライト用)
   携帯電話×2
   携帯電話充電器×2
   iPod
   文庫本
   ペンとノート
   コンパクトデジカメ
   コンデジ用電池
   デジタル一眼レフカメラ(PENTAX K10D)
   デジタル一眼の充電器
   カメラレンズ(SIGMA、PENTAX)
   カメラのお掃除セット
   カメラのバック
   コッヘル(snowpeak)
   バーナー(Iwataniプリムス)
   ガス2つ(Iwataniプリムス パワーガス)
   (100円ライター)
   キッチンペーパー
   スプーンとフォークのセット
   割り箸
   多機能ナイフ(ビクトリノックス)
   コップ
   歯ブラシセット
   ムヒ
   眼鏡ケース
   ウェットティッシュ 大きめサイズ20枚
   薄いタオル(セーム)
   ティッシュ2つ
   トイレットペーパー(芯を抜く)
   常備薬(風邪薬、軟膏、整腸剤)
   圧縮袋
   水を入れるパック(Platypus 2.5L)
   ビニル袋(5枚)
   財布
   保険証

服装:雨具上下(モンベル)
   登山用タイツ(4DM)
   靴下 2足
   パンツ 2枚
   速乾性シャツ 2枚
   速乾性ハイネック長袖シャツ 深緑(LoweAlpine)
ダウンジャケット 青色 (Lowe Alpine)
   短パン(ニューバランス)
   長ズボン(モンベル)
   軍手
   帽子
   腕時計
   登山靴
   
食料:おにぎり6つ
   チョコスティックパン 2袋
   カップラーメン(袋ラーメン) 1つ
   佐藤のご飯 2つ
   コーンスープ 2つ 
   中華丼の素 1つ
   レトルトカレー 1つ
   チョコ 1箱
   カロリーメイト 4つ
   紅茶のパック 2つ
   ココアのパック 1つ
   アミノバイタル ジェル 3つ
   アミノバイタルドリンク 1つ
   パワージェル 3本
   アミノバイタル顆粒 2袋
   アクエリアスの粉 2袋
   水 2.5リットル

夏の思いで写真館

今年の夏は山に、祭りに楽しみました。
山の予定は天候悪化で変更を何度もしたり、その後は突然東北に行ったりと、色々なところを訪れた10日間。

ペルセウス座流星群のピークが8月12日の夜だったため、それを見るために白馬岳の大池で待っていたけど曇り空で全く見えなかったりもしました。残念だったけどやっぱり、そのタイミングでしかできないこと、行けないところに行こうという気持が強くなっていると自分でも思う。時間が有限だと身を以て感じ始めた証拠なのだろうか。

そして、東北のお祭りもお盆の時期しか見れない。これを逃したら来年しかない。だから急遽行こうと決めた。そして、知れば知るほど、見れば見るほど昔から続く文化や行事にどんどん興味を持ち始めている。そしてその背景に興味を持つ。

—–

2泊3日 中央アルプス 登山
2泊3日 北アルプス 登山
3泊4日 東北の祭りを廻る旅

詳細はまた書きます。
とは言っても、ゴールデンウィークのトカラの旅日記も途中だ。。


木曽駒ヶ岳 頂上付近の星空


中央アルプス縦走


白馬岳 山頂より日の出


白馬岳 大雪渓


遠野


江刺鹿踊


西馬音内盆踊り


川原毛大湯滝 温泉の滝

エスカレーターは歩いても疲れない?

東京の平日。そんな時、だいたいせっかちだ。と言われる。

自分ではそんなにも思っていないのだが、周りから見るとそのようらしい。常に何かをしていないと落ち使いない性格だと思われている節もある。自分ではそんなつもりはなく、やりたいことをやっているだけなのだが。

旅先だったり、週末は何もする事なくボーッとする事も多いが、それと比べると平日の昼間はせっかちな方かもしれない。確かに何もかもサッサと終わらせる。東京と言う忙しない街にいると、いつの間にかそうなっている気もする。そんなこともあって、エスカレーターは歩いて登る。

そんな時に、ふとエスカレーターを歩いていて思った。

エスカレーターは歩いても疲れない気がする。同じ歩数を階段で登れば疲れる。

なぜだろう?

慣性の法則が関係しているのかな?

日常の中で不思議に思った出来事。

送信者 いろいろ

購入記録 テントと寝袋

一応テントも寝袋も持っているのだが、性能面がイマイチなので前から新しいのが欲しいと思っていた。本日(2009/08/02)テントと寝袋を購入。いつ買ったかの覚書き。メモメモ。

<テント(クロノスドーム 2型)の購入理由>
持っているテントはツェルトといって簡易テントで、軽くてコンパクトにまとまるが快適なテント生活は望めない。そこで、まともなテントが欲しかった。そこでモンベルのステラリッジテントかクロノスドームで悩む。スエラリッジはクロノスよりも400グラムぐらい軽くて雪にも対応している。しかし1万6千円ほど高い。一方でクロノスは通気性が良く、少し重いが安い。雪の時に使うこともとりあえずなさそうだし、クロノスドームにした。続いて、サイズ。1型という1人用か2型と言う2人用で悩んだが、重さの違いは200グラム。基本的に一人で使うので1型でいいかと思ったが、たまに誰かと2人で山とかキャンプに行った時に、2型であれば一人だけテントを持てばすむ。それを考慮して2型にした。さらに、テントの床のシートが痛まないようにグラウンドシートを購入。

<シュラフ(U.L.アルパイン バロウバッグ #3)購入理由>
持っている2つのシュラフは貰い物でしょぼい。安いものでかさばるし、ほとんどシュラフとしての機能をなしてない。夏以外は使えないぐらいのもの。そこでオールシーズン使えるシュラフが欲しかった。夏の高山と冬の低山に対応ということで、快適睡眠温度が0度のものを選択。そこで、モンベルの#3に決める。さらに1キログラム以下のシュラフが良かった。最初はダウンのものを購入しようとしたが、メンテナンスが簡単だということでエクセロフトというポリエステル綿の素材でできたものにした。水に濡れてもすぐ乾くし、シュラフカバーもいらないし、家で洗濯もできる。普通エクセロフトはダウンよりけっこう重いのだが、ウルトラライトのシュラフにすることで、重さもスーパーストレッチダウンハガー(650フィルパワーダウン)と同等になっている。なかなかのすぐれもの。さらに、2008年モデルということで、3割引で安かった。

■テント
モンベル(montbell) クロノスドーム 2型 SKB 1122371
¥ 22,800 @L-Breath お茶の水店
付属品としてグラウンドシート(テントの底部の保護用シート) 3600円

* 素材:テント本体/70デニール・ナイロン・リップストップ(通気撥水加工)、フライシート/75デニール・ポリエステル・タフタ(耐水圧1500mmウレタン・コーティング)、グラウンドシート/70デニール・ナイロン・タフタ(耐水圧2000mmウレタン・コーティング)、ポール/7001アルミ合金
* 重量:本体/2.15kg、総重量/2.45kg
* 構成:テント本体1つ、フライシート1つ、本体ポール1本、張り綱5本、ペグ14本
* 特徴:バーティカル・クロス・システムの採用で広い居住空間を確保、ポールとソケットが一体となり設営が容易、入口と対面上部のメッシュ地により抜群の通気性を実現。

商品の説明
◆ポールを直角に交差させるという独自システム(特許申請中)の採用で広い居住空間を可能にした3シーズン対応のテント。 ◆ショックコードで、ポールとソケットが一体となっているので、素早い設営・撤収が可能です。 ◆抜群の通気性も備えるので、ツーリングやトレッキング、バックパッキングなどにも幅広く使えます。 ◆本体用とポール用のスタッフバッグが付属します。 ◆通気性にも優れ、ツーリングやトレッキングなど幅広く使えます。

■シュラフ
mont-bell(モンベル)
U.L.アルパイン バロウバッグ #3
価格 18,000円 (税込)→12,600円(税込み)@さかいやスポーツ

撥水加工を施した表地と速乾性に優れた中綿を採用。カヌーツーリングなど荷物が濡れやすい状況でも安心の超軽量コンパクトなスリーピングバッグです。
夏の高山や冬の低山キャンプなど幅広い季節で使用でき、携行性にも優れた軽量モデルです。

【素材】●表地:ポルカテックス®/バリスティック®エアライト●中綿:エクセロフト®
【総重量】940g※総重量はスタッフバッグも含んだ重量です。
【カラー】バルサム(BASM)
【サイズ】最大長209X最大幅82cm
【収納サイズ】φ15.9X31.5cm / 5L ※収納サイズはダブルバインディングで最小に絞り込んだサイズです。
【適応身長】身長178cmまで
【快適睡眠温度域】0℃~
【使用可能限界温度】-10℃

撥水加工を施した表地と速乾性に優れた中綿を採用。カヌーツーリングなど荷物が濡れやすい状況でも安心の超軽量コンパクトなスリーピングバッグです。夏の高山や冬の低山キャンプなど幅広い季節で使用でき、携行性にも優れた軽量モデルです。

※ポルカテックス®
ポルカテックス®は、高い撥油性・耐摩耗性を備え、世界トップクラスの撥水性を実現した撥水加工です。従来の撥水剤に比べてフッ素成分と生地の接着部分を多くし、さらに撥水・撥油加工剤に弾性成分を導入することによって、超々耐久撥水(洗濯50回以上)をはるかに凌ぐ撥水性能(洗濯100回以上)を達成しています。
また優れた加工工程技術を組み合わせることにより、生地の風合いを損なうことなく素材表面との接着性を向上させ、加工剤の剥離も防止。これまでの撥水剤の欠点である生地表面の擦れや洗濯および皮脂・整髪料等の油脂分の付着による撥水機能低下を大幅に改善しています。

※バリスティック®
強度と軽量性を兼ね備えたシェル素材が、モンベル・オリジナルのバリスティック®ナイロンです。
この繊維は、紡糸の段階でナイロン糸に延伸加工を施し強度を持たせたもので、織物にした段階で従来のナイロンと比べて同重量であれば約2倍の引き裂き強度を実現しています。軽量コンパクトをコンセプトにしたアルパイン・クロージングおよびオールウエザー・クロージングに多く使用しています。

※エクセロフト®
エクセロフト®は、モンベルのスリーピングバッグにも使用している中綿素材。中細8デニールの中空ポリエステルの一本一本をスパイラル、ジグザグを複合した不規則な捲縮(三次元捲縮)にして中綿を立体化し、さらにこの繊維の隙間を埋めるように超極細0.7デニールのポリエステル綿を封入しています。
この構造によって、空気層が増えて保温率が向上。弾力性も増すためロフト保持性も向上しました。濡れや湿気に強く、手軽に洗濯できます

道の先まで行ってやれ! 石田ゆうすけ 

夏になると極端に本を読む頻度が減る。とはいっても、この本は読まなければ。

発売してから2、3日後に八重洲ブックセンターへ行くと、この本が地下一階に平積みされていた。その中の一冊を手に取り、帰りの電車で読み始めた。僕にとって本を読む時間は電車の中がほとんどで、東京駅から阿佐ヶ谷までの20分ぐらい。それでも2、3日で読み終えるほど、テンポが良く読みやすい本だった。石田ゆうすけさんの本はいつも読みやすい。表現もすんなりと入ってくるのだが、文章の流れや段落構成が読む人のリズムを考えて書かれているからだろう。

「道の先まで行ってやれ!」自転車で、飲んで笑って、涙する旅 石田ゆうすけ著

まるでロードムービーを見ているような一冊だった。
日本各地を旅して出会ったことが、著者の視線を通して自然体で書かれた紀行文。
この本を読んでいると、自分が自転車をこいで旅をしているかのように、風景が流れていた。

食べ物、人、風景、建物。
これらが自転車のスピードで流れていく。そんな旅の話し。
このスピード感が心地よい。人間が認識できるギリギリの速さが自転車の速さで、それ以上速いと息が詰まる。
自転車の速さで流れるロードムービーだから、読後のさらっとした心地よさがあるのだろう。

動力に頼らないから出会える風景がある。人がいる。
自動車だと速すぎて見逃してしまう風景、自動車だと止まることができず見れない風景。
自動車の中と外は切り離された世界で、気軽に話しかけたり話しかけたりすることは少ない。
自動車に限らず飛行機でも、新幹線でも、バスでも同じ。

でも、人力の旅は違う。
徒歩や自転車でしか出会えないことがあることを存分に伝えてくれる本になっている。

もちろん便利な車にも乗りたいし、バイクにも乗りたい時もあるだろう。
けれど、それ以上の味わいが自転車の旅にはある。
人力で移動をして、その土地にそった旅をしていると、自然と人とのふれあいが生まれる。
人と触れ合うとうまい食い物にも出会える。
すると、旅がさらに楽しくなる。

そんな偶然の出会いを求めて著者はまた自転車をこぐのだろう。

いい出会だなぁ。
いい旅だなぁ。

そんな風に思う。一人一人の旅はその人にしか訪れなかった出会いの連続で、全ての旅が思い出深いものだと思う。
でも、一人で旅していると自分以外の旅をかいま見ることができない。けれど、旅人の話しを聞いたり、こうした本を読むと自分とは違った旅を感じることができて、心が豊かな気持になる。そして自分もまた旅がしたくなる。

なんて、書いたけどゆうすけさんがどんな風に旅しているかが、具体的にイメージできて面白かった。風景に出会ったり、その土地の食べ物を食べたり、人に出会ったりした時の反応が普段のゆうすけさんそのままで良かった。ゆうすけさんを知っているから、よりリアリティーを持ってイメージできたのかもしれない。

やっぱり人力の旅はいいと思う。チャリで旅をしたくなった。
さあ、そろそろチャリでも買って、気が向いた方へ向かって旅に出ることでもしようかな。

やっぱり旅はいいねー。と思える一冊です。ぜひ、手に取って読んでみてください!