家庭という空間

病院から家に戻ってきた。

家に戻ると雄叫びをあげたり、手足をバタバタしたり、笑ったりすることが増えた。病院でも最後の方はすでに元気になっていたが、あまり笑うことはなかった。

家に戻ると、笑ったりすると親が思うのは、思い込みや、そうであってほしいという願望からバイアスがかかってるからかもしれない。

それをふまえても、やはり全然違う。病院で声を出すときは、鼻の吸引とかで泣き叫ぶ時ぐらい。

家に帰り、その空間に落ち着き安心してるから、自然と笑ったり、バタバタしたりするんだろうなと思う。本人は、意識的に家の方がこういう理由から安心でリラックスできてと考えてるわけではないが、鋭い感覚で感じとってるんだろう。

そう思うと、家庭という空間をどんな空気でマネジメントするか、マネジメントというかどんな雰囲気を、漂わせておくか、漂わせておけるかってすごい重要だと思う。

大人が意識的に作り上げる家具とか電気の色とかも重要だろうし、親の態度なども。親の態度は意識的にどのように怒るかとか誉めるかもあるが、本当に日常の些細な積み上げの方が重要だと思う。

子供に話しかけるときの声のトーンや話し方、表情、目を見て話すかとか。もちろん子供に話すとき以外の夫婦の会話の言葉使いや雰囲気、独り言も。そういったものの総体が家庭の雰囲気を作り出し、子供の精神形成に大きな影響を、与えてるんだろうな。

そんなことを入院生活と対比して思ったのである。

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