日別アーカイブ: 2008/11/25 火曜日

風といえば、突風だ

台風が来たのだろうか、
竜巻だろうか、
春一番なのかもしれない。

全く違って、車から顔を出したのかもしれないし、
ジェットコースターに乗ったのかもしれない。

なんだか、突然思った。
「風といえば、突風だ」と。



無風になれば、喜び、安堵し、
少し風が吹いただけで、心配になり、
雲の動きを見て、上空の風の流れを推測し、
頬をかすめる風にハラハラし、
かすかな風を突風のようにさえ、感じた。

宇都宮まで熱気球を見に行った。熱気球本田グランプリ2008が栃木で開催されていたためだ。結果的には熱気球を目の前で見たし、準備から膨らますところも見たが、熱気球が空へと飛んで行くところは見られなかった。熱気球は風に対して非常に繊細なのだ。これは宇都宮へ向かう電車で読んだ本「最後の冒険家」に書かれていた。熱気球大会を見に行く電車では最後の冒険家という神田道夫さんについて書かれた本を読んだ。神田さんと言えば熱気球を用いた冒険家だ。この本を読んだ感想は別の機会に書くとして。この本では熱気球が風に対していかに敏感であるかを知った。熱気球はそのシンプルな構造ゆえに自然に左右される。それだからこそ、その部分に熱気球の醍醐味が存在しているのだろうとも思う。

熱気球は風が穏やかな時にしか飛び立てない。朝と夕方は風が穏やかなので、大会では朝と夕方に熱気球が飛び立つことになっていた。とはいっても午後は風が乱れることが多いらしい。ベストは早朝。そんなことを知って、電車の中では気をもんでいた。風に対してこんなに敏感になったのは初めてかもしれないと思う。電車を降りてから会場の鬼怒川、道場宿緑地まで1時間15分ほど一人で歩いた。この道中も風が気になっていた。

結局熱気球が飛び立つ姿を見ることは出来なかった。柔らかく、ふわっと上昇する熱気球をこの目で見ることは出来なかった。往復で4時間以上電車に乗り、会場の土手への往復で2時間30分歩いたにもかかわらず。でも、これで良いんだと思う。それだけ熱気球が風に対して繊細だと言うこと、それだけ扱いが困難であることが実感できた。自然は僕が左右できるようなものではなく、ただそこにあり続け、ただなるようにしかならないものなんだから。

最後の冒険家では神田さんの熱気球の冒険について書かれていた。今回の熱気球大会を通して、熱気球を膨らませる段階や、風に敏感なことを実感できた。さらに、一人では飛び立てないことも準備作業などを見て知ることが出来た。この経験を通して、最後の冒険家という本の理解が少しだけ深まった気がする。熱気球を扱う冒険と言うものが、どれほどのことなのかを文字だけの平面的な理解から、実際の熱気球を通した立体的な理解になったと思う。

空に対して恋いこがれる。いつか空へ。熱気球で。

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