Rwenzori6 沼と雹のはじまり

朝起きると晴れていた。ひんやりした風が心地よい。山の中だなって感じの朝を迎えて、気分がよい。トーストと目玉焼き、ポテト、ソーセージの朝ごはんを食べ、お湯とランチボックスをもらう。

二日目からはラバーブーツ(長靴)だよと言われていたが初日は普通のトレイルだったので、そんなに沼なんてあるのかなって思って出発した。今回は日本野鳥の会の長靴が良いという噂を聞いて、持ってきたのだ。確かに履きやすいし、膝下まである。一番の利点はコンパクトに折り畳めること。

歩き始めてしばらくすると、ぬかるみが、その先に小さな滝が流れていた。晴れていたと思ったが、いつのまにか雲が上がってきてガスってきた。ぬかるみのパートも増えてきて、時折ラバーブーツが沈み込むほどの沼もあらわれてきた。できるだけ避けようと、トレイルの脇を歩いたりと。

この日もポーターは別行動。20メートル前後をずっと歩いているというのは嘘だった。が、2日目なのでその前提で自分のザックに必要なものは入れてきた。

標高を上げ、下げ、また上げ。どんどん山深くなっていくと、生態系も変わってきてジャイアントロベリア、サナシオなどいかにも異国感ただよう植生になってきた。今まで見たことのない植物に気持ちも高ぶる。フラットな湿地帯には木道があったり、はしごがあったりと変化に飛んでいて歩いていてもあきない世界。

チャンスを見てドローンを飛ばし、ランチを食べる。今日もサンドイッチとマンゴージュース、バナナとりんごがついた。果物はいつまで出るのだろうかと素朴な疑問を持った。

また歩き始めると、沼地はどんどんひどくなっていく。こんなところ本当にルートなのだろうかと思うほど、ぐちゃぐちゃだ。少しでも避けるため、遠回りをしたり、草の根っこを転々と飛び跳ねるので、スピードが遅くなる。ストックを持っていて助かった。距離は進んでいないのに、足が埋もれてしまわないように、転んでしまわないように神経をつかった。

夕方になると、いきなり雹(ひょう)が降ってきた。それも粒が大きく大量で、痛いほど。ここまですごい雹が降るなんて。雨の多い山だとは聞いていたのでついに来たという感じだが、雹だしすぐに止むと思ったのと、時間的に小屋も近いと考えレインウェアは着なかった。

しかし、雹はやまない。。小屋もつかない。レインウェアを着るタイミングを逃してしまった。ズボンがずぶ濡れ、水が染みていき長靴の中もずぶ濡れ、もちろん靴下も。かなり冷え切っているので乾くか心配だった。標高を上げるのに、濡れていると体を冷やすから。

雹の中、モーゼスが数百メートルは離れた岩にライカがいるよと教えてくれた。よく見つけるなと驚く。しかし、びしょ濡れで、もう、どうでもよかった。でも、ガイドさんたちは、破れたビニールのポンチョや、街着のウィンドブレーカーだけ。いったいどれだけ強いんだと思う。

びしょ濡れになってBUGATA CAMPに到着。そのころにはほぼみぞれになり、やみかけていた。ありがたいことに、今夜も複数のお客さんがいたけれど、1つの小屋を4人で貸し切れた。さらに、ストーブがある小屋があったので、必死で長靴やウェアを乾かした。ずっとストーブの横に居座って。もちろん、紅茶もたくさん飲み続けた。

雨がやみ、景色が見れたので景色も楽しむ。それにしても山深い。夜はチキンシチューライス。たっぷり食べて、すぐに寝ることに。ウェアはストーブの部屋にかけて寝た。隙間風が吹き込むテントだった。明日晴れることを願いつつ。

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