日別アーカイブ: 2009/8/19 水曜日

中央アルプス(木曽駒ヶ岳~宝剣岳~檜尾岳~熊沢岳~東川岳)

山に行きたいと以前から思っていた。

たいして山に登ったことはないのだが、遡れば大学時代の親友二人と富士山に登ろうと話したのがきっかけだった。そのために三頭山と雲取山に登り、富士山に行った。その時に、山の楽しさを少しばかり知った。それからも誘われて紅葉の赤岳に行ったり、谷川岳に行ったり、奥多摩の山に登ったりはしていた。

しかし、高山に一人で行くことはなかった。やはり旅と一緒で一人だと自分の好きなところに自分のペースで行けるのが良い。ある程度の高さの山に登って、一人でテントでのんびりして、自然に囲まれながら夕日や星空や日の出を見たい。そんな思いが強くなり、夏しか行けないということで難易度の低い山をチョイスして行くことにした。

選んだ条件はこんな感じ。

・朝ゆっくり起きて行ける山
・初日の夜も山の頂上付近でテントで泊まりたい
・夏のシーズンでも比較的人が少ない
・できるだけ高額になるタクシーを使わなくていいルート

何ともずうずうしい条件だが、木曽駒ヶ岳~宝剣岳~檜尾岳~熊沢岳~東川岳~空木岳という登山とした。木曽駒ヶ岳はロープウェイがあるので、頂上までは1時間強で登れる。朝ゆっくり起きて、新宿からバスに乗り、ロープウェイという楽なルート。ロープウェイの終点である千畳敷から頂上山荘テント場まではコースタイムで1時間30分程度という、条件にかなった山だ。

《1日目》
9時30分新宿西口バスターミナル発の高速バスで駒ケ根市(駒ヶ根駅)を目指す。13時50分ぐらいに駒ヶ根市バスターミナルに到着し、急いで駒ヶ根駅まで3分。2時のバスになんとか間に合った。バスに乗って山道を50分ほどでロープウェイ乗り場であるしびら平駅に。時間も遅かったので待ち時間は20分程度ですんだ。午前中とかだと1時間30分とか待つようだ。千畳敷駅には15時30分ぐらいに到着。さて、木曽駒ヶ岳の頂上山荘テント場を目指す。千畳敷付近のきれいな景色を眺めながら登る。この辺りは観光客も多いので、急ぎ足で通り抜ける。すると、すぐに人は少なくなくなった。と同時に少しガスってきた。あー、雨が降る前にテントを張りたいと思いながら登る。宝剣山荘があり、1時間ほどで頂上山荘テント場に到着。16時30分に頂上山荘でテント設営の受付をして、早速テントを張る。

テントを張り終えると雨がパラパラ。おお、助かった。雨は降ったり止んだり。雷が聞こえたり。仕方なくテントの中で中華丼を食べる。お腹も満たされて、眠りにつく。とは言っても、星空を眺めたいので、夜8時頃にごそごそ起きると雨はやんでおり、遠くで雷の稲妻が見えた。稲妻を見るのは久しぶりだ。この強い発光は力強く美しい。そして、テントの入り口から空を見上げると星空が広がっていた。おお、見えるじゃん。明日は雨は降らなさそうだ。しばらく星空を見上げてから寝ることにした。


さあ、登るまえにお参り


千畳敷付近


稲妻


星空

《2日目》
5時前に起きる。東の空が明るい。皆テントから出て東の空を眺めている。満足いく日の出は見れなかったが、一日が始まることを実感して、朝食をとりテントを片付ける。さあ、出発だ。まずは、荷物をおいたまま木曽駒ヶ岳の頂上へ行く。頂上からの眺めを味わい、テント場へ。そして荷物を片付けて、さあ、本当の出発だ。まずは宝剣岳へ。鎖場や岩場などがある。なかなかの難所。荷物が重いので慎重に登る。それから極楽平へ。その名の通り歩きやすい極楽のような場所だ。とはいえ、20キロ近い荷物は体にずしりとのしかかる。檜尾岳と熊沢岳を越える。熊沢岳も岩場が続き、両手両足を使って岩にしがみつきよじ上る。落ちたら危険だ。慎重にしっかりと岩を掴みながら登る。なかなか疲れる。とは言ってもマイペースで登れるのはありがたいし、人が多すぎることないがちょくちょくいるので気楽だ。東川岳を越えて木曽殿山荘に。空木岳を越えようかと思ったが、疲れていたので、今日は木曽殿山荘に宿泊することにした。荷物をおろしほっとする。そして歩いて数分のところに「義仲の力水」と呼ばれる水場があるので、水を組みに行く。ついでに顔を洗い、足も洗った。本当にすっきりして気持がいい。

その後、山荘で夕食をとり就寝。しかし、夜中に大雨と風。風が非常に強く山荘が揺れるほど。嵐の夜。明日のことを思うと嫌な気分になった。


日の出を眺める人々


木曽駒ヶ岳の頂上から東の空を眺める


木曽駒ヶ岳の頂上からテント場を眺める


宝剣岳 頂上

《3日目》
朝起きても雨は降っていた。時おり突風も吹いた。伊奈川ダムに抜けるエスケープルートを行くことに決めた。このルートは樹林帯で雨や風の影響が非常に少ないので安心だが、下山する場所がちょっと不便だったりもするが、安全第一だ。出発の5時30分ぐらいになると雨も風も収まり始めた。山荘に泊まっている人はもう少し様子を見て空木岳へ登ろうとしている人が多かったが、自分の中でエスケープすることを決めていたので、空木岳には登らず5時30分にエスケープルートで出発した。このルートはひっそりとした樹林帯で、苔などが非常に美しかった。おんぼろの橋を渡ったり、ちょっと転んだりしながら、うさぎ平に到着。もうここからは舗装された砂利道なので安心してゆっくり歩けば良い。ただ、面白みがなく足が重くなる。10時20分に伊奈川ダムに到着。この時は雨が上がっていたので、伊奈川ダムの管理所の方にタクシーを呼んでもらい、服を着替える。すると足を痛めた方が車で降りてきた。3人のパーティーらしいが、足を痛めたので上から車で降りてきたらしい。俺をあわせてちょうど4人だ。タクシーが安くなる。ということで割り勘。温泉に行こうと誘われ恋路の湯へ。温泉に入った後はビールで乾杯。それからタクシーで野尻駅へ。電車の時間を間違えると言う痛恨のミス。野尻湖駅の無人駅舎で再度宴会が始まる。東京の山の会のメンバーらしく、一緒に電車に乗って帰った。

初めての一人縦走。嵐によるエスケープやそれのおかげで山の会の人に出会って宴会といろいろあって楽しかった。次はもっと景色が楽しみたいなー。


おんぼろ吊り橋


伊奈川ダム

中央アルプス縦走
日時:2009年8月8,9,10日 (2泊3日)

◆計画

アクセス:行き:新宿~京王バスor伊那バス(3時間30分 3,650円 始発6時50分)~JR飯田線駒ヶ根駅~中央アルプス観光バスor伊那バス(50分1,000円)~しびら平駅~駒ヶ岳ロープウェイ(8分 1,180円)千畳敷駅
     帰り:駒ヶ池バス停~中央アルプス観光バスor伊那バス(10分410円)~JR飯田線駒ヶ根駅~京王バスor伊那バス(3時間30分 3,650円 最終19時)~新宿

ルート:1日目:千畳敷~~乗越浄土~中岳~頂上山荘テント場~木曽駒ヶ岳~頂上山荘テント場(テント泊) 約1時間30分
    2日目:頂上山荘テント場~木曽駒ヶ岳~宝剣岳~三ノ沢分岐~極楽平~檜尾岳~熊沢岳~東川岳~木曽殿山荘(宿泊)
    3日目:空木岳~空木岳非難小屋~小地獄・大地獄~池山小屋分岐~林道終点(登山口~スキー場駐車場)~駒ヶ池バス停 4時間30分

◆実際の行程(暴風雨のため3日目の計画を変更し、エスケープルートに)

アクセス:行き:新宿~京王バスor伊那バス(3時間30分 3,650円 始発6時50分)~JR飯田線駒ヶ根駅~中央アルプス観光バスor伊那バス(50分1,000円)~しびら平駅~駒ヶ岳ロープウェイ(8分 1,180円)千畳敷駅
     帰り:伊奈川ダム(インターホンでダム管理所の方にタクシーを依頼)~タクシー~恋路の湯~タクシー~野尻駅~新宿

ルート:1日目:千畳敷~~乗越浄土~中岳~頂上山荘テント場~木曽駒ヶ岳~頂上山荘テント場(テント泊) 約1時間30分
    2日目:頂上山荘テント場~宝剣岳~三ノ沢分岐~極楽平~檜尾岳~熊沢岳~東川岳~木曽殿山荘(宿泊)
    3日目:木曽殿山荘~御岳見晴し台~金沢土場~伊奈川ダム

宿泊:1日目 頂上山荘テント場(テント泊) 料金600円 設備:山荘の水場あり
   2日目 木曽殿山荘(1泊夕食つき 7000円)

食事:1日目 朝:2つ 昼:おにぎり1個 パン 夜:中華丼 佐藤のご飯、コーンスープ
   2日目 朝:おにぎり2個 紅茶 昼:パン おにぎり2つ 夜:山小屋の夕食
   3日目 朝:おにぎり1個 昼:パン 夜:なし

行動食:ウィダーインゼリー、パワーバージェル、アミノバイタルジェル、チョコレート、アミノバイタル顆粒、キャラメル、
緊急食:カロリーメイト4本、SOYJOY3本

水:アミノバイタル ドリンク500ml×1本
  水 500ml×1本
  水 (Platypus 2.5L)

天気:1日目:曇り時々雨、2日目:曇り、3日目:雨

装備:バックパック(Mt.Dax 何リットルか分からないけど、60リットルぐらいかな)
   バックパックカバー(イスカ 40-60L)
   シュラフ 快適睡眠温度0度 (モンベル・U.L.アルパインバロウバッグ#3)
   テント一式(モンベル・クロノスドーム2型)
   テント用のグランドシート(モンベル)
   銀マット
   方位磁針
   地図(雨で濡れてもいいようにビニル袋に入れる)
   登山計画署書(事前に提出)
   ホイッスル
   ヘッドライト(Petzl)
   電池(ヘッドライト用)
   携帯電話×2
   携帯電話充電器×2
   iPod
   文庫本
   ペンとノート
   コンパクトデジカメ
   コンデジ用電池
   デジタル一眼レフカメラ(PENTAX K10D)
   デジタル一眼の充電器
   カメラレンズ(SIGMA、PENTAX)
   カメラのお掃除セット
   カメラのバック
   コッヘル(snowpeak)
   バーナー(Iwataniプリムス)
   ガス2つ(Iwataniプリムス パワーガス)
   (100円ライター)
   キッチンペーパー
   スプーンとフォークのセット
   割り箸
   多機能ナイフ(ビクトリノックス)
   コップ
   歯ブラシセット
   ムヒ
   眼鏡ケース
   ウェットティッシュ 大きめサイズ20枚
   薄いタオル(セーム)
   ティッシュ2つ
   トイレットペーパー(芯を抜く)
   常備薬(風邪薬、軟膏、整腸剤)
   圧縮袋
   水を入れるパック(Platypus 2.5L)
   ビニル袋(5枚)
   財布
   保険証

服装:雨具上下(モンベル)
   登山用タイツ(4DM)
   靴下 2足
   パンツ 2枚
   速乾性シャツ 2枚
   速乾性ハイネック長袖シャツ 深緑(LoweAlpine)
ダウンジャケット 青色 (Lowe Alpine)
   短パン(ニューバランス)
   長ズボン(モンベル)
   軍手
   帽子
   腕時計
   登山靴
   
食料:おにぎり6つ
   チョコスティックパン 2袋
   カップラーメン(袋ラーメン) 1つ
   佐藤のご飯 2つ
   コーンスープ 2つ 
   中華丼の素 1つ
   レトルトカレー 1つ
   チョコ 1箱
   カロリーメイト 4つ
   紅茶のパック 2つ
   ココアのパック 1つ
   アミノバイタル ジェル 3つ
   アミノバイタルドリンク 1つ
   パワージェル 3本
   アミノバイタル顆粒 2袋
   アクエリアスの粉 2袋
   水 2.5リットル