落語の話

落語に行きたいと思ってはや数年。
上野へ落語を聞きに行こうなどと、盛り上がっても結局流れていた。
行くきっかけがなかった。
一人で行っても良かったのだが、ちょっと敷居の高さも感じていた。

というのは、落語って面白そうだけど難しいのではないか。
そんな不安がどこかあった。

ゆうすけさんが土曜の深夜寄席に行くというので、便乗させてもらった。
深夜寄席といっても、21時から23時だから、そんなにも遅い訳ではない。

末廣亭の横にある店で宮崎地鶏とビールを楽しむ。
湯引きも焼き物もうまかった。白ホルモンだったかな、この串もうまかった。
7時に集まって、飲み始めた。
8時20分ぐらいから人が並び始めたので、じゃんけんをして負けた人が交代で並んだ。
20時50分ぐらいに、〆のぶっかけうどんを味わい、みんなで並び始めた。
すんごい人である。
2,300人ぐらい並んでいたと思う。
今日は真打ちに昇進する前の最後の深夜寄席ということで、お客さんがたくさん来ていたのだ。

500円を払い、3列目の席に5人で陣取る。
トイレにも行き準備万端。
ビールの飲み過ぎで寝てしまうのではないかという心配をしつつ、太鼓の音とともに始まった。
そんな心配は必要なかった。

昔の言い回しが多くて分からないのではないかとか、昔の文化の前提知識がないと笑えないかと思ったが、全くそんなことはなかった。
我々が普段使っている言葉で、現代人の笑いのつぼを押さえた落語。
新作落語ではなくても、分かりやすい内容だった。
そして、面白い。

目の前で噺家が話していて、臨場感がある。
顔の表情や息づかいも分かる。
雰囲気が空気が伝わってきて、笑ってしまう。

面白すぎる。
具体的な話の内容を書くのは難しいので、行ってみるのが一番だと思う。

この5人の噺家

三遊亭歌彦
古今亭志ん太
春風亭栄助
古今亭菊可

春風亭栄助は新作落語。風貌などの雰囲気が良かった。それだけで笑えてきた。もちろん面白かった。
三遊亭あし歌も話が上手かった。
古今亭菊可は勢いと顔の表情が豊かだった。

真打ちにあがる人ばかりなので、当たり前だが本当に話が上手い。リズムがある。
落語には無駄な言葉がない。分かりやすい。
伝えたい内容を表現するのに、最もシンプルで伝わりやすい言葉を選んでいる。
かつ面白さが伝わる表現になっている。
これは、すごいなと思う。

人それぞれ、しゃべり口調も違えば、顔の表情も違う。
勢いとか雰囲気も違う。
人それぞれ独特の面白さがあり、同じ話でも人によって全く違い楽しめると言われる理由が分かった気がする。

また、行こうと思う。

送信者 座間味島'08

[人それぞれ楽しみ方は違う。表現者もそれぞれ違う@那覇 大道芸を見る子供たち](PENTAX K10D DA16-45mm ISO: 400 露出: 1/100 sec 絞り: f/5.0 焦点距離: 45mm)

「つながる旅の記憶~寺町健 写真展~」
期間:9月30日(火)~10月5日(日)
   12:00~20:30(Fri ~22:00、Sun ~20:00)
場所:ウナカメラリーベラ
   中野区中野2-12-5 メゾンリラ101
   最寄り駅は中野駅になります。
   お茶やランチもできます。
   詳細はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です