二日目の月

銀座の町を歩きながら、何かを誘われるように夜空を見上げると、
ビルと空中を走る高架橋の中に月が目に入ってきた。

ほっそりとした月に、何とか息をしているような、最後の灯火のような感覚を抱いた。
生きる上で必要ないものを全てそぎ落とした最小単位とでもいおうか、そんな月に美しさを感じた。

家に帰り調べてみるとそれは新月から2日目の月だった。

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