アラスカ極北飛行

電車で星野道夫さんの最後の著作である「森と氷河と鯨」を読んでいた。この本はアラスカの各地を星野さんが旅し、老人からワタリガラスなどの神話を聞いて、まとめあげた本だ。以前にも読んだことがあるのだが、トカラ列島へ行き神や文化の伝播などについて興味がわき、また読み返したくなって読んでいた。ちょうど今日の帰りに読み終わり帰宅した。

日付が変わった頃、仕事から家に帰りつきポストを開けてみると、アラスカ極北飛行というDVDが届いていた。3月に見に行った湯口公さんの写真展で予約購入していた映像が完成し届いたのだ。楽しみにしていたので、早速20インチディスプレイのiMacにDVDを入れる。こういう時は、PCのディスプレイが大きくてよかったなと思う。

アラスカについて書かれていた星野さんの本を読んでいたので、DVDを見てさらに気持ちは高まった。湯口さんはアラスカで飛行機を自ら操縦し写真を撮影されている方だ。空から見るアラスカの風景は完璧としか思えないほどだった。世界にはこんな美しいところがあるのか。もちろん、そんな土地には厳しい自然環境、そして野生の動物もたくさんいて、人間の自分勝手なキレイとか感動するといった感情とは無関係に成り立っているのは言うまでもない。

そんなアラスカを撮影した写真と映像、そしてBGMにオープニングから圧倒される。「なんだよこの自然は!」「ああ、もう、アラスカよ。アラスカ!たまらん。」と、行ったこともないのに、そんな感情が沸き上がる。それほどまでに、アラスカは俺を魅了する。

そして、DVDを見ていると「もうひとつの時間」が流れていることを再認識し、この世界に対してほっとする。

「あわただしい、人間の日々の営みと並行して、
もうひとつの時間が流れていることを、
いつも心のどこかで感じていたい。 」(星野道夫)

この「もうひとつの時間」は「遠い自然」という考えとも重なり合うことだと思う。

人間にとって大切な自然が二つあるような気がします。

 一つは、皆にとっての身近な自然です。 例えば家の近くの森や川、鳥だとか、そういう日常に近い自然の大切さがありますよね。 それは日々の暮らしの中で変わっていく自然ですが、もう一つ、遠い自然も人間にとって大切なのではないかと思うんです。

 そこには一生行けないかもしれないけれども、どこか遠くにそういう自然が残っていればいつか行くことができるかもしれない。 あるいは、一生行けないかもしれないけれども、いつも気持の中にある、そういう遠い自然の大切さがある。

 それはアラスカだけに限らず、アフリカであれ南米であれ、また日本であれ、たとえ自分がそこに行かなくても、日常の暮らしに関わりがなくても、ただそこにあることで人の気持が豊かになる自然があるのだと思います。(星野道夫 魔法のことば)

この星野さんの本や言葉を思い出しながら、湯口さんの映像を楽しみ、自分の中で様々な思いにふける。そして、アラスカに対してさらに興味を持っていく。

アラスカに行くには休みが少ないとか、行かない理由を言ってないで、さっさとアラスカに一度行ってみよう
と決めた。

PS このDVD一般発売は6月からのようです。ぜひ、ご覧になってください。非常にオススメです。

湯口さんのブログより。
アラスカ極北飛行DVDの完成!!
http://husky-ricky.blogspot.com/2009/05/dvd_22.html

過去の関連エントリー

男が見た夢~自由の翼~ アラスカ極北飛行 : 湯口 公 
http://teratown.com/blog/2008/07/22/aeiaiiiaa-ycyeyyeeieoo-aoy-o/

3月に行われた湯口さんの写真展にも足を運んだ。
「アラスカ極北飛行」~翼が見たアラスカ~
http://teratown.com/blog/2009/03/07/ueeeia4aeth/

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