日別アーカイブ: 2008/11/16 日曜日

世界中でいちばん会いたい人に、また会えた

突然だった。何が何だか分からなかった。一瞬混乱状態になった。
「ペルーで会った」という言葉を聞いた瞬間。

世界中でいちばん会いたい人に、また会えた。
世界中で一番会いたいと言っても、オバマ次期大統領とか、イチローとか、ビルゲイツとか、マドンナとか、そういった人ではない。憧れの人とか、あちらの世界の人という訳ではない。とは言っても、良く会う友だちとか、尊敬する知人という訳でもない。会ったことはあるが、連絡先も知らないし、名前も確かではない人。もちろん共通の知人もいない。こんな状況じゃ、会いようなんてない。だから、世界中でいちばん会いたいと思っていた。

でもいつの日か会えると信じていた。いつか会えるだろうと夢みていた、だって南米で偶然四回も五回も会ったんだから。それもこんな場所というところばかりで。だって、ナスカの宿で偶然会い、ナスカの地上絵を地上からみて「すげー」「すごい」と叫び、クスコで会うはずが、会えず、ウルバンバかオリヤンタイタンボというすっごい小さい町で再会し、プーノのバスに偶然乗り合わせ、コパカバーナでビールを飲み、ラパスに行くバスで語り合い、またウユニ塩湖のど真ん中で会ったのだから。

あまりにも驚いて、あまりにもうれしく。

3年半のときを経て、地球の裏側、ここ日本、浅草のアサヒビールのエレベーターで再会した。コパカバーナの宿、ビールで酔ったことビールの瓶のラベル。どれも今だった。今ここになった。地球の裏側、3年前が今ここになった。

それぞれの人生を経て、偶然南米で重なった、そしてまた違う道を好きなように歩んでいたのだろう。そうしたら、また重なった。こんなことあるんだ。

エレベーターで乗り合わせた瞬間「ペルーで会った」、と言われた。その声が何もかもを含んでいた。その瞬間にすべてがつまっていた。この3年数ヶ月が。

最も好きな星野道夫さんの本の装丁をしていた三村淳さんに今年のGWにパナリで偶然お会いした。そこで話して、連絡先もしらないのでそこで終わりだと思った。でも、その時三村さんと一緒にいた方から半年後ぐらいにブログを見たとメールをいただいた。うれしかった。三村さんとまだ繋がっていると。そして、その1、2週間後八重洲ブックセンターで、メールを下さった方に偶然声をかけられた。あまりにも驚いた。何が起こったか分からなかった。

根拠はないけど、いつか会えるだろうと思う人がいる。連絡先も何もかも知らなくても。すると、本当に会えるもんなんだ。驚く。本当に驚きだ。ペルーで会って、今は山口にUターンしたチャリダーの友だち(アキさん)がいる。アキさんに、寺町君は偶然に魅せられているね。でも、寺町君は偶然が必然になるんだろうね。だから、それがやめられないんだろうね。それはすごく幸せだと思うと言われた。まさに、そんな気がした今日だった。

偶然にありがとう
友達にありがとう
旅にありがとう
今ここにありがとう。