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家庭という空間

病院から家に戻ってきた。

家に戻ると雄叫びをあげたり、手足をバタバタしたり、笑ったりすることが増えた。病院でも最後の方はすでに元気になっていたが、あまり笑うことはなかった。

家に戻ると、笑ったりすると親が思うのは、思い込みや、そうであってほしいという願望からバイアスがかかってるからかもしれない。

それをふまえても、やはり全然違う。病院で声を出すときは、鼻の吸引とかで泣き叫ぶ時ぐらい。

家に帰り、その空間に落ち着き安心してるから、自然と笑ったり、バタバタしたりするんだろうなと思う。本人は、意識的に家の方がこういう理由から安心でリラックスできてと考えてるわけではないが、鋭い感覚で感じとってるんだろう。

そう思うと、家庭という空間をどんな空気でマネジメントするか、マネジメントというかどんな雰囲気を、漂わせておくか、漂わせておけるかってすごい重要だと思う。

大人が意識的に作り上げる家具とか電気の色とかも重要だろうし、親の態度なども。親の態度は意識的にどのように怒るかとか誉めるかもあるが、本当に日常の些細な積み上げの方が重要だと思う。

子供に話しかけるときの声のトーンや話し方、表情、目を見て話すかとか。もちろん子供に話すとき以外の夫婦の会話の言葉使いや雰囲気、独り言も。そういったものの総体が家庭の雰囲気を作り出し、子供の精神形成に大きな影響を、与えてるんだろうな。

そんなことを入院生活と対比して思ったのである。

不在で存在感を改めて感じる

10日ぐらい前から子供の体調が悪かった。40度を超える熱が出て、咳が出て、ぐったり。ちょうど1週間前に呼吸も荒くなり、夜間病院に行き、大きな病院で診てもらうということで、夜の10時ぐらいに成育医療センターへ行き、夜中の2時ぐらいまで血液検査、尿検査、レントゲンなどを撮り、そのまま入院、そして現在も入院中。

命にかかわる病気ではないのだが、RSウイルスがかなり悪化してしまい、入院ということになった。SPO2が安定しなかったり、咳が治まらなかったりと長引いて1週間ほど入院している。

夜は付き添いで寝ないというのが病院の方針なので、両親とも家で夜は寝ている。まあ、赤ん坊の精神的な安心はあるが、親は病院にいても医療的に何かできるわけではないし、親まで疲れて倒れてしまったらさらにピンチということからも正しいとは思う。

で、そうすると家に赤ん坊がいない。今までずっと一緒だったから、なんだか不思議な感じなのだ。今までも寝ていたりして泣いていないときもあった。そうであれば、いないのとほぼ同じなのに、その状況と今は違うなーと思った。いるだけで存在感があった。この存在感と言うものは不思議なもので、家が空っぽになったかのような寂しさがある。

親の脳の中はいつも赤ん坊のことを気にかけているから存在感がうまれているし、そこに存在することで熱量とか寝息とか動いたときの小さな音など、いろいろな物が存在感というものを作り出しているんだろうな。産まれてきて1年にも満たないけれど、すでにそれほどの存在感を発揮してくれていて、我が家の中心的な存在なんだなと、不在になって改めて感じた。

進化する水族館

品川駅すぐのアクアパーク水族館に行くと、水族館とは思えないエンターテイメント性ある空間になっていた。
小さい頃は親と一緒に水族館に何度か行ったことがあるが、おとなになってからは水族館に行く機会はなかった。

昔は水槽に魚が泳いでいただけだったが、次は全面ガラス張りの大きな水槽にジンベイザメとか泳がせるようになった。そして、ジャングルを真似た水槽&空間やイソギンチャクとか海の生き物になどに触れ合えるゾーン、珍しさで深海魚の特別展示とか、あとは昔からあるイルカショーの類。最近はクラゲをライティングして幻想的な空間にしたり、夜の水族館で寝れるというイベントをしたりしていたのは知っていた。

花火というコンセプトで、ネイキッドというプロジェクションマッピングとかをやっているアーティスト集団が手がけていた。LEDを使った空間や、水槽に映像を映し出して水槽を触ると、魚が映し出されてズームしたり、360度回転して見れたりと、昔みたいなダラダラ書かれた文章だと読まないけれど、こっちのほうが身になるなーと。

こうしてどんなものも変化していく。ITの技術というと厳密には違うけれど、ネットが普及し、高性能のパソコンが当たり前になり、プロジェクターとかそういったデバイスもそれに連れて発達すると、いろいろな活用方法が生まれる。それは、もちろん水族館という場にも。

ネットやVRなどの発達で、フェスなど含めてリアルのイベントが価値を持つようになると言われているが、イアルなイベント&テクノロジーを使った演出ってもっともっと加速度的に発展するんだろうな。どんどんコストかからなくても出来るようになるし。楽しみな世の中だね。

どんな場所でも、行ってみないとわからないなー。いろいろな発見があるし、こういった場にもたまには行かねばと思った。