リクルートのDNA 江副浩正 角川Oneテーマ21
最近行ってないがブックオフの100円コーナーは非常に好きな本棚だ。正価であれば購入しない本でも、手に取ることが出来る。今まで自分が知らなかった人、あまり好きじゃないジャンルの本など、テキトウに目についたものを購入することが出来る。だって100円だから。今までの人生では接することのなかった本に出会えることがある。そんな買って読んだ本の中から、いくつかの初めての出会いがあれば幸せなことだ。
本書も100円コーナーで購入。江副さんの自分の過去(思い出)を振り返った本とでも言うのが的確な表現であると思う。内容的には、大学時代から、大学新聞の営業を始め、会社を作り、様々な事業を手がけ会社を大きくしていった。もちろん成功した事業もあれば、失敗した事業も。そんな経験を通して色々な経営者に出会い、自分の経営者としてのあり方について考えたこと、そこから一般化した経営者としてのあるべき姿などについて書いてある本。
はっきりと言ってしまえば、文章からあまり覇気が伝わってこない本であった。引退した人が、それもかなりの時が経ってから書いた本だからなのだろうか。とは言え、この会社が昔どんな雰囲気だったのか社内での日々が目に浮かぶように想像できる一冊となっている。
亡き亀倉先生は、いまも私にとっての師である。先生と呼べる人を持てることは、人生にとってとても幸せなことだと、この歳になっても感じている。P52
この部分はまさにそうだろうなと思った。師匠という存在については以前から考えてきた。師匠と言う存在は、自分が何かに対して全身全霊を捧げて取り組んでいたら出会うものなんだろう。師と呼べる人に出会いたいと思うが、それが先になるとおかしなことになる。何か自分がやりたいことに真剣に取り組んでいたら自然に出会うものなんだろうから。
過去に書いた師匠について
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[まだ見ぬ師を見つめて](PENTAX K10D FA35-80mm ISO: 100 露出: 1/2500 秒 絞り: f/5.6 焦点距離: 60mm)